TSP スーパーヴェンタス レビュー

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ラバー

今回は、TSPのスーパーヴェンタスをレビューしていきます。使用ラケットは7枚合板のクリッパーウッドです。

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V15の下位互換?

TSP、VICTASで見るとどうしてもV15が性能的に上のような気がしてしまいますが、長年培ってきたORCテクノロジーは進化しており、ヴェンタスシリーズの中でもスーパーヴェンタスは一目置かれています。

テンション裏ソフトの中ではトップシートに輝きがあり、中国ラバーまではいきませんが、光っています。といっても粘着はなく、高弾性です。ドイツ系ラバーの中では非常にキレイな仕上がりです。指で押した感じは、スポンジにコシがあり、トップシートが非常に柔軟なラバーです。スポンジ硬度が高めでも、トップシートでボールをしっかり持ってくれそうな印象です。

それでは試打にいきます。

例に漏れず、普段裏ソフトを使うバックから。ボールの飛び出しが抑えられてしっかり弧線が描けます。打球点が落ちたところからでもトップシートが粘ってくれて、非常に打ちやすいです。連続ドライブはかなりかけやすいです。硬度47.5度のスポンジには感じない、柔らかさを持っています。

弾く系の技術も、スポンジ硬度が高い分やりやすいです。直線的な弾道ではないですが、しっかりとコートに収まってくれる安定感があります。

サービスは、しっかりとボールの底を擦るスイングには適しています。私の場合ですが、巻き込み系のロングサーブを多用するので、ラバーにボールが食い込んでワンテンポ遅れて出てくるのはやりにくさがありました。

台上処理は安定します。ツッツキ、ストップはしっかりと切れてコントロールもしやすいです。フリックはスピードが落ちる分、威力はないですが、安定はします。回転をかけたチキータの方がこのラバーには合っているでしょう。

使いやすい老舗ラバー、V15とは別物

全体的な印象は、V15スティフをさらに使いやすくした感じです。V15シリーズよりもトップシートが柔軟性に富んでいるので、しっかりと振り込める人には安定感と回転量が上がり、良質なラバーでしょう。V15シリーズほどではないですが、スイング軌道がしっかりとできていない状態で使用すると、棒球が行く傾向にあります。中級者から上級者向けラバーです。

VICTASとTSP、同じ会社ですが、ラバーの方向性はちょっと違うようです。V15シリーズは筋力がしっかりしていないと使いこなせないラバーですが、ORCテクノロジーのヴェンタスシリーズはジュニア層から高校生くらいの体が成長途中の選手でも使用できるラバーです。価格も熟れていますので、安心して使用できる一枚です。柔らかめの5枚合板に貼れば初級ユーザーから中級ユーザーに、硬めのラケットだと破壊力が抜群です。テンション系にありがちな勝手に飛んでいくタイプではないので、V15やテナジーでは飛びすぎるという人には、食い込みと回転量を落とさず、安定する用具として非常におすすめのラバーです。


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