シェーク両面に超極薄ラバーを貼って2ヶ月使ってみた!木星超極薄インプレッション【卓球ラバー】

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ラバー

Twitterで投稿していましたが、8月に木星超極薄を購入し、現在まで使用を続けてきました。これまでもアポロや太陽(こちらは極薄ですが)を自腹購入し使用してきた私。木星超極薄はアポロや太陽などとどう違うのか。2ヶ月使用してきた感覚や劣化の度合いなど、気になる部分を詳しくお伝えしていきます。

自腹購入なので銀河さんにもWRMさんにも忖度無しです。ありのままの木星超極薄を解剖します。

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ラバーは超極薄だけど中身は超極厚!

WRMの超極薄シリーズは、既存のラバーのスポンジを超極薄(木星超極薄の場合は0.7mm)にした、なんとも不思議なラバーです。粒高や表ソフトでは極薄スポンジをよく見ますが、最近の裏ソフトでは薄はおろか中も見かけなくなってきました。

そんな中で、超極薄で超硬いスポンジを搭載した木星は、どのようなラバーに仕上がっているのでしょうか。まずは、ラバーの公表スペックから。

銀河 木星 超極薄
粘着性裏ソフトラバー
厚さ:超極薄(もちろん)
色:赤・黒

パッケージは銀河のいつもの感じです。銀ギラで真空パックしてあるやつ。パッケージには「木星5 H41 0.7mm 色」が記載されています。H41はスポンジの硬さなのかなと推察しますが、どうなのでしょうね。

今回は赤黒を購入し、シェークの両面に貼り付けます。

この辺の見た目は木星ブルーと変わりません。

スポンジは黒です。ここにもH41とありますので、硬度41度ということなのでしょう。(0度の基準がどこにあるのかはわからないので、銀河の基準として41度ということです。他メーカーのものと数字だけで単純比較はしないようにしてくださいね。(メーカーによってスポンジ硬度の基準は違うので)

それにしても、このスポンジ、薄くて硬くてどっちがラバーの表だかわからなくなります(笑)黒に至ってはスポンジが入っているのかどうかも、貼り合わせると判別不能。

粒の配置は少し広めに見えますね。アポロよりは、トップシート部分でボールを掴んでくれそうな感じがします。弾力はまずまずです。変形もしやすいシートですね。

赤のシート重量(カット前)は43.8g

黒は42.7gでした。その差は1.1gなので、カット前重量としては43g程度が平均的な重さと言えそうです。

このラバーを、ヤサカのアイクルというラケットに貼り付けます。ブレードサイズは一般的な攻撃用ブレードと思っていただいて大丈夫です。

気になるカット後のラバー重量は31gです。テンション系裏ソフトの多くが40g前後になるので、超極薄を貼っただけで10gもスリムになりますね。ラケットの軽量化にはいいお薬かもしれません。

ちなみに、木星超極薄を貼り付けたアイクルのラケット重量は79.8gなので、裏ソフトを両面に貼ったのにラケット総重量は驚異の141.8g!!!ラージボール用のラケットよりも軽いです。

ラバーの全体硬度(トップシートとスポンジの合算値)は、60HCでした。同種のアポロ5超極薄が62HCだったので、アポロよりも全体として柔らかいことが分かります。ちなみに2HCの違いは、ラザンターR48がC48になるのと同じ。ラバーの球持ちや食い込みやすさが高まっていることが期待できるはず。

ほとんどゴムだけ、超軽量ラケットがどのような挙動を見せるのか。打球感は次の項目で。

思ったよりも弾むし普通に使えるぞ

木星超極薄を貼り付けたのはアイクル(木材のみの5枚合板)ラケット。お世辞にも弾む部類のラケットではなく、どちらかというとビギナー向けのラケットになります。(昔のラケットなので、木は良いんです)

軽打

パキンカキンと派手な音が鳴ります。ラバーが鳴っているのではなく、ラケットに底付いて木が鳴っている状態です。ただ、軽い感じでロングを打っている状態ではしっかりボールが飛んでいきます。アポロ5のように、ぶつけ始めたらすぐに落ちるというものではなく、しっかりと引っかかって、かつラバーが変形してボールを運んでいることがわかります。

フォアもバックも、問題なし。ボールは明らかに浅いですけど、返球率は抜群に高いですね。フラット目に当てて打ち出すのが大切です。

ドライブ・スマッシュ

粘着性能は高く、シートの引っ掛かりも最高です。回転量は申し分なく、木星の性能はそのままでした。超極薄のアポロでは、飛距離を出すのが難しかったのですが、木星は距離も伸ばすことができるので、フォアでもバックでも、打点を落としてもドライブが相手コートまでしっかり届くのが魅力。

ライジングで当てる時には、ラケットをしっかりかぶせるとスイング方向にボールが進んでくれるので、鋭角にドライブを打ち込むことも可能です。

スマッシュの感覚は、薄くて弾まない表ソフトという感じ。球離れだけが遅いので、手元で運んだ分だけオーバーが出ることもありました。テンション表というよりも、スペクトルS1とかアタック8のように、ラバーにメリッと食い込む系の表ソフトに近い。

フラットにぶつかった時には、ボールがつぶれる感じがあり力がロスして落ちます。7割、8割くらいのスマッシュがこのラバーの限界値でした。

ブロック・台上技術

面を出せば自在にどこへでも飛ばせるのが良いところ。弾みも少ないので、相手のドライブの勢いに飛ばされるということもありません。ボールがイイ感じで死んでくれるので、安定したブロックが出ます。ただ、相手にとっても取りやすいブロックボールになるので、コースに打ち分けるのは大切。時々ナックルブロックが自然に出るので、それを待ってミスを待つという戦い方になるのかなという感じ。

台上は文句なしに切れるし安定します。ツッツキ・ストップはやりやすくリフトもできました。

感覚出しには最高の道具!世の中のコーチはコレ1本持っておくといい

弾く・擦るという感覚をしっかりと使い分けることが卓球上達の一歩だと思いますが、この感覚をつかむのが難しい。最近は厚めのラバーからスタートするビギナーも多く、スポンジに感覚を鈍らされて、そのまま大きくなっていく人が多いです。

そうすると、ドライブをかける、ツッツキを切る、弾く、乗せるといったボールタッチの中で、どこかが欠損し、技術の習得が大きく遅れます。

また、厚めのスポンジはラケットの面出し、ボールの方向出しの要素を低くしてしまうため、スイングでボールを振り回す人が多くなります。正しくボールの後ろに当てるという感覚をつかむにも、超極薄ラバーは利用価値が高いです。

実際に私が使用した例は次のようなケース。

  • ツッツキを押してしまって切れない
  • バックハンドで手首が内側に入り常にシュートしてしまう
  • ストップを切る感覚が無く、当てるだけで短く止めてしまう
  • フォアドライブがオーバーばかり、擦る感覚が無い
  • 下回転サービスを押し出してしまって切れない
  • スマッシュをしたいが手元でボールを離す感覚が分からない

いろいろな悩みを持つ生徒さんに、とりあえず両面超極薄ラバーのラケットを使ってプレーしてもらいました。切る感覚、押す感覚が分かりやすく、弾けば音が鳴り、擦れば音が出ないという聴覚的にも自分がやりたいことができているのかが認識できるので、感覚をつかむのが早く上達もスピーディーでした。

皆さん手にすると、「おもちゃのラケットみたいだね」と言いますが、ひとたび打つと目の色を変えて黙々と練習を続けます。わかりやすいというのが一番の魅力ですし、技術の再現性が高く、自分のラケットに持ち替えてもしっかり擦れる・弾けるようになるため、最強の副教材という感じ。

木べら練習もありますが、極薄練習もすごく身になります。言葉では伝えにくいフィーリングを伝えるのには最強の道具ですので、世の中の卓球コーチには、木星超極薄を貼ったラケットを持っておいてほしいです。

これを貼ったデメリットは、強打されたボールのカウンターができなくなること。かなり薄くボールを掴まないとダメなので、超ムズイです。強いボールに強く当たると、ボールはグリップせずに落ちるだけ。超極薄なので、これは仕方ないかなと思います。でも欠点らしい欠点はこの程度。

アポロ超極薄だと、通常のテンションに戻った時に打ち方を変えなければならないのですが、木星超極薄で覚えた感じはテンションや厚いラバーでもそのまま使えるのが良い。自分自身も1か月半ほど両面超極薄をつかってから、通常のテンションにもどしましたが、裏ソフトの感覚が大きく向上しました。

裏ソフトで悩んだら、とりあえず木星超極薄貼って練習したらどう?というくらいおすすめ。卓球に重要な感覚をつかむには、これ以上に良い用具は使ったことないです。

2ヶ月使用しましたが、もともと弾みの小さいラバーなので、劣化の度合いがわかりにくい。粘着ラバーフィルムを貼り付けているので粘着も残っており、まだまだ使用できそう。寿命はそこまで長くなさそうですが、劣化が気にならないのはいいところ。コスパもまずまずだと思います。

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