卓球で強くなるためには

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卓球

日本卓球の父、荻村伊智朗は言いました。

「卓球は100m走をしながらチェスをするようなスポーツだ」と

これは本当に真を突いていて、卓球を競技として行っていくためには、しっかりと理解しないといけないことです。楽しむスポーツであれば関係ないのですが、勝負のかかる勝敗の決まるスポーツとしては、技術の向上とともに、重要視しなければならないことがあります。

それは「戦術」です。

一口に戦術といっても様々なことがありますが、簡単に言うと、自分の得意を出せる状況を作り、相手の苦手を突くことなのですが、1対1の対面競技かつ、相手との距離の近いスポーツであるため、立てた戦術をそのまま生かすのは非常に困難です。

そのため、戦術についてあまり深く追求せず、技術力の向上だけで強くすると考えているコーチや監督も多いはずです。練習で出来ているのに試合では良いところが出ない、練習試合や部内戦では強いのに、公式戦になると途端に成績が振るわないのは、戦術をおざなりにしている選手の典型例です。

これは選手のせいだけでなく、監督コーチなどの指導陣にも原因があります。一つの技術を上手くさせるために、その技術しか使わない練習をさせたり、ランダム練習よりも定型的な練習が多いと、応用がきかなくなり、培った技術をゲームでつかえません。また、ミスをした際に、すぐに改善点を伝えて直してしまう、これも選手の考える力を奪います。

練習で考えない選手は、試合になっても考えません。ですから戦術なんてどこ吹く風で、技術的には格上でも、相手の戦略によって負けてしまいます。逆を言うと、ある程度の技術が備わってしまえば、考える力と戦術の引き出しが多ければ多いほど勝ちやすくなります。

試合中にこんなアドバイス聞いたことありませんか?

「もっと足を動かせ、強く打っていけ!」

このフレーズをベンチで聞いたことのない選手はいないといってもいいでしょう。多くのベンチコーチが、1分間のインターバルでかける言葉です。

正直言いますが、この言葉をかけるくらいなら何も言わない方がマシかと思います。ただその場で体力の回復に努めた方がいいでしょう。この言葉が出てくるコーチや監督は、戦術の重要性を認識していません。

ベンチコーチの技術については、今後書いていくとして、今回は「強くなる」「勝つ」ために何をすべきかです。

世の中には卓球の本がたくさんありますね。DVDや動画視聴もできる時代、便利になりました。その大半は「技術書」や「技術動画」であり、戦術を論じる本は本当に少ないです。これが、卓球を技術スポーツだと勘違いさせる一番の要因です。

フォアハンドの振り方、ドライブのやり方について書かれている本は多いですが、試合でドライブを使う方法や、相手より先に11点取る方法を論じてはいません。

人によって体つきや筋肉量、瞬発力、腕の長さから指の長さまで違うわけですから、打ち方を多く書いたところで、それがすべての選手に当てはまるわけではありませんし、当てはまるのはごく一部、選手は各々自分に合った他人とは異なる打ち方をしています。

しかし戦術は多くの人に当てはまり、シチュエーションの数々は多くの卓球選手が体験することです。ここにフォーカスを当てたものがドンドンで出来て良いはずです。

卓球をやる上では、この勉強を多くすべきで、知識量と引き出しの多さが、強さに直結します。特に高校生までのジュニア世代では、頭を使って卓球する選手が少ないので、卓球脳は鍛えれば鍛えるほど、強くなります。

戦術を学ぶ上で、読んでほしい本は

高島規郎 著 「卓球戦術ノート」

下川裕平 著 「卓球の教え方の教科書」

この2つです。

著作物でありますので、具体的な内容には言及しませんが、この二つの本に共通するのは、「技術論が全く載っていない」ことです。

高島氏の著書では、パターンの学習を、下川氏の著書では卓球と時間の関係を理解できます。これにより、実際の試合で使える卓球脳が格段に向上レベルアップするはずです。

技術練習も大切ですが、卓球脳のための勉強も不可欠です。でないと、100m走を勝ち切ってもチェスで逆転されてしまいます。チェスの要素で強くなることが、卓球の強さに大きく影響することを理解しましょう。


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