最近とある方と、卓球談義をさせていただきました。公にできないことも多々あるので、精査して追々書いていきたいと思います。
夏になり、中学校の総体も東北大会、全中へと進んでいく中で、3年生が引退して、下級生に出番が回ってくる時期にもなりました。卓球教室でも、中学3年生の生徒が一時抜け、代替わりしていっています。
新規で入会して、イロハのイから始まる生徒も多い中、最近気になるのが、中学校1年生が持っているラケットです。
多いところでいくと、メイスパフォーマンス、スワット、スワット5PW、フォルティウスFTなどが選ばれているようです。
相談する卓球ショップにもよりますが、弾まないラケットが好きなところ、インナーカーボンを勧めるところ、軽いラケットを勧めるところ、様々コンセプトはあるのかと思うのですが、選ぶ側も選ばせる側も注意してほしいのが、ラケットの板厚です。
純木材ラケットは厚めになる傾向があり、特殊素材系は薄めに設計されることが多いです。ここで軽さを求めるあまり、板薄のラケットを選ばないことをお勧めします。
ラケットの性能は様々な要素で決まりますが、特に合板構成と合板の厚さ、中芯が厚いのか均等なのか、特殊素材かが重要なところです。ビギナーに大切なのは、ボールを打っている、それもラバーではなくラケットで打っている感覚を覚えて、ラケットで飛ばすのかラバーで飛ばすのかを理解させることが重要です。
その点おすすめなのはスワット、ダイナ7、フォルティウスの3種は、板厚も6mm程度と標準的で、弾みもそこそこ、打球時にしっかり手に響き、木材の反発を感じられる良品です。
逆にインナーカーボンなどを選んで軽さと弾みを求めると、ラケットのしなりが大きくなり、自分で加えた力が何重にも増幅されてボールに伝わります。すなわち意思とは異なった動きをボールがしてしまい、基本打法の習得に時間がかかります。
体の動きや、打点、打感を磨く時期に、しなりすぎるラケットを使うと、弾むのはいいのですが、使った筋肉とボールの飛び方にラグがあり、振り切れない、振らなくても入るから当てるだけ、回転とスピードの感覚を理解できないなどの弊害が起きます。
純木材でもかなり板厚の薄い剛力などは価格の面からしても上級者向けですが、これはしなりを最大限に使えることにより、プレーの幅を広げるための措置です。しなることによるデメリットも多くあり、コレが剛力を難しくする一つの理由です。
多くの人に愛されるラケットは、それほどしなりが多くありません。クリッパーウッド、コルベル、丹羽孝希ウッド、スワット、は少なくとも6mm以上の板厚を確保します。これは、板厚の薄さにより、意図しない反発を防ぎ、自分の振ったようにボールが飛ぶためです。特に両面裏ソフトを貼る選手は、板厚に十分注意してください。
薄板厚は、卓球をやりにくくします。技術のある上級者にとっては、プレーの幅を広げるいいラケットですが、幅も何もないビギナーには、まずは当たるのかこするのか、素直に伝わるラケットを進めます。弾みがあるから厚い、飛ばないから薄いわけではなく、薄くて弾まないラケットほど、打球を遠くに飛ばすことができます。しなりと食い込みが、反発力を増大させるためです、なので、力の入りやすいビギナーには、薄めのラケットではなく、ある程度厚めのラケットでないとダメです。
今後もとある人へのインタビューの模様を、出せるところだけでも出していきます。
コメント
初心者さんに飛ばない薄い合板が5枚は良くある話しなんですがと言うか僕も其れを持たされた口なんですが其れを使い続けていると限界を感じしまいます
結局威力が不足している為にこっちは全力強打をしても相手からあっさり打ち返されてしまいます
だから打球感を養う為にも将来的には飛ばすラケットの方があっていると考えています