NexxusEL Pro50レビュー

卓球

ナイジェリアのアルナ選手と契約を結んだ、ドイツメーカーGEWOのNexxusEL Pro50を使用しましたのでレビューしていきます。WRM新製品としても話題になっていますね。

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ドイツ系テンションの中でも異端なラバー

まずはパッケージとラバー本体です。

金色のパッケージで、豪華な印象です。裏面には英語で説明書と、スポンジ硬度がヨーロッパ基準と日本基準の2通り記載されています。

ラバーのロゴはシンプルですが、しっかり主張するデザインです。凹凸が少なく、指が触っても違和感が少ないのは評価高いところですね。浅めのプレスでも、しっかり打刻できてるところが、品質の高さの証でしょう。

トップシートは光沢が少なめの、赤の発色も抑え気味ですが、しっかり目の詰まったゴムをしていて、品質も高く均一です。日本製のラバーと同様、大きな問題はありません。

スポンジを含めたラバーの全体硬度は55HCで、メジャーなラバーではv15エキストラと同値でした。指で押した感じは、v15エキストラよりも柔らかく感じ、しなやかさも併せ持ったハード系の裏ソフトになるでしょう。今回のベンチマークはv15エキストラとします。

スポンジは一般的なクリーム色、気泡は小さく目は詰まっています。硬度高めのラバーではこの程度が普通でしょう。今回の厚さは2.1mmを使用しました。

飛び出しは速いが、じゃじゃ馬ではない

シェークバック面での試打になります。ラケットは、タイニーダンサーです。

v15エキストラで目立ったじゃじゃ馬なイメージを持って試打に入りましたが、初打ちは非常に落ち着いた感じでした。目立って飛びすぎるわけではなく、当て方によってしっかりコントロールできる飛び出しです。ハードスポンジのテンションにありがちな、勝手に飛びすぎるという印象はなく、しっかり軽打できてコントロールもできます。

トップシートはしっかりと摩擦抵抗を感じられるシートになっていて、緩くも強くも回転はかけられます。シート自体のボール持ちもしっかりしており、掴んで離す性能は高く感じました。スポンジ硬度が高く、ラバー全体でボールを持つというよりも、トップシートがボールを抱えて、スポンジの硬さで飛ばすという感じ、私は好きなタイプのラバーです。

自分から仕掛けていくときには、振り抜くイメージが必要です。回転をかけるだけ、ミートするだけでは、ボールの持ち感が少なくなるため、滑る感じやボールが落ちるという感じになりますが、しっかりインパクトを作り、ボールとぶつけた後に、ラバーの早い球離れを利用して、ボールよりも先にラケットを振り抜いてあげると、低い弾道で気持ちいいボールが突き刺さります。ある程度の腕力とスイングスピード、ミートの力が必要です。オートマチックにボールが上がる、テナジーのような感じではなく、一瞬滑る感じがあり、不安になるところはv15エキストラに近いかもしれません。ただし、そのままラバーを信じて振り抜けば、多少ボールの上を取ったとしても、相手コートまでしっかり届きます。下回転を攻撃していくには、自信を持ったスイングが必要となります。日本メーカーの、安心して引っかかるラバーとは違い、自分で引っ掛けたり弾いたりの調整をして成り立つラバーになります。下回転をドライブするのには、難しさも感じるラバーでした。

対上回転にはめっぽう強い

下回転にはちょっと気を使いますが、一転、上回転に対しては、驚異的なスペックを誇っています。特にミート系技術はやりやすさもあり、攻撃の軸とできるでしょう。

前方にラケットを振っていけば、どんどん鋭角にボールが突き刺さっていき、上回転でのラリーでは先手を取りやすいです。

また、対ドライブに対するブロックでは、球足の速さが際立ちます。これまで打った、どのラバーよりもブロックが速い、相手がいいドライブを打てば打つほど、速く返球できるのは、前陣でブロックを中心に戦っていく選手にはいいラバーでしょう。

全体的な硬さもあり、相手の回転に関しては、そこまで敏感ではありません。しっかり面を出して、パチンとミートするブロックで、相手をつまらせることができます。特にブロックの1球目よりも、2度3度と繰り返し止め続けることで、相手がどんどん詰まっていきます。相手の攻撃から、ブロックでコースを変えて振り回すよりも、2度打たれてもいいので、同じコースに返球して、どんどん相手を追い詰めていく方がやりやすかったです。クロスからのストレート攻撃のように、コースを積極的に変えるのには、もう少し柔らかめのラバーで、ブロックに安定感を出した方がやりやすいでしょう。当てるだけでもしっかりと速いブロックができる一方で、長さの打ち分けは難しく、できることならクロスクロスで打ち合いたいところです。プレーフェースは前陣が基本形になり、ピッチの速さとボールの低さで返していき、甘くきたところをカウンターが気持ちよくできるラバーです。WRMさんの説明にもある通り、高速ブロックは、どんどん振ってくる相手にも脅威になっていました。ライジングでブロックやカウンターができる選手には、いい相棒になりそうですね。

ナックル性のショートサーブを払わせてからの展開や、横系のロングサーブを使って、ロング系のラリーをしっかりできるタイプにはとてもいいラバーでした。逆に下回転サーブメインで、相手のツッツキの回転を使ってドライブに威力を出すタイプには、あまり向かないかもしれないです。

私の使い方にはとても合いました。「止めて止めてカウンター」が好きなら使ってみてほしいですね。

台上技術は、自分から回転をかけていく技術はやりやすいです。切ったツッツキや、チキータなどは、ラバーの性能が高く、回転に不安はありませんから、余裕を持ってレシーブできます。逆に、置きにいくレシーブは、浮き気味になります。

テナジー25からの乗り換えでしたが、遜色無しです。むしろ少し軽くなって好都合でした。

同時にフォアはスーパーキムに張り替えたので、ラケット全体としても、かなり軽量化できました。

ライバルひしめき合うドイツラバーの中でも、この新星はいいところに入るのではないかと感じさせるラバーでした。中国ラバーからの乗り換えでも問題なさそうです。

使いこなすにはある程度のレベルが必要ですが、決定力は高いラバーで、攻撃でも守りでも、ボールの速さが魅力です。どんどん加速していくブロックは、前陣で裏ソフトを使う人にとって、素敵な武器になるでしょう。

ブロックのスピード重視で、前でのプレーにはしっかり対応できるハイスペックラバーです。少し離れると、孤線が低めなので、ネットが怖くなるかもしれませんが、前で触れるプレーヤーには多く使ってほしいラバーでした。

私にはテナジーよりもv15よりもあってるなと感じたので、1軍入りです。メインラケットで使っていきます。

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