プロの試合を見る時に

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卓球

Tリーグが開幕し、日本にもプロの卓球リーグが出来て、メディアで卓球を取り上げる機会も増えてきました。

昔は全日本選手権と、世界選手権の一部しかテレビで放映される機会はなく、プロの試合を見る機会というのは極端に少なかったように思います。当時は、一本のビデオテープを、それこそ擦り切れるまで繰り返し見て、得点シーンや、試合展開などを覚えるほど見返しました。すると、細かなプロの動きから気づく部分がたくさんあります。動画の見方によって、自分の卓球を良い方向へ変えることもできますし、変に真似をすることにより、悪くなってしまうこともあります。

他の選手のプレーは、プロ選手といえど見る時には注意が必要です。

まずは1回目、細かな技術は抜きにして、試合展開、戦術などを自分で予想しながら試合を楽しんでみましょう。この段階では、技術の習得などは無しです。真似することもやめましょう。

2回目からが重要になります。参考にしたいプレーが出てきたところを繰り返し見ます。その時に、全体を一気に真似しようとしてはいけません。ポイントはいくつかありますが

上半身の角度

バックスイングの高さ

ミートの瞬間の高さとスイング軌道

フォロースルー

バックスイングからフォロースルーまでの足の運び

送られたボールの高さ、深さ

来たボールと打ったボールのスピード

これらの要素を細かく部分部分を分けて見ていきます。例えば、バックドライブを見る時には

普段のバックハンドとバックドライブでは何が違うのかを分析します。バックスイングの高さなのか、ミートの位置か、フォロースルーの仕方が、足や膝の使い方かなどなど、体の部位に分けて見ていきます。

その時に、その選手の手の長さや足の長さをしっかり考慮しましょう。

たとえばヨーロッパの選手と日本の選手では腕や足の長さが異なります。欧州の選手は手足が長いため、バックドライブのバックスイングを股の間からしているように見えますが、実際は手が長いからあんなに下までラケットが下がるわけで、普段のニュートラルの位置も、私たち日本人とは異なります。その時に、腕の長さが違うのに、日本人が股の間からバックスイングを取ろうと思ったら、ラケットを下げ過ぎています。特に外国人選手から技術を盗む時には、ラケットと体と台の位置関係をしっかり分析して、日本人の体にアジャストしなければなりません。

同じ日本人同士でも、個々に身長や手足の長さ、柔軟性や筋力などが異なります。真似をすれば同じ技術ができるというわけではなく、自分の体用に変換しなければ真似をして技術を習得することはできません。

よくジュニアから高校生くらいまでで、試合に出ると、自分より少し上手い選手の真似をしようとして、とんでもない形になってしまい、必ず調子を落とす選手がいます。試合会場でも、技術を見る場合は、体の部位ごとに使い方を見なければなりません。

この試合の見方は誰が教えてくれるわけでもなく、自分の中で習得するものです。見方がわかれば、盗む事も容易になります。

連続写真よりも格段にわかりやすい動画が、今の時代はあふれています。テレビだけでなく、ユーチューブなども上手く使いながら、動画の見方をしっかり身につけて、自分の卓球に活かしましょう。

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