ヒノキとカーボンのハーモニー VICTAS ヒノカーボンパワー レビュー【卓球ラケット】

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ラケット

先日、VICTASさんが講習会にいらしてくださいました。その時に、講師のお二人が使っていたラケットが、ヒノカーボンパワーです。今回は、VICTASの陰に隠れた名ラケットを予感させるヒノカーボンパワーをレビューしていきます。

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ヒノキの見た目が美しい

まずは、この見た目に惚れ惚れしてしまいます。シナ材(リンバウッド)のラケットが多い中で、ヒノキにこだわる一本。ヒノキのラケットは本当に少なくなりました。

一昔前には、タマスさんのヒノキシェーク、ガレイディアなどが人気のラケットとなり、日本式ペンではヒノキ単板がまだまだ残っていますが、シェーク合板ラケットでヒノキを使うものは、めっきり減りました。そうして中では希少なラケットとも言えるでしょう。

ブレード面が美しい反面、剥がれが起きやすい材質でもあるので、ラバー剥がしに自信がない方は、ラケットコートをなどを塗布することをおすすめします。ラケットからはいい香りと、ヒノキ特有の吸い付くような肌触りを感じることができますね。

合板構成はヒノキ3枚+カーボン2枚の合計5枚合板です。木材3枚なので、インナーともアウターともいえない・・・。一応表板のすぐ下にカーボンがあるからアウター扱いなのかな?でも芯材のすぐ外側にあるからインナーだしな。アウターインナーの定義はできません。

グリップは、新デザインになり白と黒のパンダカラーになりました。シンプルで、男女ともに使いやすいデザインですね。今回はストレートを選びましたが、一般的なストレートと比べると、ちょっと細めです。グリップサイズは100mm×22mmです。

TIBHARのハイブリットACインサイドよりも細いので、ストレートグリップとしてはかなりの細さ。手の大き目な男性は、グリップテープを巻いてもいいかなと。もしくはフレアで使用するのをおすすめします。

ブレードサイズ:158×151mm、ラケット重量は平均85g±です。手元に届いた個体はかなりの軽量個体で、79.5gでした。両面に重めの裏ソフトも十分に貼れる重量ですね。ヒノキのシェークは、個体差が大きく出やすいような気がします。ある程度軽いものから重いものまであるので、重量指定して購入することをおすすめします。(もしくは実店舗で計量し購入)

ヒノキ+カーボン=ぶっ飛び?

ヒノキ材、そしてカーボンという、どちらも飛ぶ素材を使っていますが、その作用は同じ飛ぶでも少々変わります。

ヒノキ材は球持ちが良く、飛距離が伸びる方の飛ぶ!カーボンは射出速度が速く、球離れが早い方の飛ぶ!掛け合わせると、飛距離が出ながら、球離れが早いとなりそうですが、単純にそうはならないんですよね。

反発力が高いのは間違いありません。ボールの初速も速くなります。

ただ、手元から離れるのが早いかというと、そこまで球離れが良いとは感じませんでした。逆にヒノキの柔らかさというか、柔軟さが感じられて、カーボンラケットとしては球持ちが長く感じるのです。しっかりと回転をかけられる隙間を作ってくれるラケットです。

パチンとはじく技術は、少しやりにくさが出ます(対上回転)ボール持ちが長すぎて、飛距離が大きく出るので、回転を少なくして弾くとオーバーミスが多くなります。対下回転では、長い球持ちがボールを運んでくれるので、ボールを持ち上げてくれて、安心してミート打ちができました。

カーボンラケットにしては、柔らかい打球感を感じる一本です。木材合板数が3枚というのも影響しているでしょう。回転がかけやすいので、両面裏ソフトの初中級者層、安定感を高めたい表ソフトユーザーにおすすめできる一本です。

ラバーの組み合わせに注意したほうがいいかも

ヒノカーボンという名前からはイメージできない、柔らかさが特徴のラケットです。球持ちもいいので、特殊素材だからと柔らかいラバーを積極的に選択しなくてもいいでしょう。

シートが強めの、スポンジ硬度がある程度高い裏ソフトを選ぶと良いでしょう。VICTASでいけばV15 エキストラやスティフですね。柔らかいラバーにするとボールは速いのですが、伸びが無く、軽い球になりがちなラケットでした。

非常に回転が素直で、真っすぐ、クセ球も生み出しにくいので、ボールの矯正には好まれるラケットです。ただし、全開でチョリドラしても、回転量は思ったほど上がらず。当てこするほうが、回転量が上がり、ノータッチで抜けるボールが増えます。

表ソフトでは、軽いタッチでパチパチ打つなら柔らか表でOK、厚めに当てて強い球を出す場合には、少し硬めの表が良いと思います。

がっつり当てるタイプの私は、VO102よりもスペクトルS3の方が打球感は良かったです。ヒノカーボン×柔らかいは、下回転打ちはやり易いですが、上回転がボールに負けてしまう感じ。ヒノカーボン×硬いは、打ち出しが早くなるので、下回転のミートはやりにくくなりますが、上回転のラリーは気持ち良くなります。

こちらもボールは素直。ナックルが出やすいラケットではないので、打点の速さで勝負するタイプが良いですね。表ソフトでもドライブを多く使う選手にもお勧めできるラケットです。

個人的には特殊素材ラケットの中でも、硬めのラバーをセットアップしたくなる一本でした。VO102よりもスペクトルS3、TIBHARのエボリューションEL-SよりもV15エキストラの方が、良いボールが行きました。柔らかめのラバーになると、ミスは減りますが、同時に威力も大きく落ちる感じです。回転量も落ちるので、パワードライブも打ちにくいですね。

ヒノキ材の良さを出して、回転量を確保するためにも、普段よりも一段階硬いラバーを貼ると、ラケットの良さが出てきそうです。

 

ヒノキ材を使った数少ないラケットの一つ、そして木材3枚合板というのも特徴的なヒノカーボンパワー。おススメは重量個体に普段のラバーを使用するか、軽量個体でワンランク上のハードラバーを使うかです。操作性は良く、グリップも細いため、ジュニアやレディースにもおすすめできるラケットになります。

個人的な好みとしては、もう少し硬めで木材の詰まった感じのラケットの方が好きでした。

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