タイニーダンサー 対 剛力 徹底比較 その1

卓球

前陣攻守型、特に一枚ラバーや粒高を使っている方の中では伝説的なラケット、PF4。

圧倒的なブレードサイズの大きさ

100gを超える重量感

弾みの抑えられた木材

均等合板7枚

適度に硬い

これらのシェーク異質攻守型がラケットに求める要素が全て詰まった作品です。

これを現代において復活させたのが、ニッタクの剛力でした。

ブレードサイズ160×154mm、重量100g±5g、板厚4.9mm、グリップサイズ100×24mm、フレアグリップのみという、異物以外の何者でもないラケットです。素材は総ウォールナットの7枚合板で均等です。硬めの木材を使いながら、均等かつ薄い合板構成で、しなりと球持ちを生み出し、異質面のブロックやプッシュをやりやすくしており、ラケット重量を重くすることで、一撃で抜けるスマッシュの重さを作り出しています。

長らくこのラケットとともにプレーしてきたのですが、どうしても気になるラケットを見つけてしまいました。

それがOSP社の作るハンドメイドラケットで、ワールドラバーマーケットのオリジナル仕様、バック粒のために作られたラケット「Tiny Dancer 」です。

ブレードサイズは160×156mm、重量100g±5g、板厚5.6mm、グリップサイズは105×33mm、コニックグリップのみというこだわり。素材は総リンバウッド、7枚合板の均等です。作成にあたって、オールドラケットを参考にしたという話があり、おそらくPF4ではないかと思われます。グリップ形状が瓜二つです。

丁寧で高級感のある箱入り、ケースの中には光沢のある布が敷いてあり、ラケット、ステッカー、木製のネットハイ、ラケットの素材木材のサンプル、仕様書が入っています。

ラケット個体の重量と板厚がしっかり明記されていて、基準からの誤差がどのくらいなのか、重いのか軽いのか、板厚が薄いのか厚いのかが一目でわかるのが、さすが一つ一つ手作りのハンドメイドラケットです。

一見持ちにくそうなグリップですが、深くにぎり、グリップの遊びの少ないこの形がシェークバック粒には良く合います。ヘッド重心と書いてありますが、ややヘッド寄りというのが持った感じの実感です。そこまで先端寄りではなく、切り返しのしやすい重心の配置で、あまり重さは感じません。

ラバーは剛力から移植し、フォアにはラクザPOの1.8mm、バックはカールPHのOXを貼りました。

剛力のラバー貼り後の重量が154gで、タイニーダンサーのラバー貼り後の重量が159gとなりました。

シェークフォア表バック粒のセットアップでは、重さが出ないので、剛力よりも重くなってくれたのは好都合です。個人的には、フォア表バック裏の時には180gのラケットを振っていたので、これでも軽く感じますが、仕方ないですね。

今回は、両者のラケット素地での打球音比較をしていきます。

ニッタク剛力・OSPタイニーダンサー打球音比較

剛力の方が音は低く、タイニーダンサーの方が高い音が出ています。タイニーダンサーの音域としては、ヤサカ時代の板厚の薄いクリッパーウッドの素地音に似ているなと感じました。

一般的に音が低いと柔らかく弾みは少なめ、高いと硬く弾むラケットとなります。両者を比べた時に、ボールをついた時の硬さは変わらないように感じましたが、弾みがいいのはタイニーダンサーです。球持ちは同じ程度で、少しスピードが出るという印象でした。

ウォールナットとリンバウッドの違いもありますし、板厚が、タイニーダンサーの方が少し厚いので、弾みがいいのは頷けます。

ウォールナットとリンバウッドでは、ウォールナットの方が硬い素材で剛性も高いです。リンバウットは楽器などに多く使われる、しなやかな素材になります。

ラケット全体で、素直に響いているのがタイニーダンサーで、剛力は表面木材が硬く、中芯まで打球感が伝わらないです。

同じシェーク 異質型のために作られたラケットで、価格も同じ程度。

ドライブ全盛の今、ニッチな市場かもしれませんが、特異かつ完成度の高いラケットが出ています。

次回は、実際の打感や、プレーへの影響などをレビューしていきます。

コメント

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