Super KIM レビュー

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ラバー

銀河の粒高ラバー、スーパーキムの紹介です。

WRM ワールドラバーマーケットさんで初期ロット完売となった話題の粒高ラバー。粒だけど粒じゃない、裏ソフト?表ソフト?全て合ってます。とても面白いラバーです。

ライブ動画で、フォア粒高ドライブ主戦型ができると、ぐっちぃさんが言ってますが、まさにその通り。私の身近に、シェークのフォアにフェイントロングのスポンジありを貼ってドライブをかける、メチャクチャ強い選手がいますので、シェークフォア粒高ドライブ主戦型には驚きませんが、振れる粒高という点では、打ちやすさはピカイチでしょう。

まずは外装から

横目の粒高です、配列はごく一般的なもの、粒の高さもさほど高いわけではありませんが、指で触ればグニャグニャ倒れる粒高ラバーです。

斜めから撮るとこんな感じ。銀河のラバーの中ではロゴがシンプルです。

特筆すべきは、このスポンジ。

まずは厚さが1.7mmと1.9mmという表ソフトラバー並みの厚さがあります。

しかし手に持つと非常に軽い。そしてスポンジを触るとこれまで触れたことのない卓球ラバーのスポンジです。

全くと言っていいほど弾力がありません。通常、スポンジというのは、ある程度の復元力があり、指で押せば瞬時に元に戻る、その力でボールを捕まえて飛ばすのですが、テンピュールまくら、低反発素材のマットレスのように、跳ね返りがありません。

フッカフカのスッカスカな触感ですが、スポンジの目はある程度詰まっています。ただとにかく弾力がない。台所にある、食器用スポンジの方が、まだ弾力があります。家の壁に使われる断熱材などに近いくらい反発しません。

写真は1.7mmのものですが、1.9mmも同時購入して試しました。見た目的にはどちらも厚さは見分けがつかないほど違いがありません。

柔らかく吸収力のいいスポンジは、接着剤も吸い込みます。1.7mmをはじめに試して、この時は薄塗りだったのですが、かなりスポンジが膨らみました。後から開けた1.9mmの新品と、接着剤塗布してラケットに接着した1.7mmだと、1.7mmの方が分厚くなります。

ラバーの特性上、このスポンジが鍵を握るので、色々試してみましたが、私としては、1.9mmに接着2度塗りが、一番球持ちも良くなり、性能を発揮できると思います。

1.7mmのカット前のラバーの重さです。32.9gはこの厚さでは破格の軽さ、スポンジの特殊性がみてわかると思います。

タイニーダンサーのバックに貼り付けました。フォア面はいつものラクザPOです。

こちらは1.7mmを貼った時のラケット総重量です。

OXのラバーを貼ると160g程度なので少々重さはありますが、まだまだ軽いです。ちなみに、ヤサカのオリジナルを貼った時は、厚さ薄でも173gでしたので、スポンジの厚さから考えても軽すぎます。

こちらが1.9mmを貼ったラケットです。同一のラケットに貼り付けてますので単純に重さの比較ができます。その差0.8g、ほとんど誤差ですね。おそらく軽めの個体と重めの個体の差が結構ある気がします。

打球レビューです。

簡単に言うと、「回転の影響を受けにくい裏ソフト」です。ただ、アポロ5超極薄のような、回転をいつでもかけられるけど、球離れが早いから影響を受けないのではなく、ボールの勢いをスポンジがしっかりと吸収して、その間に粒がクシャっとなって回転をかき消すというのが正しいでしょう。そのため、アポロ超極薄では、相手が頑張ってかけてきたドライブをブロックすると伸びていきますが、スーパーキムは、常に一定の回転を残しながら飛んでいきます。故に当てるだけのブロックでオーバーすることはほとんどないのですが、弱上回転のようなボールが送られ続けるので、高さに注意しないと撃ち抜かれます。

ブロックでも少しヘッドを返してあげると、ボールは加速しますし、パチンとカウンター気味に打つと、ナックルで飛んでいきます。粒高のようなカットブロックもできますし、離れてカウンタードライブをかけ返すことも可能です。

バックドライブは難しい技術になりますが、リフト気味にボールの下にラケットを差し込んで仕舞えば、あとは手首を返すだけで、下回転はなんでも持ち上がります。

ただし、スポンジにコシがないので、食い込んだ瞬間にボールを離しにいかないと、オーバーが多くなります。下回転を持ち上げる時に顕著に現れるので、弾まないラバーと思って押しすぎると、ボールは入りません。

粒を一定方向に倒しながらであれば回転もしっかりかかります。ドライブはもちろん、表面の粒だけを倒して、スポンジに噛ませないようにツッツキすると裏ソフトのように切れます。通常のツッツキだとナックル気味のボールになるので、これでツッツキを意図的に切れれば、相手にとっては嫌でしょう。

個人的には、結構気に入りました。しばらくこのラバーで色々と試してみます。tiny dancer との相性は良く、バックストレートや、バックのツッツキ打ちは、一発で抜けていく速さを出せます。比較的柔らかめの7枚合板の方が相性はいいかもしれません。

相手にとっては、とりあえず中途半端なボールが飛んでいくラバーです。ただ回転がかけられないわけではないので、粒高ドライブや粒高ツッツキを切れる人には面白いラバーです。

表ソフトでサービスを切ったり、ツッツキを切れる人は使えるかなぁと思いますが、表よりはスピードは出ません。

シートでこするというよりは、粒に引っ掛けて擦れるユーザーはお試しください。指標としては、縦目のスペクトルのような表ソフトでも、しっかり回転のかかったボールを打てるか否かでしょう。最近多い回転系表や、縦目でもモリストSPのように粒が低くて密集した表ソフト使いにはキツイラバーですね。

今日使った限りでは、バックストレートが狙いやすい、離れてもバックカットしなくて良くて、そこから盛り返せる、とにかく相手の回転は関係なくて、自分の角度出しが間違っていなければ、回転無視で入っていく、ナックルも回転も強くかけられて、打ちにくさもないという願ったりかなったりのラバーです。

また新しい価値観に出会いました。ワールドラバーマーケットさん、ありがとうございます。

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