ブレードカットで理想のラケットへ

※アフィリエイト広告を利用しています

卓球

卓球歴が長ければ長いほど、多くの用具を使えば使うほど、理想の用具ってありませんか?卓球では、ラバーは消耗品として定期的に変えますが、ラケットの交換サイクルは結構長いと思います。その中でお気に入りの一本は、大切に長く使いますが、天然の木材を使っているラケットゆえに、傷みや損傷、経年劣化によって使用不能になったり、弾みが変わってしまったりします。今回、近年稀に見る、理想のラケットに限りなく近いラケットを、理想のラケットに近づけることにしてみました。ラケットチューニングに興味のある方も、ぜひ参考してみてください。

スポンサーリンク

理想のラケットとは

私にとっての理想のラケット像は、旧世代のスティガ クリッパーウッドです。当時はヤサカブランドで販売していました。

使っていたのはグリップ部分に空洞があるWRBです。ブレードサイズは158mm×150mmで7枚合板の板厚6mmです。中芯が薄めに出来ており、合板一枚ずつの厚さが均等に近いラケットでした。今は劣化のため弾みが変わってしまい、合板の状態もあまり良くありません。

グリップは太めのコニックグリップが最高の握り心地で、これにスペクトルスピードとマークVの皮付を貼って、ラケット総重量が178gです。

このラケットのいいところは3点、「板厚6mm」「コニックグリップ」「総重量178g」です。

この条件を満たしてくれるラケットがタイニーダンサーでした。

板厚5.6mm、均等7枚合板、そしてコニックグリップ、ここまで条件が揃うラケットはありません。そもそもコニックグリップを探すだけで一苦労ですし、細めのコニックが大半です。これだけ太くて握ってる感のあるグリップは久々でした。

ただしこのタイニーダンサーの問題点は「バック粒専用ラケット」だったことです。ブレードサイズが160mm×156mmとかなり大柄で、フォア表前陣速攻の私にはちょっと大きすぎて台上の取り回しがしにくいというネガがありました。

しかし、打感、グリップ、重量など、最高の条件も揃っています。そこで、タイニーダンサーのブレードを、クリッパーウッドと同じサイズにしてみたら良いのではないかと思い、ブレードカットに踏み切りました。開発者のチャパリータさん、ちょっと改造します、ごめんなさい。

ブレードカットは専門業者へ

合板とはいえ、ラケットを切るというのは素人にはあまりにも無謀な挑戦です。決してDIY感覚でやってはいけません。ラケットの丸みを出したり、左右対称に仕上げるのは非常に繊細な作業なので、専門業者に依頼します。

ラケットのカスタマイズを一手に引き受けてくれる「ピンポンキッズ」さんです。職人の土屋さんに、サイズを指定して、ラケットを送ると、2週間程度で綺麗なラケットが戻ってきます。

今回は、まるっきりクリッパーウッドと同じデザインではなく、今のタイニーダンサーのデザインを継承しながら、縦横サイズにだけを指定して、ラウンドカットは土屋さんにお任せしました。指定サイズは158mm×150mmで、長さは縦2mm横6mmのカットになります。

美しい仕上がりに安心

出来上がったラケットがこちら

わかりますか?ちょっと痩せました。

2本ならべてみると

左がオリジナルのタイニーダンサーで、右が小さくなったタイニーダンサーです。わかりますでしょうか?

エラの張り出しも少し抑えられながら、タイニーダンサーのフォルムを最大限生かしたカットがされています。仕上がりは非常に綺麗です。いい仕事をします。

重量はそこまで減らず、100.8gです。もともとが102.4gなので、カットの割には重量が軽くなりすぎてなくて良かったです。

持ってみると、ブレードが小さくなったのがよくわかります。中指のかかり具合と、人差し指の出具合が大きく変わり、更に持ちやすくなった印象です。

そして、このラケットにアタック8スーパーアイバージョン43度M粒の中と、パラディンブルー2.2mmを貼り付けます。

総重量は

キター、177g!これまで丹羽孝希、クリッパーウッドと貼ってきていずれも160gの後半にしかならず、軽さがネックとなっていたラバーの組み合わせでも、理想の重量になりました。重心の位置も手前に寄りすぎず、適度に先にあるのもタイニーダンサーの良さを残したままです。

まとめ

今回のブレードカットはかなり悩みました。オリジナルでも良かったラケットの細かな気になりを解決するべきものなのかどうか。現在品切れ、再入荷見込みなし、流通量が数十本ととても希少なラケットを切ってしまい、大きく変わって仕舞えば、気に入っていたタイニーダンサーの打感も味わうことができなくなってしまうのに。しかし、こんなにいいラケット、大きいから使わないでは、もはや意味がないと思った時、ブレードカットに出していました。

今回は意図がピッタリと合い、いいところを壊さず仕上がりましたが、必ず成功を保証するものではありません。

最後の砦として、こういう方法もあるんだという知識から。どうしても変えたくなったら、オリジナルの代わりのきくものなのか。そこを綿密に計画してから実行しましょう。

コメント

  1. […] のタイニーダンサーは、ブレードを小さく切って使っています。その模様はこちらへ […]

タイトルとURLをコピーしました