今熱いスポンジ硬度帯でガチインプレッション!andro C48 対 XIOM ジキル&ハイドV47.5 【卓球ラバーレビュー】

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ラバー

かつて、裏ソフトラバーのスポンジ硬度は高ければ高いほど高性能というイメージがありました。各メーカーが挙って50度を超える硬質なスポンジのラバーを登場させ、中には53度、55度というフィジカルの出来上がったトップアスリートしか使いこなせないようなフラッグシップラバーを登場させ、市場からの人気を得ています。

しかしながら、硬すぎるスポンジは扱いにくく、スピードや回転量は大きくなるものの、同時に自分の腕力を高めなければ、ただの棒玉が飛ぶという諸刃の剣。そこで、現在多くなっているのが、40度後半のスポンジ硬度で作られるハイスペックラバーです。

かの大ヒットラバーテナジーも、スポンジ硬度は40度後半。シートとの組み合わせによって、トップ選手から一般層まで好まれる、オールマイティなラバーを作り出すことも可能なことは、テナジーが証明しています。

その中で今回は、2枚のラバーを取り上げます。どちらも47.5~48度の、今イケイケなスポンジ硬度帯。ドイツと韓国を代表する用具メーカーが送り出す、珠玉のラバーをチェックです。

※本文中のスポンジ硬度は、特に断りが無い限り、ドイツ硬度を使用します。

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Cは「カウンター」の証!ラザンターの新兵器はC48

まずはアンドロの新製品、ラザンターC48を見ていきましょう。

ラザンターR48が好調に売れていたアンドロ。筆者も一度使用しましたが、個人的にはあまり好みではなかったため、今回のC48には、ちょっと二の足を踏みました。

R48のレビューはこちら→https://akaifuku-red29.com/2020/05/29/rasanter-r48/

では、基本スペックから紹介です。

RASANTER C48(ラザンターC48)
厚さ:ウルトラマックス(UM)、2.0mm
カラー:赤・黒
スポンジ硬度:48度
メーカー小売り希望価格7,590円(税込)

硬度違いでC53という商品もあります。スポンジの厚さは2種類しかなく、R48の時にあった1.7mmが消えてしまったのは残念。最近はウルトラマックス(特厚)系と2.0mmまでしか用意されないラバーが多く、中厚的な位置のラバーが好きな筆者としては、ちょっと物足りなさが出てしまいます。

中陣ドライブを想定しているので、厚さのチョイスも分からなくはないのですが、1.7mm出してほしいな。

さて、ラバーにはR48などでも好評だった、アンドロの特殊技術「エナジーセル」が使用されています。また、R48シリーズとは粒形状を変え、「カウンタースピンダンパー」と呼ばれる粒構造が、ボールとラバーの設置時間を最大限まで高めているという説明がありました。

ラザンター系のテーマカラーである緑に、青を組み合わせたさわやかなパッケージ配色

では、ラバー本品を見ていきましょう。

シート保護のフィルム付き

パッケージから取り出すと、トップシートをフィルムで保護されたラバーが現れます。こうした処理は粘着系のラバーで行われることが多く、C48もトップシートには若干の粘着感があるようです。ベタベタという感じではありませんし、微粘着よりもさらに弱い粘着感。数回使用すればベタつきはほとんど気にならなくなるレベルです。

シートはこちら。赤が鮮やかですが、ラザンター系のくすみのあるシートです。シンプルなモールドも良い感じ。若干ですが、ラバーが反っています。

スポンジは伝統のグリーンをそのまま使用。見た感じはR48と同じようですが、ラバーにある番号が違うため、厳密には少し違うスポンジが組み合わされているのではないでしょうか。

気泡は大きく、目視してわかるレベルです。ただ、R48よりもモチっとした感じのスポンジになっています。

ラバーを切った際にわかりましたが、R48はスポンジが細かく粉上にボロボロとこぼれるのに対して、C48は、スパッと何事もなく切れます。断面もC48の方が綺麗です。スポンジの密度は、R48よりもC48 の方が高く、しっかりとした印象です。

今回の厚さは2.0mmを使用します。ラバー全体の重さは70.5gで、カット後重量は50.2g(157×150のラケットに貼り付け)です。

ちなみにラザンターR48がカット前66.9g、カット後48.5gなので、R48の方が若干軽いということが分かります。C48はシートが厚くなり、スポンジがモチモチになった結果、重量増となりました。

ジキル&ハイドは名前の通りの二面性?XIOMがまた特別なラバーを生み出した

ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件という小説から生まれた「ジキルとハイド」という言葉。まずこのラバーを理解するうえで、物語の概略は知っておいてほしいので、このお話を知らないという人は、ググってください。

一般層に受けがいいヴェガシリーズやハイスペックなオメガシリーズ、近年では粘着ラバーにも力を入れ、用具メーカーの中でも独自の路線を突き進み続けるXIOM。ハイスペックで安価なラバーは、プレーヤーの大きな味方となるでしょう。

それでは、メーカー公表のスペックから紹介します。

ジキル&ハイドV47.5
厚さ:2.1mm 1.9mm 1.7mm
カラー:レッド・ブラック・マゼンタ
スポンジ硬度:47.5度
メーカー小売り希望価格7,150円(税込)

V47.5は分類するとスピン系テンションラバーです。同時に発表されたジキル&ハイドH52.5というラバーがありますが、こちらは粘着テンションのため、全く別物のラバーであることを理解しておきましょう。今後ジキル&ハイドにはZとXというシリーズも登場するので、それぞれの特性を理解して、間違わないように選ぶ必要が出てきます。アルファベットでは性質が分かりにくいので、名前で見分けがつきやすくなると、ユーザーとしても安心できる気がするのですが。

ではラバー本品を見ていきましょう。

幾何学感のあるマーブリングがされたパッケージ、ちょっと不気味な感じも受けますね。

今回選んだのは1.9mmです。通常のテンションラバー同様に、紙による保護だけで、C48 のようなフィルムは突いていません。シート自体は光沢感があり、見た目の質感は高いです。

スポンジはブラック。この辺りはさすがXIOMという感じ。ヴェガシリーズでも黒いスポンジはありました。シートカラーをブラックにすると、真っ黒でカッコいいですね。

スポンジは小さな気泡が多めの仕上がりです。モチモチというよりはザラザラ感が強く、密度はそこまで高くない感じ。接着剤もサラサラ系で問題なく塗れます。

スポンジはフワっと系、トップシートは薄めですがガチっとしたゴムで、硬さを感じられるラバーです。

ラバー全体重量は69g、カット後の重量は49.4gとなりました。重すぎず、最近のハイエンドテンションラバーとしては平均的な重さです。

飛び方の大きく違う両者!スポンジ硬度と打球感が逆になった

表記上では0.5度ではありますが、ラザンターC48の方が硬いラバーに思います。しかし、全体硬度や実際の打球感は、この数字の差よりも大きく、また逆に感じられるのです。

ラバー全体(トップシートとスポンジを合わせた)硬度は、ラザンターC48が47.5HCなのに対し、ジキル&ハイドV47.5は49HCとなりました。スポンジが硬いラザンターC48の方が、ジキル&ハイドV47.5よりもラバー全体としては柔らかいのです。

参考として他ラバーの全体硬度をいくつか
ラザンターR48:49HC
エボリューションMX-S:51HC
エボリューションMX-D:50HC
クァンタムXプロ:48.5HC
Q1:47.5HC
ラクザX:49HC

ボールを持っている感覚は、明らかにC48の方が強く、そして長く感じます。しっかりとした厚みのあるトップシートですが、ボールの回転に対しては十分に引きつれてくれるので、自然に安定した回転が生み出される印象です。ボールは手元で上方へ持ち上がり、弧を描いて飛んでいくのが分かります。

ジキル&ハイドV47.5は、ボールの持ちが比較的短く、真っすぐボールが飛ぶラバーです。普段フォア面に表ソフトを使う筆者がボールの飛球線に違和感を持たないほど、表ソフトのような真っすぐなボールが出るので、個人的な感覚には合っているラバーでした。

しかし、球離れの早さやボールの弧線の低さとは反比例し、しっかりとボールに回転が乗るのもこのラバーの特徴。しっかりと当てて擦れば、硬度50度帯のトップラバーのような、重いボールが生まれます。

パチンと弾く打ち方がやりやすく、回転が自然にかかるため安定感もある。相手にとって嫌なボールになり、なおかつ裏ソフトらしくないボールの質が、ミスを誘いやすくなるでしょう。XIOMらしいクセのあるラバーであることは間違いありません。

両者が売りにするカウンターのやりやすさはGOOD!しかしインパクトの強さには注意が必要

使用感には大きな差があった両者。特に力の入力をする場面では、ボールに大きな差が生まれています。

ラザンターC48は、いい意味でオートマチックなラバーです。自然に触るだけ、ドライブなら擦るだけで十分なスピードや回転量が生まれます。しかし、色気を出してそこに力を加えていくと、途端にボールが暴れ出す印象を受けました。

カウンターをするにも、素直に角度を出し、相手のボールの勢いをそのまま借りるだけなら、良いボールがどんどん入ります。しかしスピードや回転量を倍化させようと力んだ瞬間に、ボールの飛び出しが早くなってしまい、オーバーミスが増えていくのです。

男子選手では力感が無くスムーズに擦れる選手、女子選手でもミートよりも引っかけて打つ選手に向いていると思います。相手のボールを力でねじ伏せようとする方ではトップシートが負けてしまう印象です。飛びは良いのですが、一定以上の入力を起こすと、シートが機能しなくなる感じを受けました。

普段はハイブリッドK3を使い、薄くとるチョリドラと、しっかり当てるぶつけ系のバックドライブをする筆者だと、C48よりもジキル&ハイドV47.5の方が違和感なく打てます。

ただし、こちらは当てるだけとなると、飛球線が低すぎてネットミスになったり、ボールが落ちる前にコートのエンドラインを越えてしまいオーバーというケースが多くありました。ボールを安定させるには、ジキル&ハイドV47.5では、力を入力する必要が出てきます。

カウンターは、しっかりと当てるイメージ。シートからスポンジまで食い込むことでボールが安定し、回転が増しながら低い打球が飛んでいきます。ハードに当ててもラバーが負ける印象はほとんど無く、逆にハードに当て続けられる方が、良いボールを供給できる感じです。

同一硬度帯の両ラバーですが、ラザンターC48は裏ソフトを優しく触れるセンス系の選手に、ジキル&ハイドV47.5はじゃじゃ馬をコントロールできるくらいのハードヒッターにおすすめの1枚です。

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