卓球台が使えないなら戦術を磨こう コロナウィルスに負けないぞ!【卓球コラム】

卓球

新型コロナウィルスの影響で、人の密集が難しくなり、多くの体育館、卓球場、レジャー施設が休館、休業になっています。必然と卓球ができる場所が減り、練習時間が取れない人も多くなっているのではないでしょうか。そんなときに家でできる、卓球戦術の磨き方をご紹介していこうと思います。卓球台が無くても、少しずつ強くなることは可能です。

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戦術を磨く必要は、卓球には大いにある。

卓球界の偉大な先人、荻村伊智朗さんの有名な言葉に「卓球は100m競争をしながらチェスするみたいなものです。」というものがあります。激しい動きの中にも、冷静かつ緻密な戦略が必要となる卓球は、このように比喩されました。

運動能力を高めることと同時に、頭の使い方も学んでおかないと、卓球では勝てなくなります。

仮に、相手の方が速いボールが打てる、早く動ける、回転をかけられるとしても、戦い方が単調で、ボールが返球される場所が特定できたり、同じことしかしてこないなど、戦術がない相手であれば、運動能力に劣った状態でも、相手を攻略し勝つこともできるのが卓球の面白さです。

これについて深い目線で書かれているのが、高島規郎さんの「卓球戦術ノート」になります。



これまでに3冊出版されており、「卓球戦術ノート」、「続卓球戦術ノート」、「敗者を勝者に変える卓球戦術ノート」、となっています。上のリンクは3冊目で、最も新しい卓球戦術ノートです。1から読むことをお勧めますが、現在では新品が手に入りにくい状態になっているようで、中古品や、図書館にいくと置いてあるのではないかと思います。

卓球の技術書の次に読むべきものが、この「卓球戦術ノート」であり、その次にXiaさん(下川裕平さん)が書いた「卓球の教え方の教科書 」を読み進めていきましょう。



この話については、Youtubeでも語っています。

【amazon5冠】「卓球の教え方の教科書」は卓球指導書の頂点?【卓球知恵袋】

運動としての卓球の練習ができない時には、この本たちを読み進め、戦術に対する理解を深めていきましょう。

サービスからのパターン、レシーブからのパターンを考えて、紙に書き出してみる

戦術という理解が深まったところで、今度は実際に使用できそうなラリーの想定パターンを考えていきます。

こんな具合でいいです。下手でもいいのでイメージできれば大丈夫ですので。

この場合は
1、自分が純横下回転サーブを、相手のバック前に出す
2、相手がフォア前にストップレシーブ
3、自分がダブルストップで相手のバック前にレシーブ
4、相手がフォアミドルへフリックレシーブ
5、自分がフォアドライブで相手のフォアサイドへ送り、ノータッチで抜ける

という構成です。

このパターンを考えた時に、一つだけで終わらずに、相手のレシーブが違うパターンを考えます。

例えば、相手がバック側に深くツッツキレシーブしてきたら、自分はどうするのか。チキータしてきたら、バック前にストップレシーブは、フォアに逆チキータで返球されたらなどなど、相手の目線になって、考えられるだけのレシーブを書き出していきます。

そのレシーブに対して、自分の3球目はどうするのか、これもいろいろなパターンがありますね。それも、自分の戦型により無数に答えは出てきます。シェーク裏裏なら、ペン粒なら、バック表なら、フォア表なら、この方法も無数に書き出していきましょう。

一通り4球目、5球目くらいまで、あらゆる手段を書き尽くしたら、一度全体を眺めます。

かなり多くの技術やコース取りが書かれているはずです。理想形は、これらの様々なパターンを頭の中に入れておき、その場面場面において、最善のものを引き出してきてプレーすることです。

頭の中に入っていなければ引き出すこともできません。引き出せなければ、プレーの幅は小さくなり、相手に予測されやすく、簡単に攻略されることにもなりますね。

将棋の棋士は、長考する間に遥か先の相手の手までを予測します、これは、棋譜による研究や詰将棋などなど、シミュレーションの賜物です。これと同じことを、卓球のプレーのごくわずかな時間の中で行えた数が多ければ多いほど、勝利に近くなります。

最後に、ここでシミュレーションした結果、よく使う技術やコース取りを、実際の台で練習し、その精度を高めていければいいのです。漫然とボールを打ち続けるよりも、自分のやるべきことを見つけて、目的をもって練習する、これがベストでしょう。特に練習時間を大きくとれない社会人や、公立学校の生徒は、この密度を高めていく必要があります。

コロナウィルスの影響で、台を使っての練習ができない今は、実際に練習ができるようになった時の、濃密な時間を使えるように準備をする期間です。体は動かせないかもしれませんが、同時に頭を動かす必要がある卓球では、頭のトレーニングも重要になります。時間がある今、これをやらない手はないでしょう。

試合動画を見ながら、自分ならどうするのか考える

自宅待機の多くなった今、卓球業界も様々な工夫を凝らしながら、卓球プレーヤーのために動いています。その中の一つが動画です。面白い卓球動画、技術動画、様々あります。本当に皆さん頑張って、卓球界の勢いを止めないように努力されていますね。

スーパープレイなどの動画も良いのですが、今回お勧めするのは試合動画です。それも、1ゲーム目から決着がつくまでの丸々ひと試合が視聴できるものにしましょう。

そこで、自分と同じような戦型の選手や、背格好が似ている選手、目標としている選手の試合動画を探してください。そして、その選手になりきって試合動画を見ていきます。

1ラリー1ラリーを、その選手になりきって、自分ならどういうサービスをどこに出す、どういうレシーブをして、こう展開するなどと考えながら視聴します。その予測をしながら視聴を続けて1試合見終えてください。

次に、そのゲームでのキーポイントを見ていきます。例えば競った場面(8-8)に戻り、自分の予想通りに事が運んで点数を取れたのかを確認します。もし、その選手が他の方法で点を取ったなら、なぜその方法を使ったのかを考えます。失点したら、なぜ失点につながったのか、相手の動きなどを読み取ってミスの原因を探っていきます。

画面上のプレーヤーになりながら、さらにベンチコーチの目線を持って試合動画を見ることにより、前述した、たくさんの戦法シミュレーションのどのパターンを、どういった場所で使えばいいのか、どう引き出しを開ければいいのかを実証することができます。

さらに、トッププレーヤーの戦術を見ることができ、自分が考えていた以上の戦法シミュレーションが生まれるかもしれません。

実際の自分の試合動画でも同じようなことはできますが、考えられても自分以上にはならないです。他のプレーヤーの引き出しの中身を垣間見ることで、自分のプレーの幅は大きく広がり、戦術面でのパワーアップがはかれます。

まとめ

家でもできる、卓球パワーアップ方法の一つをご紹介しました。普段の練習ではないがしろにされる戦術ですが、これの幅が広がれば広がるほど、楽に試合を展開することができます。ボールを打つだけが卓球ではありません。対戦相手との距離が、これほど近く駆け引きが重要になるスポーツは他にありません。メンタル強化と、頭の強化を行って、きたるべき台を使って練習できるタイミングまでに、レベルアップしていきましょう。

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