回転残しすぎ注意!エフェクティブスピンプロセッサー[E.S.P]って何もの?

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ラバー

久しぶりのインプレッション(レビュー)投稿はアンチラバーからです。最近はアンチや粒高が熱い!特にトップレベルの女子で顕著なのが、バック粒・アンチの台頭でしょう。中国の世界ランク1位・2位を破ったインドのムカルジー姉妹は、バック異質に夢と希望を与えてくれましたね。

そんな折、プライベートではなかなか練習する時間を取れない私。技術の衰退は早く、特に元々不得意なバックハンドは、見るも無残な状態。ならば、バックでやることを少なくすればいいじゃん!とひらめいて、バックにアンチを貼ることにしました。まさにアイヒカ・ムカルジー状態(フォア表・バックアンチ)になるために、選んだラバーがder-materialspezialist(以下マテリアルスペシャリスト)から新登場のE.S.Pです。事前練習1時間で、バックアンチのまま試合にも出てきました。ラバーのレビューと、試合での使用感、相手の反応などをお伝えしていきます。

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なんだこれ?スロットのラバー?

マテリアルスペシャリストが、またすごいアンチラバーを出してきました。少し前に触ったサボタージュOFFも尖りまくったアンチでしたが、今回のE.S.Pもとんでもないオーラが出ています。

まずもって、ラバーのパッケージからどうなってるんだっていうレベル。スロットですよ、スロット。そのリールにE.S.Pの文字。リールは回るものですからね、回転量がスロットのリールくらいありますよって言いたいのでしょうか。

さっそく開封、シート表面は曇った感じ。アンチ特有のアノ色です。ディアボリックやサボタージュよりも光沢はなく、板ですね。ただ、ディアボリックがプラスチックな感じだったのに対し、E.S.Pは硬化ゴムの感じを残しています。

ラバー表面は硬いのですが、粒の部分はある程度弾力を感じ、スポンジはフカフカ通り越してスカスカです。スポンジあるのにない感じ。

スポンジのなんて見えないです。

カット前の重量は37.6g

カット後は27.8gとなりました。ディアボリックスペシャルの1.0mmが25g程度だったので、E.S.Pが1.2mmということを加味すると、ほとんど同じ程度の重さでしょう。表ソフトと組み合わせた私のラケット総重量は160gとなりました。

ディアボリックスペシャルよりもゴム感がある

まずは、触れた感じからお伝えしていきます。比較対象はディアボリックスペシャルです。

トップシートはしっかりとゴムです。ディアボリックスペシャルは触った瞬間にプラスチック感があるサラサラとした感じなのですが、E.S.Pは指で触ると引っかかります。

ラバーの全体硬度はディアボリックスペシャルが65HC、E.S.Pは62.5HCです。数値的な柔らかさでも、ディアボリックスペシャルよりE.S.Pの方が柔らかいことが分かります。

スポンジは、ディアボリックスペシャルよりも濃い黄色。主成分としては同じながらも、少し配合を変えているのでしょうか。E.S.Pの方がスポンジも柔らかそうです。

いい意味でアンチの中のアンチ

E.S.Pとディアボリックスペシャルでは、いい意味でE.S.Pの方がアンチとして王道の感じがあります。

言い換えると、ディアボリックスペシャルの方がどちらかというと粒高寄り。E.S.Pにはトランスフォーマー的なアンチ然とした感触が残ります。

基本のブロック・プッシュをするにも、E.S.Pはアンチの打ち方を知らないとかなり苦労する感じ。変化表や粒高からアンチ移行していて、今ディアボリックスペシャルを使っているという人は、E.S.Pに苦労させられると思います。

実際に私も、粒高感覚jでE.S.Pを使っていましたが、全くボールが安定しません。ディアボリックスペシャルほどにカチッとした球持ちが無く、唐突に滑る。粒高チックに打とうものなら、全浮きの全落下です。

基本的にはサボタージュの打球感覚に近く、ラバーにお任せするのが正解。垂直よりも少し上を向けたくらいの角度を守り、ボールの芯に向かってしっかり当てます。すると超絶遅い、回転のバリバリ残ったボールが返球されるという仕組み。この回転の残り方が、これまでのアンチラバーを大きく超えていて、ヤバい(語彙力・・・)です。

とにもかくにも当て方が重要で、それ以外はラバーへお任せという素晴らしさ。ボールも長く持つより、すぐに離してしまうくらいの方が安定度は高いです。角度打ちする場合には、しっかりと乗せて弾きます。こちらもボールは早く離すことを心掛けて。すると、表一枚ラバーに近い、イヤなナックルでボールが飛んでいきます。

また、WRMさんの動画でやっている、ネット際にボールを高く上げて戻すブロック。これ、簡単にできます。角度を立ち上げると、ラバー表面で勝手にボールが滑り浮き上がって、台につくと戻ってくる。ディアボリックスペシャルでやろうとすると、意図的に滑らせる打ち方をしなければならないのですが、E.S.Pは勝手に滑る。だからこそ、使う側にとっては、しっかり当てるアンチの打ち方を知らないと、超難しいラバーにしか感じません。

返すだけのバックが凶悪なボールに!フォア強打が決めやすい!

先日、E.S.Pを携えて自分も初見、相手も初見という状態で、7試合行ってきました。とりあえずバックアンチとして覚えたことは、打球点を早く当てるだけ。ヘタに押したり切ったりすると返球できないため、ただ当てて返すだけのバックに集中。

代わりにフォアは、相手のつなぎのツッツキとループドライブを思いっきりひっぱたくことだけ気を付けて、相手のミス待ちではなく、自分のフォアで決める体制をとり、挑んできました。

使用感としては、案外アリかなと。過去の両面表の状態では手も足も出なかった相手に「やりにくい」と言わしめ、1ゲームを奪取。明らか格上で、ストレート負け濃厚な相手にもゲームオールで負けやゲームオールで勝ちを拾えたケースもあります。

ただ、台上で遅いボールが好きなバック表と、同じことをしようとするバック粒には完敗でした。

相手のドライブをブロックすれば、ゴン切れの遅いボールが返球され、ツッツキでもネットミス。ミスしないようにとツッツキで入れに来た時には、オールフォアでツッツキ打ちを浴びせます。

相手のロングサーブを返球すると、イヤな下ナックル。ドライブで攻めてくる場合にはオーバーミスです。ループでつないできたときには、こちらもフォアでカウンター。

あとはフォアのスピンファイアで切ったツッツキしたり、ドライブしたりすると回転量の差で相手がバグる状態に。稀にラケットを反転して、フォアアンチでサービスレシーブを行うと、上回転ツッツキにタイミングが合わずにミスってくれることも。

ディアボリックよりもアンチラバーとしてはオートな感じ。ただ、当て方に関してはマニュアル感があり、カチンと食わせるパターンと、パンと離すパターンでいろいろなボールが生まれるラバーです。使用する側としては、やるべきことは少なく、あとはいかにフォアの技術を上げて仕留められるかが、ゲームの結果を左右するでしょう。

・ディアボリックスペシャルは、完全マニュアルで粒高選手でも使えるアンチ。
・サボタージュOFFは貼るだけで勝てる(中級者以下)完全オートアンチ
・E.S.Pは表1枚ラバーに近いマニュアル打感でオート変化なアンチ

変化だけで相手のミスを誘って勝つなら、ディアボリックスペシャルやサボタージュの方が良いでしょう。(自分のミスも少ないから)

E.S.Pは、使う自分も難しいのですが、相手を困惑させ、フォアの出来次第では格上食いもできるラバーです。バック自信無くて返すだけだし、いつもほとんど攻撃はオールフォアみたいな人にお勧めしたいラバーになります。

何も知らずにアンチにするならサボタージュ。粒高からアンチへ移行はディアボリックスペシャル。表ソフトや表一枚からアンチへ移行はE.S.Pという結論。E.S.Pにお膳立てしてもらって、あとは己のフォアハンドを振りぬくのみという方は、E.S.P超おススメです。

練習時間が確保できない私は、E.S.Pと和製ムカルジーを目指します。

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