嚢胞の経過観察

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不妊治療

前回の妊婦健診で、後頚部に嚢胞が見つかって毎日が不安で押しつぶされそうな状態でした。

何度も何度も、嘘だ、夢だと考えますが、もはや現実でしかありません。

困ったときの神頼み、神様仏様とはよく言ったものです。しっかりとお寺と神社には行きました。

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偶然でも不運でもない、これは必然、選ばれたこと

私達、夫婦二人で決めたこと、それは

「普通にしていよう」「特別なことじゃない、これは必然」

と考えることです。お腹の中の様子は自分たちではわかりません。しっかりと週を追うごとに子供の体は大きくなっています。ちゃんと栄養が行っている証拠、ちゃんと赤ちゃんが生きている証拠です。妻のお腹も少しずつ目立ってきました。

嚢胞の中に隔壁が現れる

さて、肝心の嚢胞の状態はというと、次第に大きくなる一方。エコー検査で見てみると、肥大化とともに嚢胞内に隔壁が存在し、4部屋にわたってリンパ液が溜まっている状態というのが見えるようになってきました。

胎児がなぜこんな事になっているのか、先生と相談した結果、羊水検査を行うことになりました。これによりなぜこうなっているのか、遺伝子異常なのか、なにか解決する方法はないのかということを探るためです。

妊娠したことが奇跡だから

私達夫婦は、もともと出生前診断については受けないつもりでいました。それは、どんな形であれ生まれてきた子は我が子であり、それが五体満足でなくても、満足に生まれてきてもどちらにせよ、我が子であることには変わらず、取捨選択をするようなことはしたくなかったためです。

私が「精子ゼロ」を言い渡されてからここまで1年半、子供ができるなんて夢みたいなことですから、家族が増えるということに対して、選別をするつもりはありませんでしたし、選別をして万が一、良くない結果が来たときに、それを受け止める度量もないのかなって思っていたからです。

羊水検査からわかったこと

そして羊水検査の日、総合病院はこういうときに良いのか悪いのか、妊婦さん専用の病棟があり、そのフロアは子供の鳴き声と今にも生まれそうな妊婦さんと、出産を待つそわそわした家族でいっぱいなんです。処置室に妻は運ばれ、私は待合室。そのときに同席していたのは明らかに今出産をしているであろう家族です。旦那さんは立ち会い出産をしなかったのでしょう。待合室でずっとそわそわです。そして数十分後「オギャー」の声が上がり、新生児が待合室のお父さんのもとへ運ばれてきました。待っている間に心が折れそうです。なんて酷なことをするんだい神様と思いながら、妻の検査を待っていると

「佐々木さんの旦那さんいらっしゃいますか?」と声をかけられました。「奥様が、ちょっと。先生が旦那さんを呼んできてくれと言ってまして」すぐに看護師さんとともに向かいました。

処置室に寝かせられ、大掛かりな装置がたくさんある部屋へ通され、先生が一言

「羊水がとれないです」

というのも、胎児の今の姿勢が、ちょうど羊水検査の針を刺したい場所にあり、さらに、別の部分には胎児の嚢胞があって、針がさせないというのです。先生によると一度チャレンジしたようなのですが、採取できず、万が一針をさすことにより胎児にぶつかったり、嚢胞に誤って刺さると、現在の胎児の循環が狂ってしまい死に至るケースも有る。また、羊水を確保できるルートには妻の内蔵があり、針のルート次第では妻を傷つけることになるというものでした。

私には今2つの命が手元にあり、それをどうするか決めろというのです。そこまでして検査するつもりは毛頭ありません。検査はできずともやるだけのことはやったというのが結論でしたので、即刻検査の中止を申し出ました。

ということで、羊水検査はできず、また経過観察が1週間毎に続いていく状況。今後、胎児と嚢胞はどうなっていくのか不安いっぱいのまま、妊娠の日々が続いていきます。

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