卓球での怪我

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卓球

先日、コーチングをしている子供から「足が痛い、特に膝の下あたり」と言われたので、病院へ行くように勧めました。すると本日、「オスグッドと言われました」と連絡が入りました。タイムリーなので、ジュニア世代、中高生から発症しやすい卓球での怪我について書いていきます。

卓球で怪我をしやすい部位としては「肘」「腰」「膝」の3点です。この部位は、怪我の影響が長期的になる確率が高く、酷使することにより発症することが多い部分です。短期的な怪我として、筋肉系や足首の捻挫がありますが、前述した3点は、卓球を続けて行く限り一生つきまとう怪我になりうるので、できる限りの予防が必要です。

先に挙げたオスグッドについて説明していきます。オスグッドは、成長期の15歳から18歳ごろに発症することが多く、膝の下あたりが突出してきて痛みが発生します。外傷としての腫れはあまり見られませんが、運動をしていると熱を持ったり腫れてくることが多いです。

跳躍系のスポーツをすると発症することが多く、卓球では、ファルケンベリフットワークのような大きな動きが発生する練習の時には特に注意が必要です。飛びつきの際の蹴り出し足や、飛びつき後の着地足に対して大きな衝撃が加わり、膝への負担が大きくなるので、連続でファルケンベリを行う時には、事前に膝を中心にしたストレッチを入念に行うよう準備が重要です。今回の生徒も、学校でのファルケンベリフットワークの際にオスグッドを発症しました。再発が多く、卓球をしている際に、膝に対して怖さを持ち続けるのは、選手としてはデメリットでしかありません。成長とともに治ることが多いですが、中学生や高校生の部活動が毎日ある年代に、オスグッドを発症することは、日々の活動が怪我との相談になってしまいます。発症リスクを最大まで減らして、選手を強化していくことが、コーチングに求められます。

私自身は高校時代にジャンパー膝を発症しました。発症から学生時代には膝にサポーターをつけてのプレーとなり、競技を一時離れた20代の数年間は再発はしませんでしたが、卓球に戻ってからは再発し、現在もサポーターなしではプレーことができません。炎症の予防のために膝の皿を支える細めのサポーターをつけています。おそらく今後もサポーターなしでプレーすれば同様の炎症が起きるため、卓球をしている限りはサポーターが必要となるでしょう。他の競技を行う時にも、怪我が怖いので、サポーターは手放せません。

このように初めは軽い炎症ですが、重度のものとなると、再発リスクが上がるため、補助具なしでの全力プレーはできなくなってしまいます。

特に体の完成しきっていない学生までは、技術の向上と同時に体のケアを教えることも、コーチとして必要な技術指導になるのだろうと思います。自分と同じ体験をさせないように、注意しながらコーチングしています。

少しでもおかしいなと思ったら都度プレーを止めて話し合うことも大切ですし、選手ごとに体の状態を見ながら疲労度や回復力だけでなく、体づくりをサポートしていき、怪我のリスクの少ないスポーツとの付き合い方を指導していきましょう。

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