ディグニス05をバタフライが発表した意味

卓球

バタフライが突如発表した、ディグニス05。商品説明のみで、価格も発売日もベールに包まれたラバーです。

情報を調べていくと、水谷選手や先日のグランドファイナルで張本選手と決勝で戦った林高遠選手が使用しているようです。少し前に、テナジー05のハードタイプを出したバタフライが矢継ぎ早にディグニスをプレスリリースした訳は?

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テナジーを超えるもの?

今回のディグニスはテナジーの上位互換のように扱われています。シートやスポンジ硬度を様々に展開してきたテナジーシリーズは、最終的に05ハードを終着地点として、次世代にトップの地を譲るのでしょう。

現在の卓球界で、まだまだ改善されない問題点はプラスチックボールに対する対応です。ラバーの品質と言うよりは、プラボールの素材や製造工程、品質などにバラツキが多く、メーカーにより性質がかなり変わってきます。以前のセルロイド球のように、ほぼどのメーカーでも同じような性能ではなく、硬さや跳ね方、打感がまるで違うのが現状です。そのため、プラボール対応ラバーを作るのに、苦労している感じが否めません。

特にテナジーシリーズはプラボールに変わる前から販売をされてきて、当初はセルロイド球をターゲットに作られたラバーです。それでもトッププロに長年支持されて、プラボールにも問題なく使用できる安定感は、さすがの性能だなと感じます。

価格が高いことがネックではあり、初級、中級層には、ポストテナジーと言われる、ファスタークやv15シリーズなどが多く使われるようになり、販売枚数としてはトップからは陥落しましたが、テナジーのインパクトは相当なものがありました。

高価格ラバーの元祖はエネルギー内臓

15年ほど前でしょうか、38ミリボールから40ミリボールへ移行された際に、こぞってスピードグルーを使用していた時代がありました。現在は禁止されていますが、有機溶剤を含んだ接着剤を使い、スポンジを膨らませて柔らかくし、弾みを上げていくというものです。当時、ヤサカのマークVやスレイバーが人気の時代で、1枚2800円程度で販売されていました。ここにバタフライが突如登場させたのが、「ブライス」です。今でこそ当たり前ですが、エネルギー内蔵ラバーの先駆者であり、価格は5000円。マークVが2枚買えると話題になりました。

このエネルギー内蔵ラバーは人気となり、のちに「カタパルト」という、ブライスほどではないですが、優しめのエネルギー内蔵ラバーを出します。

このようにボールが変わった時に、バタフライは少し遅れて、衝撃のラバーを出してきます。ブライス登場を見ていた私にとっては、今回のディグニス05は、ブライスの時のような衝撃をもらっています。当時人気のスレイバーにも、スレイバーEL、FX、などのように複数の種類が同じ商品名で存在し、一口にスレイバーといっても何を使っているのかわからないという時代がありました。テナジーも同じように05.80.64など一口では表せない種類があります。この概念をぶち壊す逃したディグニスなのではないでしょうか。

他者の追随を許さない

ニッタクはファスタークg1で安定的なプラボール対応ができていますし、過不足ない性能が、トップからビギナー層まで愛されています。VICTASはv15シリーズが軸となり、トップレベルはエクストラ、それ以下はスティフやリンバーと硬さを落とせるように設定、スイングの早い男子選手には受けています。各社がポストテナジーを狙って成功している中、バタフライの復権のためにディグニスができたのでしょう。

試打された方の印象や、シートを見てみると、表面的に出ているスポンジ高度は鵜呑みにできないなと感じます。テナジー05よりも4度硬いけど、軽い、と言うことは密度が低い。打感としてはあまり変わらないのではないかなと想像してしまいます。トップシートは触ってみてからの評価ですが、おそらくv15シリーズのように、食い込ませてかけるよりは薄く捉えてかけるラバーなのでしょう。

ラバー片面10,000円の時代が来てしまうのか。このブログをやっている以上、販売されたらすぐに使います。続報をお待ちください。

発売日までの長い時間があるにもかかわらずこのようなプレスリリースを出すのには、テナジーの限界をバタフライも認めてきている面があるのでしょう。もう一度、バタフライを元気にするための11年かかった秘蔵っ子が、どんなラバーになっているのか、楽しみです。ブライスのような驚きを届けて欲しい。

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