卓球を始めて2枚目のラバー

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卓球

現代の40mmプラボールの卓球では、一昔前の38mmセルロイドの時代と比べて、用具に対して求める性能が高くなってきています。20年前では弾みすぎる、高性能と呼ばれていたマークVやスレイバーが、初心者用のラバーとなり、多くの卓球専門店では、4月に入ってくる卓球部の新入部員のために、5枚合板のシェークラケットとマークVをセットにして販売しています。このラケットで基本打法を覚えた後に、少しスピードや弾みを求めて、用具を変えることを検討すると思います。今回は、初心者が2枚目に選ぶラバーを特集していきたいと思います。

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高級ラバーは必要ない

この時期にあまり高性能で弾みすぎるラバーは必要ありません。各ブランドのトップレベルのテナジーやファスターク、V15シリーズなどは全く必要ないでしょう。多球練習も多く、部活動での時間も長いため、比較的安価で耐久性がいいラバーが必要です。そしてマークVやスレイバーよりも弾み、プラスチックボールに対応した球持ちが要求され、ラバー選びが非常に重要な時期ともいえるでしょう。

指標としては、各メーカーのトップブランドの下に位置するラバーを選ぶといいでしょう。その中でも、この価格でこの性能?という驚きのラバーをいくつか紹介していきます。

弾む、かかる、長持ちするの3拍子が揃ったラバー

 

アンドロ・GTT45

コントロール性能と回転性能のバランスが良く、スポンジもドイツ硬度45度と少々硬めなので、筋力の付いてきた男子でも十分に使うことができるラバーです。価格はメーカー希望小売価格3,456円(税込)と求めやすい価格です。ネット販売では2,500円~2800円程度で販売されています。この値段で、この性能は正直驚きます。
卓球を長くやってきている人には知られている、老舗のアンドロですが、あまりメジャーなメーカーではありません。試合会場でラケット交換の時にアンドロのラバーを使っていたら「この人、通だな」と思ってしまいます(笑)
特徴としては、厚さが1.6mm(中)しかないことです。テンションラバーの入門編ともとれる厚さの設定は、アンドロならではの気の使い方でしょう。この中という厚さが、テンションスポンジと相まって、適度な弾みを実現してくれます。
トップシートは文句なく回転性能が高く、薄く当てても厚く当ててもしっかりと回転がかかってくれます。中という厚さもあって、台上技術が非常にやりやすいです。ツッツキはもちろん、フリックやストップも問題なく覚えることができるでしょう。
スイングスピードが上がってきて、強くボールにミートすることができるようになっている頃なので、ミッドハードのスポンジが、スイングスピードの向上をボールのスピードに変えることができ、レベルが一つ上のボールを打つことができます。
非力な選手や、バック面で柔らかいラバーを使いたい場合には、同社のGFF40というスポンジ硬度が40度のラバーも展開されているので、安心できます。

 

XION・ヴェガ ジャパン


TSPの中の新生メーカーのXIONが展開するオメガシリーズの下位互換としてラインナップされているのがヴェガシリーズです。このヴェガシリーズはとにかく種類が豊富で、トップシートやスポンジ硬度の異なるラバーが多くあり、自分に合わせてカスタマイズできるのも魅力です。
メーカー希望小売価格は4,752円(税込)で、普通のレベルの価格設定です。ネットショップでは3,000円台で販売されています。
打球感としてはヤサカ・マークVに近く、スポンジとトップシートをしっかり使って弾ませるタイプで、テンションラバーにある、突如制御できなくなる不安感はありません。安定してしっかりとしたボールが飛んでいきます。振れば振った分だけ力強いボールがいきますし、ブロック系の技術もやりやすいです。スポンジ硬度は45度とやや硬めで、ドライブマンのフォアにいいでしょう。GTTよりもオールマイティ感が強く、悪く言えば特徴のないラバー、しかし、技術を磨くにはいいラバーです。こちらも少し硬度の柔らかいヴェガヨーロッパというラバーがあるので、フォアにジャパン、バックにヨーロッパの選択もいいでしょう。

 

中位ラバーは各メーカーの力の入れ方が違い、しっかりとトップレベルのラバーへの階段となるラバーもあるのですが、正直、価格と性能があっていないラバーもあります。せっかく楽しくなってきた卓球が、用具選び一つで楽しくなくなってしまうかもしれません。コストパフォーマンスが高いラバーを選び、中級者への一歩をしっかりと踏み出しましょう。

異質ラバーについては、また次回


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