日本にも卓球のプロリーグができるなんて、20年前には考えられなかったことが、今現実に起きています。というわけで、住んでいる地域にTリーグがやってきたので、早速観戦に行ってきました。
会場はゼビオアリーナ仙台。座席数は4000で、アリーナ席を作れば最高6000人が入る、仙台の中では中規模の会場です。バスケットボールBリーグの仙台89ersがホームアリーナとしている会場で、コンサートアリーナではなく、スポーツアリーナを前提に作られた会場になります。
対戦カードは、女子の木下アビエル神奈川 対 日本生命レッドエルフです。なによりも平野美宇ちゃんのプレーを生で見たいと思っていた私には最高のカード、アビエルには石川佳純選手や、先日の全日本で準優勝した木原選手、そして地元張本美和選手もいますね。一方レッドエルフには平野美宇、早田ひな、森さくらなどこちらも強豪揃いです。
17時半に開場し、試合開始は19時、その間何をしているのかと思っていたら、しっかりと公式練習時間がありました。試合中のカメラは禁止ですが、練習はOKなので撮影。自由席の最前列角に陣取り、公式練習で、細かな腕の使い方、ボールタッチや練習メニューなど、勉強になることがたくさんありました。
両チームの公式練習が終わると、ホームチームの木下アビエルの応援アイドルが出てきて、踊りと歌の披露をする小ステージのようなイベントがありました。ちょうど裏手で、入場を待っている選手たちの姿を見ることができ、アイドル好きの平野美宇ちゃんは、歌に合わせて踊っていました。可愛いですね。
入場セレモニーが終わるとすぐにダブルスから始まります。ここで嬉しかったのは地元仙台のスーパー小学生、張本美和ちゃんのデビューとなったことです。大きな声援が、アリーナを包みました。試合は日本生命が試合巧者ぶりを見せて勝利します。
第1シングルスは、好カード、平野美宇対石川佳純です。最近あんまり調子の良くない平野美宇ちゃん、影響は残っており、3対0のストレート負け。チームとしては1対1
第2シングルスは木原対森さくら、この対決が面白かった。ピッチで攻める木原に対して、パワーでねじ込む森は一進一退となります。最後は経験の差が出て森に軍配
だい3シングルスを木下が取り返し、2対2となったので、ビクトリーマッチへ。これはシングルス1ゲーム11点だけで決する特別試合です。
石川と森の対決になり、苦しめましたが、石川が圧巻の強さを見せました。
観客収容は1754人、これがTリーグとして多いのか少ないのかはわかりませんが、興行としてはまだまだかなと感じました。
応援のやり方やルール、観客を楽しませるためのアイデアが枯渇してるなと思います。来て卓球見て帰るだけでは面白さはありません。サイン会をしてみるとか、しっかりとした応援団が組織されて、統率の取られた応援をして、プロだなぁと感じます。現状では日本リーグやインターハイなどを見ているのとあまり印象は変わらないかなと思います。物販コーナーの盛り上がりもイマイチでした。
映画館でいう、ジュースとポップコーン、野球場でいう、弁当とビールと言った定番商品がなく、ユーザー側も手に入れたい、食べたい、欲しいという気持ちが湧いてきません。興行として行うのですから、プレーはもちろん、足を運んで来てくれたお客様にどれだけ楽しんで帰ってもらうかも必要でしょう。
試合中の撮影禁止も、プレーのことを考えればわかりますが、その写真一枚がSNSに乗れば、もしかするとバズる可能性があるのに、そう言った発信もできないのは気にかかります。
プロスポーツは客がいて成り立ちます。土曜の夜、2000人以上は埋めて欲しかった。
試合の見え方としてはどの位置からでもよく見えるというのがゼビオアリーナのいいところでしょう。見方についても私たちが研究していく必要もあるかもしれません。
良くも悪くも、楽しい時間だったことは間違いありません。プロ選手のプレーは刺激になりますし、新しいことへの気づきをくれます。テレビでもいいのですが、生で見ればより自分の知りたいことを重点的に研究できるので、生卓球おススメです。
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