男子異質の超新星 ファルク

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卓球

世界卓球盛り上がりました。日本人選手優勝はなかったものの、メダル獲得があり、今後につながる大会だったでしょう。

そんな中、フォア表ソフト異質攻撃型の男子に、超新星が現れました。スウェーデンのファルクです。決勝での馬龍戦はしびれました。卓球を始めてから長くフォアに表ソフトを貼っている私としても、男子選手でこのような戦型が出てきたのは、嬉しいことです。

表ソフト選手は近年ではトッププロで見ることはほとんどなく、20年前は中国でペン表ソフトが攻勢したものの、その後40mmボール時代には、両面表ソフトのジョニーファンの登場くらいで、オリンピックや世界選手権の上位には、両面裏ソフトが並んでいました。

その中で、突如現れた超新星、ワルドナーを生んだスウェーデンからの刺客です。旧姓カールソンというのも、スウェーデン全盛のワルドナー、パーソン、カールソンの時代を彷彿とさせます。

天才ワルドナーに続いて欲しい、今後楽しみな選手です。

使用用具をみていきましょう。

馬龍ソフトカーボンベースのヤサカ特注ラケットにフォアはラクザPO、バックはラクザXです。

フォア、バック共に硬めのスポンジに弾力の強いトップシートを採用したラクザシリーズ。大きな体でのパワーボールを打てる選手ならではの選択でしょう。

表ソフトのラクザPOは横目の回転系表ソフト、トップシートでパチンと打つよりは、スポンジまでしっかり食い込ませて打ち込んでいくラバーです。表ソフトの中ではかなり硬めのスポンジで、スイングスピードが速くないと、ラバーに負けてしまいます。しかし、しっかり食い込ませて打てれば、ブースターなどよりもスピードは出ますし、回転系表ソフトでも重いナックルスマッシュが打てるでしょう。

バックは前陣でのバックドライブと、台上ストップのしっかり切れる硬めの裏ソフトで、擦っても弾いても使えるラバーです。

フォア表ソフトとしてはベーシックな用具の選び方だなぁと思いましたが、ラケットにカーボンなどの特殊素材を使えるのは、欧米人ならではの体格の良さがあるのかなと思います。一般的に、表ソフトを使う場合、ラバー自体の球離れが早いので、特殊素材やインナー系は避け、純木材の合板ラケットが好まれます。その中でも、体が大きく遠心力を大きく使えるファルクは、カーボンなどの硬い素材を使っても、表ソフトでしっかりと打てるのでしょう。

馬龍との決勝戦、バック対バックでも前陣振り切れるファルクのバックハンドは馬龍も嫌がっていましたし、突如打ち込まれる弾丸のようなスマッシュで、点数を重ねていきました。

スウェーデンの卓球としてフォアハンドが強く、特に回転をかけるよりも弾くフォアハンドが特徴的です。ワルドナーもパーソンも弾くフォアハンドで、ドライブ全盛期を勝ち抜いてきました。

ファルクのフォアハンドもミート打ちが主で、広い懐にボールを呼び込み、体が先行して腕がしなって撃ち抜いてくるフォアスマッシュは驚異的です。

しっかりバックを攻めの形で使っていき、フォアに相手が逃げたところを撃ち抜く、バックで深く攻め込み回り込んでフォアという、フォアハンドの攻撃力を生かすためのバックの布石が、スウェーデンの伝統を感じますし、絶対的な回転量の減ったプラスチックボール時代に、フィットした卓球の形とも言えるでしょう。

時々、スウェーデンからは前時代的に見えるのに、時代の最先端にしっかりフィットした特別な選手が出てきます。魔術師と言われたワルドナー、コブラと呼ばれたフォアハンドのパーソンのように、ファルクもその名を世界に知らしめるような気がします。

今後もフォア表ソフトを使う選手の中では大注目のファルクから目が離せません。

平成最後のブログに、フォア表ソフトの男子選手を取り上げることができたのは、とても嬉しく思います。令和の時代にも、フォア表ソフト旋風を起こして欲しいと思います。

コメント

  1. つばき より:

    男性卓球の世界はひたすらシェイク裏裏ドライブ型が強いと言う状態が続いていましたからね
    もう何年も裏裏ドライブ型が勝ち続いていますから
    こう言った情報は男性異質プレイヤーにとって嬉しい情報だと思います
    出来たらファルク選手に続いて男性で第2第3の異質プレイヤーが出て欲しいです

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