今やスティガブランドが大々的に表に出てきていますが、少し前にはヤサカがスティガラケットの販売をしていました。その後ユニバーが代理店に変わり、現在の形になりましたが、ヤサカ時代のスティガラケットには名品が多数あります。その中のクリッパーウッドWRBを紹介します。
大きく違うデザインと性能
現在のクリッパーウッドとはレンズのデザインなど大きく違いますね。
グリップエンドにはヤサカのマークが付いています。
板厚は6.7mmで現在のクリッパーウッドは7mmの板厚です。打ってみると、今のものが硬く、旧世代のものはしなりもあり柔らかい印象です。
この時代にはコニックグリップが存在し、このラケットもコニックです。私の好みですが、初めて使ったエクスター以外は、プリモラッツもコルベルも、クリッパーウッドも全部コニックでした。一番しっくりくるグリップ形状がコニックです。
最近ではタイニーダンサーもコニックグリップなので購入して使用しています。
太めのグリップには意味がある
このコニックグリップと太めのグリップデザインは、握っていてラケットが遊ばなくて、面をしっかり出せるのが特徴です。フォアに表ソフトを使う私は、フォア面のフラットな出し方についてはこだわりがあり、打ちながら面が変わらないという点は、このラケットの最大のメリットです。
今の板厚7mmに比べると、弾みの面では劣りますが、球持ちがよく、しっかり弾けるので、前陣で表ソフトを使うにはもってこいのラケットでした。
特殊素材は使わず、純木材の7枚合板、比較的多様なラバーに合うラケットです。今でも7枚合板の試打をするときには、このラケットが基準となっています。
作りはよく、20年経っても使えるこのラケットは、手放せないラケットの一つです。現在ではこのラケットに裏ソフトを両面に貼って指導用ラケットとしています。
年月が経ち、弾みが落ちたり朽ちてくるとさらに味の出るラケットで、どんどん技術の幅が広がります。高弾性からテンション、粘着に至るまで、多くのラバーを良くしてくれるラケットはそうそうあるものではありません。
使う人を選ばず、持った瞬間に良さのわかるラケットで、グリップ側にある重心も、前陣プレイには最適なラケットです。
私が譲り受けたときにはすでに廃盤で、中古を譲り受けましたが、使えば使うほど味の出るこのラケットは、日々進化しています。
ヤサカがまたスティガと提携して、復活させてくれることを切に願います。
タイニーダンサーは、クリッパーウッドの形状にして戻ってくるはずです。現在手術のため移送しています。
硬いけどボールを持つラケットという不思議な打感のラケットで、愛用者は多いでしょうね。あまりお目にかかれないオールドラケットですが、オールドラケットの中にも数多くの名品が隠れています。
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