スプリングスポンジの厚さは必要か

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卓球

テナジー05から採用されたバタフライのスプリングスポンジは、ロゼナ、スピンアートに採用されています。現在のディグニクスではスプリングスポンジXと進化を遂げていますが、現在でもテナジー人気を支える技術です。

気泡の大きなスポンジでしっかりボールを持ち、弾き返すこのスポンジは、バタフライラバーの肝です。ブライス、カタパルトで培ったエネルギー内蔵ラバーの血をしっかり受け継ぎ、大きく進化させたものでした。

テナジーシリーズに代表されるスプリングスポンジは、ドライブマンの中で大好評で、厚さも厚もしくは特厚を使う選手が多いですね。

あまり目立たないのですが、テナジーにも中の厚さがあるのをご存知でしょうか?v15エキストラは2.0までしか薄いラバーはないのですが、ここはバタフライさん、しっかり1.7mmの中を準備していますね。

今回はスピンアートで厚さの違いの検証をしていきます。プラボールになりどんどんラバーが熱くなる中、中の意味はあるのでしょうか?

ラケットセットアップ

タイニーダンサー 均等7枚合板

フォア アタック8スーパーアイバージョン43度 厚さ中

バック スピンアート 中

こちらでいきます。

前陣速攻を20年やってきて厚さ中には違和感がなく、できれば薄めのラバーを使いたいと言うのが本心です。最近のラバー厚くなりすぎる問題はコントロールの問題やラケット総重量の増加にもつながり、テンション系ラバーの使用を難しくしています。

厚を使ってから中をつかうと、弾きの部分がやりやすくなります。私は前陣プレーに徹しているので、スイングの大きさよりもピッチで振り回す為、爆発力は要らず素直にいいボールが入ればいいので、1.7mmは最適な厚さです。弾く系の技術はやりやすく、パチパチ打つには最高です。粘着特有のボールは少し弱いですが、うすくてもボールはしっかり捕まえて、飛ばしてくれます。この辺りはテナジーで特厚を張っている時の完全オートマチックとは違い、スイングの精度は求められますが、ラケット角度を立て気味に待っていれば、ある程度のボールは返球できてしまいます。

弾みが少ない分、コントロールがしやすく、さらにカウンターは最も光る部分です。他の粘着や薄めのテンションに比べて、ボールを持つ時間が長いので、ボールと事故のようにバチンとぶつけても、小さく弧線を作って勢いよく相手コートに突き刺さります。

当てるだけのブロックではボールの遅さが目に付きますが、そこにサイトスピンブロックなどの変化をつけやすいラバーにもなっていますし、少しだけでもボールにぶつける感覚があれば、鋭い球が相手コートへ飛んでいきます。

打感の強くないバックハンドにはコンパクトなスイングで、コントロール性が高く、伸びのあるボールが出て行く1.7mmがいいのではないかと思います。

弾みすぎるテナジーの扱いにくさは少なくなり、無理に下がったり、強振しなくて済むのは、前陣プレーの幅を広げてくれます。

他の1.7mmに比べると、ラバーの底付き感も少なく、意図せずラケットブレードまで食い込んでしまうと言うことも少ないのは、スプリングスポンジのコシと弾みの良さがなせる技でしょう。打感が常に一定で、スポンジがうすくてもボールを捕まえる感覚が大きいのは、プレーの自由度が高くなり、テナジー=上級者向けの概念がなくなっていきます。

ロゼナなようにトップシートも柔らかいもので1.7mmを使ってしまうと、すぐに底付きしてしまい、パワーヒッターには厳しいものがありますが、スピンアートやテナジーのように、トップシートが硬質であれば、スプリングスポンジの利点が出やすく、薄めのラバーでも十分、性能を体感できますし、使いこなせると思います。

決して守備用などではない1.7mm、このラインナップをVICTASのように無くさないバタフライが考える意味は、量産できる生産体制以外にも意味があるのではないでしょうか?テナジーやスピンアートで敢えて中をつかう、この選手層が潜在的にいることを見越してラインナップしているはずです。

厚ければ偉いわけではありません。スプリングスポンジ中の厚さは、扱いにくい飛びすぎるの印象を無くし、テナジーやスピンアートを自分のものにできる厚さでもあると思います。是非お試しください。


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