Gゼロインソール、ご存知でしょうか?王様のブランチや月曜から夜更かしなどのTV番組で数々紹介され、話題となっているインソールです。今回は、このGゼロインソールを購入して、卓球シューズのインソールとして使用してみたので、その模様をレビューします。
Gゼロインソールとは
伝説の実演販売士レジェンド松下さんが紹介する、高機能インソールです。
衝撃を吸収し、体の重心バランスが取りやすい「Gゼロジェル」(Gゼロクッションと同じ素材をインソールに使用)衝撃を吸収して足にかかる負荷を軽減し、重心バランスを取りやすくします。通勤・通学、立ち仕事やスポーツ、足が疲れる人やつまずきやすい人にオススメです。
というのが、商品紹介でした。
同社の商品にGゼロクッションというものがあり、イスにGゼロクッションを敷いて、その上に生卵をのせ、上から潰すように座っても卵が割れないという商品で、爆発的なヒットをしています。そのクッションに使われている、ラバークッションを採用しているのがGゼロインソールです。
興味をもったのは、Gゼロインソールに乗った際のバランスチェックです。
素足の状態で直立し、手のひらを上に向けて両手のひらを組んだ状態にして、手のひらを強く下に押し込まれると、人は前に倒れます。前方に重心がかかった状態で、さらに押されるので倒れるのは必然です。しかし、床にGゼロインソールを敷いた状態で、その上に立ち、同じように手のひらを組んで押し込まれても、倒れることは無かったのです。
AXFの効果や、クロスステップの効果を見る際にWRMさんの動画で行っていたバランスチェックと似たような現象です。ちなみに先日、XiaさんとWRMでバランスチェックを行いましたが、AXF着用やクロスステップ着用では、体がしっかりとバランスをとれて倒れることはありませんでした。
ということは、似たようなチェックを行っているこの商品も、体のバランスを取り、体を強くする効果があるのか、それは卓球に生かせるのではないかと思い、検証するに至った次第です。
衝撃吸収系のインソールとしては薄めで好印象
実際のGゼロインソールの写真がこちら
表面には滑り止めのためのゴム部分が二か所あり、裏面はすべてオレンジ色のゴム製となっています。ゴム質は柔らかめで、子供の遊ぶ「スライム」を少し弾力を持たせたくらいの硬さです。粒高ラバーと同じくらい倒れるゴムと言えばわかりやすいでしょうか。
普段から卓球シューズとして使用している、ミズノのバレーボールシューズ、ロイヤルフェニックスに入れています。インソールのサイズとしては25㎝~28㎝のフリーカットサイズとなっていますが、カット無しで26.5㎝のシューズの中に入りました。ぴったりです。かなり小さめにできているインソールのようで、28㎝~25㎝までのカットラインが入っていますが、大きさとしては27㎝程度のシューズで限界でしょう。それ以上大きいと、インソールが小さすぎて機能を果たしそうにありません。
普段から使用しているヨネックスのウェーブクッションインソールと同じくらいの厚さになり、元々の純正インソールよりは少し厚めの作りです。クッションの良いとコピーのあるインソールの中では薄めで、使い勝手も良く、履き心地を窮屈にせずに使えそうです。
問題点は2か所、クリアできれば使用はあり!
実際に使ってみて、直感的な感想は悪くないなと思いました。
クッション性、ホールド性は高く、足がシューズの中で遊ぶことは無いですし、膝や腰も楽ちんです。立って歩くには、体の負荷が減り、体が楽になるインソールになっています。「まるで無重力」はちょっと言いすぎかもしれませんが、体のバランスはとりやすく、よろけたり、躓いたりということも少なくなりました。足の蹴りだしが自然に足裏全体を使えるようになり、膝や腰の故障を抱えた方には優しいインソールになっているようです。
長時間プレーしていても疲労感は少なく、持病の膝の痛みも少ないので、卓球の動きが高負荷で体が悲鳴を上げているという人には、ピッタリのインソールかもしれません。
問題点は2点です。
まず、シューズに足を入れる際に、卓球ソックスのような厚手の生地のソックスは、インソール表面の滑り止めに引っかかってしまい、ソックスがずれてしまう点です。非常に履きにくく、一度ソックスをぴっちりと引き上げた状態でないと、履きいれた際に中で段々になってしまい、違和感が大きくなってしまいます。ビジネス用や普段履きの薄手のソックスならいいのですが、卓球ソックスのようなスポーツソックスにはあまり向かないのかなと感じてしまいます。
もう一点は、指で踏ん張る感覚が薄くなるという点です。足裏全体を使って蹴り飛ばす際には良いのですが、前後フットワークをする際や、スイングをしながら踏ん張って耐えるといった際に、足の指を使っている感覚が小さくなります。母指球に当たる部分のゴム部分が、ショック吸収やバランス維持のためには役に立つのですが、少々厚すぎる印象で、足の中指から小指にかけてがインソールから浮いた状態になってしまいます。そのため、外側に踏ん張る際に、小指や薬指の力を上手く使えずに、力が入れにくい状態となってしまうのです。
走る、歩く、飛ぶといった大きな動きを作り出すために、足裏をかかとから順番に使っていく際には良いのですが、卓球のフットワークのように、足の指周辺だけを使って動き出す際には、速い動きをしにくい、そんな印象を受けました。
細かく動かないシニア層や、粒高を使ったブロック主体の選手、棒立ちのままで体が傾げてしまい、体の中心軸を維持できないために、強いボールを回転軸を使って打てない選手には、立ち姿のバランスは整うためお勧めできます。
まとめ
スポーツにも使えるということで使用してみましたが、私の動き方には少々難がありました。ただし、Gゼロインソールを敷いた際の疲労感の軽減は大きく、無駄な力が入らず体のバランスは良い感じい保たれるので、一般層の中でメリットを享受できるプレーヤーは多いのではないでしょうか。バランスを整えるインソールとしてはしっかりと機能しています。機能性インソールの中では、しっかりとコンセプトがあり、そのコンセプトを体現している一品といえるのではないでしょうか。
コメント
質問 インソールのサイズが知りたい。原理が良く解らない。途中から見たせいかも! 素材についても知りたい。
GゼロインソールはLサイズを使用しました。装着したシューズはミズノ製の26.5㎝のシューズです。こちらに入れる際には、Gゼロインソールはカットせずに入れています。ほとんどピッタリのサイズ感でした。25㎝~28㎝対応となっていますが、現実に28㎝の靴に入れると、インソールはかなり小さい状態になるでしょう。素材は、オレンジのクッション部分はゴム製のゲル素材、その他の部分は布製になります。