V>11 Extra 使用から約1ヶ月でどう変わったか。 【卓球用具レビュー】

卓球

VICTASから発売された、新製品「V11エキストラ」を使用してから約1ヶ月が経過しました。途中、新型コロナウイルスに関する休業等もありましたが、大体1ヶ月使い続けてみた結果、V11エキストラはどう変わってきたのか、レビューしていきます。

過去のV11エキストラのレビューはこちらから
軽さは未来 V15の下位互換ではないぞ! VICTAS V11 Extraレビュー 【卓球ラバー】

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薄めのトップシートは、少々劣化が早いかも

V11エキストラの最大の特徴は、グリップの強いシートとライトニングテンション技術により、V15エキストラと比べて5g軽くなったという点です。

V15エキストラに搭載されているハイエナジーテンションは、重さはあるものの、トップシートは厚めに作られており、強いボールにも負けないシートと、スポンジの強さがありました。それゆえにラバー単体が非常に重く、両面にV15エキストラを貼ると190gを超えてしまうラケットも多いです。寿命としては、ドイツラバーの中では極端に短い訳でもなく、普通です。トップシートのグリップ力が、大きなインパクトを加えないと生まれないために、しっかりとラバーを使い切れないと寿命が早く来たと勘違いしてしまうこともあるでしょう。

V15エキストラと比べて、5g軽くし、新開発のライトニングテンション技術を採用したのがV11エキストラです。V15と比べると、格段に柔らかくなり、グリップが強くなったトップシートは、適度な球持ちと強烈な回転性能があり、金属音も気持ちいい、万人受けするラバーに仕上がっています。

V01から始まったVICTASの裏ソフトシリーズは、どうしても性能が偏るというか、トータルパフォーマンスよりも尖った性能を感じられるところが多く、万人には好かれないだろうなと感じていましたが、V11については、間違いなく万人受けするラバーです。

シートを薄めにし、スポンジにしっかりと食い込ませて飛ばすというラバーなので、コントロールもしやすく、さらに強い球にも負けない、ラバー全体での強さがあります。

それ故に、薄いトップシートが時間が経過すると、劣化からの弱さを見せてきて、強いインパクトを続けていくと、シートが負けてしまう印象に変わってきました。

同じような重さや打感のGEWO ネクサスEL PRO43は厚めのシートを採用しているために、長く使っていてもシートの急激な劣化からの打球感の変化は感じにくいのですが、V11に関しては、中陣からの引き返しは同じ感触で打てるものの、前陣でのカウンター系技術が、ボールのスリップや浮きを発生させやすくなってきて、Vシリーズの特徴である直線的な弾道を作りにくくなってきました。

スポンジの弾みの部分は、新品状態から変化の度合いは少なく、スポンジの劣化でないということがわかります。前陣、特にフォアでの強い当たりを繰り返すユーザーにとっては、美味しい時期は短く感じられるかもしれません。

弾みは問題なし、製造時加工の量も少ないのか

劣化の指標となるのが回転と弾みですね。回転性能については、先にトップシートの状態変化で紹介しました。次に弾みです。

ラバーの後加工が禁止されている現在、様々なメーカーで製造段階からラバーを加工する前加工が主流になっています。見た目にわかるもの、そうでないものと様々ですが、現在のほとんどのテンションラバーを語る用具には前加工が行われていると考えて良いでしょう。

この前加工の問題点は、加工の量や方法によって、その状態がどれだけの期間保たれるのかという点です。WRMさんで販売されている已打底ラバーのように、加工後にラバーのスポンジ面に接着膜を作り、ラバーの中に閉じ込めるような加工は、前加工の効果をできるだけ長く伸ばす一つの方法でもあると思います。

前加工が行われているラバーに関しては、使用から2週間程度で急激に弾みが落ちていき、加工されたものは1ヶ月から2か月程度で効果がかなり薄くなるとされています。

V11エキストラに関しては、現在約1ヶ月の期間が経過しましたが、ラバーの弾みや金属音に関しては、新品当時と大きく変化はありません。若干の弾みの少なさを感じることはありますが、2週間から1ヶ月程度が経過する中で、じゃじゃ馬感が少なくなり、非常にマイルドなラバーになってきたなと感じます。

スポンジに搭載されているライトニングテンション技術は、そこまで大きな前加工ではなく、その効果が薄れたために急激に能力が下がるということはなさそうです。弾みの面では、まだまだ今後も元気に使えそうな状態になります。

見た目は悪くなるが、性能の落ちは少ない

ドイツ系ラバーの一つの問題点として、寿命の短さを上げるユーザーは多いです。実際に寿命の短いラバーもあるのですが、多くは見た目の問題で、寿命が来たと判断されることが多いように感じます。

日本製ラバーと比べて、ラバーシート表面の光沢感が長く続かないのと、シート全体が白っぽくなるのが早いので、その変色や光沢の低下により、寿命を感じることが多いようです。しかし、実際は、表面の色変化だけで、性能については大きく下がっていないことの方が多いです。

V11についても、当初の光沢感はほとんどありません。シート表面は白く濁った感じになりますが、シートの弾力や柔らかさ、そしてグリップ力と、まだまだ性能は落ちていません。見た目が悪いだけです。

GEWOのネクサスシリーズ、アウラスプライム、V01、V15、V11などなど、たくさんのドイツ系ラバーを使ってきましたが、V11については、性能の落ち込みは1ヶ月経ってもさほど大きくは感じないのが感想です。ネクサスシリーズも同様ですが、ラバーの寿命は長く感じ、コスパの高いラバーだなと思います。

個人的にはアウラスプライムなんかは、あっという間においしい時期がなくなってしまった印象です。初期ロットのV01なんかもそうでした。

日本製ラバーと比べると、品質の面で問題視されるドイツラバーや中国ラバーですが、こと「性能」という物差しでは、ドイツも中国も日本も、大きな差はないでしょう。ただし、「見た目」に拘りが強い日本人が強く感じる、劣化時の見た目の悪さは、いつまでも消えることはなさそうです。この辺りは、ドイツラバーも中国ラバーも改善する気は無いようなので、これらのラバーを使うユーザーは、その辺をしっかり理解して、見た目ではなく性能の落ちを慎重に判断する必要があります。

まとめ

フラッグシップとまではいかないものの、VICTASの中では上位に入るV11は、1ヶ月でも大きな性能差は感じられず、元気に使い続けることができています。ラバーの寿命は使用環境や練習量、さらには気温や湿度によってまちまちですが、V11自体は長めの寿命のラバーともいえるのではないでしょうか。今後も2か月3か月と使っていき、劣化状況をレポートしていきます。



 

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