究極のマニュアルラバー ヤサカ「ファントム0011∞」 【卓球ラバーレビュー】

卓球

シェークバック粒にスタイル変更し、最初に考えたのがバック面のラバー何にしょうかという点です。粒高ラバーは過去にOXを中心にして使ったことはありましたが、これと言って印象が。。。WRMさんからもいろいろな粒高があるものの、何が良いのかわからないので、とりあえず

目標とする岡本真由子選手と一緒にしよう

ということで、ヤサカのファントム0011∞を使用することにしました。こちらのレビューになります。

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老舗中の老舗粒高、ファントムシリーズとは

粒高ラバーといって、何が思い浮かぶでしょうか?TSPのカールシリーズ、グラスDテックス、粒高ラバーは色々あれど、出会うラバーってそんなに種類はないですよね。そんな中で、むかーしからある、粒高ラバーと言えば「ファントム」です。

この年代を感じるパッケージ、好きです。EARTH QUAKES! つまり地震ですね。地震が起きたようにボールが揺れて見えるというのがファントムの生み出すボールのようです。

ファントムシリーズには、ファントム007~009、そしてファントム0011∞とファントム0012∞があります。

ファントムのベースは007です。

007は布目無しの1.5㎜の粒高で変化と使いやすさを売りにしています。スポンジ無しのOXです。
008は007のトップシートに25度~30度の極薄(1.0㎜)のスポンジを搭載しています。
009は007のトップシートに40度~45度の極薄(1.0㎜)のスポンジを搭載しています。

0011からは後ろに∞(無限大)がつきます。

0011は布目ありの1.7㎜の粒で変化量が多くなるように設計されています。
スポンジは009で使われている40度~45度の極薄(1.0㎜)のスポンジです。
0012は、0011のスポンジ無し(OX)となります。

このような区分けのされているファントムシリーズ、一つのラバーの中でスポンジの有り無しを作るのではなく、あえてOXとソフトラバーを品名を変えて出しているところが、なんともヤサカらしいです。

スポンジありは、極薄(1.0㎜)だけになり、今流行りの0.5㎜の超極薄スポンジや、中、厚といったスポンジの厚さのバリエーションはありません。

メーカー小売り希望価格は2,400円(税抜)となっています。

普通にラバーが4,000円~5,000円する時代では、もう激安のレベルですね。

いい機会なので、赤黒を両方用意してみました。

しっかりと布目の見える、横目のシートです。若干ですが、黒の方が粒は柔らかめになっています。(本当に誤差の範囲です)

スポンジはどちらもクリーム色、この色を見ているとマークVを連想します。

使用したグルーは、アンドロのターボフィックスです。薄めに塗って、カット前のラバー重量は34.7gとなっています。

カット後は26.8gです(タイニーダンサー02に貼り付け160㎜×154㎜のブレード)

自然な変化はしないが、マニュアル操作が非常にしやすい

それでは、ファントム0011∞と打っていきましょう。

ラケット:タイニーダンサー02 フォア:天王星 バック:ファントム0011∞
ラケット総重量は187.5gです。

粒高ラバーは、かなりいろいろと打ってきました。カールP1、P3、P4、PHや、グラス、トリックマスター、フェニックスやフリクション、フェイント、バーティカル20などなど、ソフト系からテンション粒まで、様々です。

粒高の効果として初めに期待されるのが、「自然発生的に起こる変化」だと思います。相手のドライブボールをブロックした際に、どれだけ回転の反転が起きるのか、横回転のサーブをレシーブした際にどれだけ揺れるのか、といったところに目が行きます。昨今売れている粒高の多くは、この変化量に大きく着目し、何もしなくても起きる変化を大きくしている傾向が強いです、

しかし、ファントム0011は、当てただけではあまり変化しません。スポンジ入りの点もありますが、粒がぐにゃりと自然に曲がるという感じはなく、当てただけだと変化系表ソフトを使っているような感じです。ちょいナックルに毛が生えた程度のボールしかいかないのです。

このラバーは、オートマチックに変化の出る粒高ラバーではありません。似たような打感で行くと、スティガのバーティカル20が近いですね。ただし、バーティカルの場合は縦目の粒高、ファントムは横目の粒高なので、そもそもの使用用途が変わってきます。

当てただけでは、アタック8を使っていた時に似た感じがありました。バックだけでなく、フォア面で普通に表ソフトを打つように打っても、ボールは難なく入っていきます。滑るとか落ちるとか、そういう感覚は少なく、ボールは遅いですが安定して返球出来てしまうのです。

もはや表ソフトか、、、と思いながら、カットブロック

すると

めっちゃ切れるんですね。相手のボールに勢いが無くても、回転が無くても、自分からカット性ブロックで下回転を作れる。

逆に上回転に関しても、バックハンドのハーフボレーが打てる、粒高では苦手とする対上回転を上回転でかけ返すこともできます。

打ちこんだボールは、ナックルや、ちょい上回転になって飛んでいき、表ソフトのように弾き打つことも可能です。

自分から変化を付けるためのラバーだということがわかりました。

逆にオートで変化がかからない分、自分のやりたいことが素直に実行できますし、ボールに与える回転の影響も調整できるため、引き出しが多い選手には、使いやすいラバーでしょう。

絶対的な変化量は、カールP3やグラスあたりにはかないません、しかし、操作性のしやすさと、意識的な変化プレーにしっかりと対応し、その意思をそのままボールに伝えてくれる粒高は、そんなに多くないと思います。

シェークバック粒でも、バック面でブロックかプッシュのみでシンプルに戦う人にはあまり向かないラバーです。そういうプレーヤーには、もっと変化の多い粒高が五万とあります。そういうものを使いましょう。

粒高でも攻撃的にフリックやハーフボレーをしていきたい、時にはドライブもかけたい、カット性ブロックもしたい、その技量は持っているから、あとはラバーが言うことを聞いてくれればいいんだよというバック粒選手には、このファントム良いですよ。

まるでクルマのAT車とMT車の違いのようです。楽に簡単、そしてシンプルにアクセルブレーキ操作だけでクルマに乗りたい、そんな人にはカールP3やグラスを使ってください。

ファントム0011∞を使う人は、面倒でもクラッチを踏み、1速2速3速とギアチェンジをしながら、クルマを運転する人、変速ショックが大きくならないように回転数を合わせ、ギアチェンジを行い、時にはヒール&トゥでシフトダウンする技量があるドライバー、こんな人があっています。

表面的な性能は、テンション粒や最近の粒高などに比べれば劣ります。ただ、それは使い手の問題が大きいのかと。自在にボールを触ることができ、回転量、押し方、粒の倒し方などを理解し体現できる人が使えば、様々な打ち方で、いろいろなボールを出せるでしょう。

打感は柔らかめ、なので個人的にはアタック8のような変化表よりも使いやすい、そして回転をかけやすいラバーです。アタック8だと、全部がナックルにしかならない。でもファントムは切れるしドライブもしっかりかかる、これまでの裏ソフトの技術も使いながらバック粒を楽しむことができそうです。

まとめ

時代の流れに逆行するファントム、自動化、オートメーションとは逆を行く、究極的なマニュアルラバーです。本格的な粒高の変化を求めるユーザーには絶対物足りないので使わないように。でも、粒高の打ち方を、5種類も6種類もできる人には、これ最高の一品かもしれません。打てる、切れる、止まる、弾ける、かけられる、流したり、ツッツキもできる。このラバーの極限の性能を引き出せるかどうかは、使い手次第でしょう。器用貧乏の私には、この上ないラバーなのかもしれません。


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