ナックルボールは?使いやすさは?どう違うのか、剛力とタイニーダンサー

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ラケット

さて、前回の続きになります。今回は同一ラバーを貼った時の打感や相手の感想、各技術のやりやすさやボールの質などを深掘りしていきます。

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剛力は硬いし薄いし、繊細

過去に使用した中で、同じラバーを貼って打ち比べたのは2回あります。

1度目のセットアップは、フォアにラクザPO、バックにカールPHを使用した時です。出澤選手のような前陣攻守型の仕様です。

まずはフォアのラクザPOの印象は、剛力に貼ると、しっかり回転のかかる「回転系表ソフト」の良さを体感できる打感で、タイニーダンサーに貼ると、超攻撃型表ソフトに変わる印象です。

全体に打感が硬い剛力ですが、しなりが大きい分ボールの持ちは良くなります。表ソフトでも、回転をかけたドライブをしっかり打てるラケットです。重心が先端寄りにあり、遠心力を使ってボールを打てるラケットなので、表ソフトでも引っかかりのいいラバーは、しっかり打てます。代わりに表のいやらしさを出すには、ラバー自体も硬くしていかなければならず、自然にナックルというのはフォアでは体感できません。

普通の表ソフトではフォアで使うと、ほとんどナックルは出ないです。唯一、アタック8のM粒48度で使った時は、当てるだけでナックルでしたが、これはラバーの影響がかなり大きいです。

またスポンジ硬度の高いラバーとはあまり相性がいいとは言えないと思います。ボールを捕まえながら、しなりを最大に生かしてボールを飛ばすので、硬度が高いラバーだと、ラケットがしなる前にボールが飛び出してしまい、コントロールはかなり難しいです。

バックのカールPHは剛力では普通の人に扱うのはほとんど無理でしょう。針の穴を通すミートが確実にできないと、止めるにも弾くにも、ボールが落ちまくりです。硬質ゴムの一枚や、薄めの一枚よりは、スポンジありや、柔らかめのゴムの方が合います。

一つの要因は板厚の薄さです。一枚ラバーの衝撃を受け止めるには少々薄すぎる板厚が、強すぎるミートでは耐えられないのです。優しく触れる、ボールを殺せる場合はいいですが、相手のドライブをまともに受けたり、こちらから打っていく場合も、タッチはソフトでないと、ラケットに嫌われて、ボールは制御できずにあらぬ方向へ。

とにかく一枚ラバーには神経を使います。気持ちよく使えた一枚はコバルトくらいでしょうか。そのほかにもアタック8のOX、ピンプルミニ、エルフラーク、トリックマスター、スーパーキムなども試しましたが、あってるなと思うのは、トリマスやスーパーキムなどの柔らかい系ラバーです。

このラケットにキョウヒョウを貼ったり、カールPHを張れるのは、本当に限られたトップ選手だけです。一般レベルで使うには、剛力をラケットとして選ぶときには、ラバーは柔らかく弾みのいいものを選ぶといいです。

バックに裏ソフトを貼って打つこともありました。v15エキストラよりもファスタークg1、キョウヒョウでもターボオレンジまで、テナジー64もいい感じでした。スピードを求めるよりも回転と、ブロックの応酬になるので、打感のいい組み合わせを選んでください。

タイニーダンサーはまるでクリッパーウッド

ずっと考えているんですが、タイニーダンサーに似てるラケット。それは剛力ではなく、オルエボやクリッパーウッドに近い感じがします。

こちらもラクザPOとカールPHで打ってみると、ラクザの回転力は減るもののボールの伸びが良くなり、引き合いもできました。

バックのカールPHもしっかり打ってる限りは、ボールも適度に弾んで、一枚ラバーが底付きしません。ぽこんと当たってラケットが耐えられず、手元まで痺れてくる現象。タイニーダンサーでは手元への振動はかな少ないですよ。

手前にある重心が、切り返しを早くし、外側からではなく真っ直ぐラケットをボールに刺していくことができるので、処理を早くできますし、相手には強く質のいいボールが出せます。軽くかけたボールはナックルドライブで、横回転サーブと併用すると、ボールがガンガン曲がります。ボールの初速はおそいが、2速がしっかりあるラバーで、練習相手も、タイニーダンサーの方が押される機会が多かったですし、ある種適当に打ったボールが生きているというのは、度量の深さを感じます。

往年のスウェーデンラケットを大きく重くしたラケットというイメージです。前陣で早めに当てていくスタイルでも、伸びがあるボールで、取りにくそうでした。

早らたところからでもしっかり弾むので、表ソフトで簡単に引き合いもできます。

前でのプレーでは、ラケットの自重を使ってハーフボレーまでの打ち方で振り回せますし、ボールは剛力よりも重いです。攻撃主体のプレーではタイニーダンサーに軍配です。

各プレーをやりやすさと変化で採点

ここからは私の感じたやりやすさを書いていきます。

まずサービス。グリップの持ち替えや反転も楽にできるので、剛力の方が自在性は高いです。タイニーダンサーは、ハーフロングが出しにくく、長短のメリハリは出やすいです。回転量はどちらも同じくらいですが、ロングサーブの速さは、タイニーダンサーがいいです。

サーブの回転

剛力〉タイニーダンサー

コントロールやスピードの変化は

剛力〈タイニーダンサー

となります。

 

続いてレシーブは、打点の早い台上は剛力が良いです。変化も出やすいし、弾まないのでボールは止めやすい。ただ、当てるだけだと棒球で狙われる。

タイニーダンサーは、変化は今ひとつでもコースの振り分けがしやすい。入るラバーのセットアップであれば、困った時でもラケットに頼ってレシーブ出来ます。

フォアドライブはスピードドライブは剛力、ループはタイニーダンサーです。ミートがしっかりできて、芯を外れなければ剛力は突き刺さるボールが出ますが、打つのは難しい。タイニーダンサーはスイートが広く、とにかく攻撃態勢をとればあとは信じて振るだけで、重いボールが飛んでいきます。ラリー戦になって強いのはタイニーダンサーです。

バックブロックは好みによりますが、切ったり変化をつけるなら剛力、安定してナックルで返すにはタイニーダンサーです。男子の強いボールにも打ち負けない強さをタイニーダンサーは持っています。

粒高の変化は剛力が一つ抜ける

粒の倒れ方わ見てみると、しっかり倒れる剛力に対して、ある程度の倒れを計算して、打ちやすくしているのがタイニーダンサーです。

ペン粒鵜養くんに使ってもらいましたが、カットブロックが切れるのは剛力です。変化の方向でスイングできれば剛力、当てるだけで様子を見るなら、威力はないけどタイニーダンサーとなります。

相手からするとウォルナットの硬さは特殊素材でも慣れているので、緩急を使わないと得点できません。

タイニーダンサーは無神経に振り抜きにかかっても、ボールは入ります。

バック裏で使うと困るのはチキータ

グリップの特性上、手首と中指を使いやすいのは剛力です。

自然に中指がブレードと遊びがあり、ヘッドを下げ打球でも、手首を使いやすいです。タイニーダンサーは中指がホールドされて、親指との距離を広げるので、チキータには向いていません。中指で持ち上げることができないためです。タイニーダンサーの時はサイドスピンツッツキやミユータを使います。フリックまでは良いのですが、中指で引き込めない分、ヘッドを回せません。フラットに打ち込むのには最高なのですが。

相手にとってはラバーによるが、剛力の方がいい取りにくい

ただし、剛力も慣れて来られています。対策もとららているでしょう。使用者も少しずつ増えてきましたね。カキーンと気持ちよく降るのは良いですが、剛力対策よりも日向ぼっこしてくだい。

また次回

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