V15やV01と何が違う? VICTAS VJ07シリーズ 徹底比較 【卓球用具レビュー】

卓球

VICTASから登場した第3の裏ソフトラバー、VJ07シリーズは全ての戦型にフィットする新型ラバーシリーズとして販売されています。今回、製品モニターに当選し、4種類の打ち比べができたので、07シリーズを細かく紐解き、どんなラバーなのか考えていきたいと思います。

v15スティフレビュー

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VJ07シリーズとは?

VICTASの裏ソフトラバーにはV15、V01、V07の各シリーズがあり、価格帯からいくと、15〉01〉07の順で高性能となっているようです。Vシリーズのエントリーモデルとして登場したのが07シリーズとなり、レギュラーの3,850円からスティッキーエキストラの5280円まで、ラインナップされています。ちなみにV01シリーズは5280円の統一価格、V15シリーズは6600円の統一価格です。

各ラバーの重さと全体硬度は?

それぞれのラバーを同時に開けて、カット前、カット後の重量と、硬度計でラバー全体硬さを調べました。スティッキーエキストラのみ1.8mm、他は2.0mmのラバーです。

VJC07スティッキーエクストラ カット前重量63.6g カット後重量 46.8g 59HC

VJ07レギュラー カット前重量51g カット後重量 36.5g 41HC

VJ07スティフ カット前重量61.1g カット後重量 43.9g 48HC

VJ07リンバー カット前重量52.3g カット後重量 36.7g 45HC

 スポンジはスティッキーエキストラが白色、スティフがオレンジ、レギュラーとリンバーは黄色です。

ラバーの形としては、スティッキーエキストラとスティフが似ていて、レギュラーとリンバーが似ているようです。

各ラバーを試してみた

それではそれぞれのラバーを解説していきます。

スティッキーエキストラ

唯一の粘着ラバーであるスティッキーエキストラは、同シリーズの他のラバーと比べると、性能差は歴然です。価格もV01シリーズと同等にしてあり、V01シリーズの粘着というイメージを持ってもいいのかもしれません。

粘着の質は、超微粘着で、言われれば粘着かなと思うレベルです。ただしボールを打つと、フラットにミートした時には、粘着ラバーのいやらしい直線的な弾道で、揺れるボールが出ます。回転をかければ、飛びにくいシートで飛距離を出すのは大変ですが、シートの摩擦係数は高く感じ、しっかりとした回転をつけることができるでしょう。ただしかけられる回転量は、同シリーズで比べれば高いものの、本物の粘着ラバーに比べると、かなり小さいです。ビギナーから、2枚目のラバーを選ぶユーザーが、少し硬めのものをと選ぶのにはいいですが、中級者以上が、粘着ラバーの回転量とスペックを求めて使うと、拍子抜けします。フォアに使ってガンガン攻める、ドライブを振り切れるユーザーには翔龍あたりの方がいいですね。中間スペックよりも少し下、粘着が初めてのユーザーや、最近のテンションラバーの台頭で少数になってしまった飛びにくいラバーを探している人にはいいでしょう。ステップアップのためのラバーになります。

多数の粘着を使ってきた身からすると、太陽の極薄を打っている感じ、でも太陽よりは全然回転のスペックが低いなぁと、これでV01と同じ価格なら、V01を選びますね。

レギュラー

入門用にしては感じが良かったのがレギュラーです。価格もこなれており、XIOMのヴェガヨーロッパやアジアと同程度となっており、初めから使っても良いなぁと思えるラバーでした。弾みもちょうどよく、打感を鍛えるのにいい相棒です。ラバー自体がトップシートからしっかり食い込み、スポンジの硬さが適当で、ボールをスポンジで弾き出してくれるので、ミートもドライブもやりやすいラバーでした。

軽くて、ある程度の引っ掛かりもあり、スピードもそこそこ、コスパも良く入門用にはいいでしょう。ヤサカのマークVを少しスペック高めたようなラバーで、クセがなく、誰でも扱いやすいラバーになります。

リンバー

最も柔らかいのがリンバーです。レギュラーよりもさらに柔らかく軽いラバーは、これまでのほかのシリーズのリンバーと同様ですね。

ボールの持ちは最も長く、自分のスイングでボールを飛ばせるので、攻撃選手のドライブ入門用や、力が有り余ってボールが制御できない方など、しっかりスイングしてボールを収めたいユーザーが使いやすいラバーになっています。

レギュラーよりも回転の掛かりは強く、回転の影響も強く受けます。ある程度の基本打法を覚えて、今度は攻撃重視でスイングを作っていきたい人にオススメです。こちらも強いクセはなく、ビギナーから中級者以下では、V07レギュラーと並行して使って欲しいラバーです。

スティフ

今回最も感覚が良かったのがスティフです。個人的にはV01スティフよりも使いやすかったかもしれません。

一つだけオレンジスポンジで、柔らかすぎず硬すぎず、ラバー全体をしっかり使ってボールを打てるラバーでした。

ミートは気持ちよく弾けますし、回転もそこそこかかる。トップシートの質はV01シリーズの方が強く回転がかかりますが、ゆっくりしたスイングでも、安定した弧線で、相応の回転量が出るので、使いやすさは07の方が上ですね。フォアでもバックでも、打法を選ばないラバー になっています。

スポンジまで食い込ませると強い回転を出し、トップシートだけで打つとスピードが出る、ちょっと今までの感覚とは逆の感じでしたが、回転をかける感覚よりも弾く感覚を高めていきたい方や、ミート系の技術を多く使える人には、アリですね。

練習相手用に使っている両面裏ソフトのラケットのフォア面に使ってもいいかなと唯一思えたラバーでした。ちなみにファスタークc1の代替です。

打ち方によってボールがしっかり変わってくれて、自由度の高いラバーです。止める、弾く、擦るをしっかりボールに伝えてくれるので、特に前陣で捌くプレーヤーにおすすめのラバーになります。

まとめ

VJ07シリーズをまとめてみました。全体的には01シリーズの下位互換と考えていいでしょう。私の場合、前で捌くのであまり不便さはありませんでしたが、コレが中陣や後陣から打つとなると、かなり厳しくなります。圧倒的な弾みと回転不足が出るので、ドライブの引き合いでは勝ち目は無しです。

テンション裏ソフトというよりも、高弾性裏ソフトのスペック高めと考えて間違いないです。幅広く使えるのは01シリーズなのかなとも思ってしまいます。

ビギナーに触らせるにしても、ある程度の力がある小学校高学年から中学生では、ヴェガシリーズの方が好感触でしたし、ロゼナやファクティブなど、同一価格帯にライバルは数多くあります。その中でも、ビギナー寄りに作られているなという感じで、ストライクゾーンは狭めです。

私なら、まだ体の出来上がっていない小学生や、非力な中学生女子、さらには大人の方でも50代以上のパワードライブを使う機会が少ない、レディースで前陣でプレーする人には勧めたいですね。男子プレーヤーには、ヴェガアジアなどの方が、ストライクゾーンは広めになっていて、おすすめしやすいです。

4体系を作ったのは素晴らしいですが、個々の性能をもう少し高めて欲しかった商品でした。イメージはV01の上位互換だと思っていたのですが、紛れもなくそれよりは下です。ラバーの性能は引き出しやすいが故に、そのスペックがそこまで高くないラバーになってしまっています。多くを求めるのは酷ですが、目的と願いをしっかり持って、4種類から選んでみてください。


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