4スタンス理論とヒモトレを融合させてみた 【卓球オプティマイザー】

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ヒモトレ用スピンドル卓球

私自身が卓球の動きを考えるうえで根幹となっている「4スタンス理論」

運動の起点軸と体重が乗る中心軸を理解する。卓球の4スタンス理論

4つの重心の位置から、スイングの方向性や振り方、待ち方やフットワークなどを考えてきました。そして、ヒモトレに出会い、体の潜在的な能力や、意識を変えることでより良い動きができるということを知ることができ、実際に自分のプレーにも、指導する際にも、双方を効率的に使わせていただいています。

今回は、4スタンス理論のタイプ別に、特に大きく効果があったヒモトレを紹介しながら、双方の良い点を、より高めていくための方法を考えていきます。

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4スタンス理論とヒモトレは積極的に融合させていくべき

自分のタイプ別に、体の効率的な動かし方を知ることができる4スタンス理論、そして効率的な動かし方を、ヒモを通して、誰でも簡単に実践できるのがヒモトレです。

特に、ヒモトレは「誰が、どう伝えても、同じように伝わる、同じように動ける方法」として、これまでのコーチングや指導といった中では、画期的な方法です。指導者や指導を受ける選手側の、話し方や受け取り方、動き方や見方などで、一貫性を持てなかった技術指導の中で、ヒモトレは、誰でも同じように一貫性を持って伝わっていきます。

では、実際に4スタンス理論を使って指導してきた選手たちに、ヒモトレを使って練習させた際に、より4スタンスの理解が深まり、効率的に動けるようになった一例を4スタンスのタイプ別に考えていきます。

A1タイプ

シェークバック表ソフトの選手です。目標としては前陣でピッチの早い攻撃を行いたいのですが、ラケットがプレー中に下がってしまうのと、オーバースイング気味で戻りが遅く、ピッチが早くなると後ろに下がっていってしまうという問題がありました。

ラケット位置とスイングの改善のため、手首にヒモをクロスして巻き、フォアロング、バックロングの多球練習で、コンパクトで効率の良いスイングへと改善しました。

振り初めの位置と、振り切った後の位置がよくわかり、さらに左手と連動させて、ラケットを動かすことによって、オーバースイングも減りながら、体の中心に向かって巻き付くような鋭いスイングに変わりました。ヒモトレを行うことで、体をクロス(ねじる)力の出し方がわかりやすく、ヒモを取り外した後でも、左手主導のねじりの効いたスイングを続けていました。

同じ選手に、背中にたすき掛けのヒモトレを行いました。姿勢の変化や、ブロック時に無理に押し出すような動きは減ったモノの、元々前傾姿勢が綺麗に取りやすく、深い前傾でもしっかり打てるA1の選手では、背中へのヒモトレは、大きな効果が出ませんでした。

A1タイプでは、左手と右手を連動させて、ねじるという動きをわかりやすく伝えられる、手首ヒモトレが大きな効果を発揮しました。

B1タイプ

シェーク両面裏ソフトの選手です。前陣での打点の早いドライブとミート打ち、ブロックを中心に戦うタイプです。コンパクトなスイングはできるものの、力が腕からしか伝わらずに、ボールに伸びが無い攻撃が問題として挙がっていました。また、ブロックの際に上体が起きてしまい、止め切れないという問題がありました。

背中を意識して、背中から大きな筋肉を動かしてスイングができるように、背中にたすき掛けをするヒモトレを行いました。

ヒモを巻いた瞬間から、ミート打ちの音が変わり、強いボールが打てるようになりました。また、ブロックの際、特にバックブロックでは、上体が持ち上がることなく、ボールに対してアプローチでき、強いボールでもしっかりとブロックすることができるようになっています。

手首に巻き付けるヒモトレも同時に行いましたが、パラレル(開く)方向でスイングをしていくB1タイプでは、左手主導で動かした際に、体の前方にスイングすることを意識しておかないと、体に巻き付く方向にスイングしてしまい、意識したい動きがやりにくそうにしているのが見えました。力を抜いて軽い力で打つという、ヒモトレの中での力を効率的に伝える方法は身に付きましたが、たすき掛けの方が大きな効果が出たように感じます。

後ろ重心で、体を立て気味の状態で打っていくBタイプでは、背中の動きを効率的に行うことで、今まで使っていなかった筋肉が動き出し、大きな力を得ることができるようになるでしょう。

B2タイプ

筆者のタイプでもあるB2タイプ、色々なヒモトレを私自身が試しました。それぞれ効果を実感することができましたが、最も大きく効果を感じ、現在も欠かさずに行っているのが、腰にヒモを巻くタイプのヒモトレです。

腰にヒモを巻くことで、上体の傾きを一定にコントロールすることができ、腕に効率的に力を加えていくことができました。また、怪我もある下半身、特に膝から上の太もも周辺の動きが良くなり、大きな力で踏ん張ることもできるようになっています。

体の軸がしっかりと作れて、体全体をねじりながら、強いボールを打てるようになったのと、指先で感じる感覚が鋭くなり、ソフトタッチでボールに触ることもできるようになっています。

逆に効果を感じにくかったのが、手首に巻き付けるタイプのヒモトレです。背中に対してのアプローチも、たすき掛けよりは、ヒモを使って肩周りの可動域を広げてあげるようなヒモトレの方が、卓球の動きの中で変化をより感じるものになりました。

まとめ

体を目覚めさせ、動きを変えていく「4スタンス理論」と「ヒモトレ」は、それぞれでもしっかりと効果がありますが、二つをかけ合わせることで、より動きの理解が進み、体が目覚めだすのではないかと思っています。

4スタンス理論とヒモトレをかけ合わせた際に、行ってはいけないヒモトレというのはありません。あくまで、今回の被験者の中で効果が大きく出たものを、例として挙げていきました。それぞれのタイプで、大きく意識させる部分は変わり、その意識を変えてもらう一助としてヒモトレは、「同じ動きをいつでも同じようにできる」という点で、積極的に取り入れていくべきです。

意識するだけで動きがかわる4スタンス理論

膜だけで体が目覚めるヒモトレ

自分の体のもつ潜在能力を目覚めさせるのに、この2つの方法は、非常に効果的です。是非、融合させて使ってみてください。



 

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