チャックを塗ったスペクトルに一番近いかも VICTAS スペクトルS3 【卓球ラバーレビュー】

ラバー

VICTASは今年で創業90周年です。(TSPブランド時代を含めて)Twitterで90周年を記念して、VICTAS川柳を募集していました。こんな感じで、応募してみたんですが。

なんと、この川柳・・・金賞に選ばれました。

創業90周年記念企画『VICTAS川柳で勝利を掴み取れ!』入選者発表!

嬉しいの前に「びっくり」しました。ぜひ、他の方の作品もご覧ください。皆さんの卓球熱が伝わってきます。

今日この記事をあげようと思ったら突然VICTASさんから連絡がありました。なんというご縁。ということで、皆様へ、赤井福の金賞受賞のご報告でした。さて、本題に入りましょう。

↓↓ここから、いつものレビュー記事です。

TSPブランドが廃止され、VICTASへの統合が決まってから、TSPブランドの様々なラバーが消滅、もしくは新製品として登場しています。

表ソフトラバーの代名詞「スペクトル」は一度消滅、そしてVICTASブランドで、スペクトルS1・S2・S3として再登場しました。

今回は、第三のスペクトルとして登場したスペクトルS3をレビューしていきたいと思います。

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日本製の表ソフトの良さが残る、不朽の名作

TSPのスペクトルシリーズ、結構色々な種類がありましたね。

無印のスペクトル、硬質なスポンジのスペクトルスピード、軟質スポンジのスペクトル21、テンションスポンジを搭載したスペクトルレッド、スペクトルブルー、どれもいいラバーでした。

筆者が一番長く使ったのはスペクトルスピードです。学生時代はスペクトルスピードにフェアチャックを塗っていました。チャックが禁止になり、この感覚に近い表ソフトを探し回りましたが、しっくりくるスペクトルには出会えなかったんですよね。

VICTASブランドになり、発売されたスペクトルは3種類。
無印スペクトルの代わりとなるS1
スペクトルブルーの後継になるのかな?S2
変化と弾みのS3
です。

S2を一度打ちましたが、スペクトルブルーよりも球持ちが長く、王道の縦目テンション表ソフトになっていました。ニッタクのモリストSPあたりに近いのがS2ですね。

そして、VICTASいわく、S1のシートを維持しつつ「テンション技術により反発性能を向上しつつ、ナックルの出しやすさを保持した攻撃重視のギア」というのがS3です。どんな感じなのか気になったので、入手してみました。

スペクトルのパッケージは黒に変わりました。大きなS3という文字が特徴的ですね。

ラバーはこちら、王道の縦目で、シートは薄めの柔らかめ。スペクトルのシートは、しっかりと健在です。

モールドはVICTAS仕様に生まれ変わりました。もう、卓球しているおじさんはいませんね。(旧スペクトル使っていた人なら、スマッシュ打つ人、知っていますよね?)

左がS3、右が旧スペクトルの無印です。シートの感じは、あまり変化がなさそうですね。

粒形状は、台形+円柱形を維持しています。粒の感覚も、旧型とほとんど同じに見えます。

スポンジはスペクトルレッドを思わせる、濃いオレンジ。左がS3、右が旧スペクトルレッドです。

気泡は多め、弾力の少ないスポンジです。カッターで切るとぼろぼろになってしまうやつ。この点はスペクトルレッドと同じですね。スポンジ硬度は37.5度となります。

ラバーは2.0mmを使っています。シートの重さは39.0gでした。

157×150のラケットに貼り付けた際の、カット後重量は27.7gです。

トップシートとスポンジを合わせたラバー全体硬度は、38.0HCです。

  • VICTAS スペクトルS3 38.0HC
  • TSP スペクトルレッド 40.0HC
  • TSP スペクトル    45.0HC
  • TSP スペクトルブルー 53.0HC
  • VICTAS VO102     51.0HC
  • ヤサカ ラクザPO    51.0HC
  • アンドロ ヘキサーピップスフォース 47.5HC

S3の柔らかさが際立っていますね。アタック8を使用していた筆者からすると、変化系表ソフトの柔軟性は持ち合わせているように思える数値です(アタック8スーパーアイバージョンは37.5HC)

これはグニャグニャに変化するラバーなのか、試打していきましょう。

変化系表ソフトではないが、チャック時代のスペクトルの良さが残っているS3

もう、いきなり言っておきます。このラバーは、アタック8とかピンプルミニとか、メチャクチャナックルになるラバーではありません。真っ当な縦目の攻撃用表ソフトです。変化主体のユーザーは、手に取るとがっかりしますよ。

ただ、使いやすい縦目の表ソフト(正統派)を求める方には、このラバーとてもいいです。あー、昔のスペクトル、こんな感じだったな、と筆者も回想してしまいました。

それでは、レビューいきます。ラケットはヤサカ・ギャラクシャ、スペクトルS3の裏面にはエボリューションMX-Dを貼っています。

スペクトルS3はどんなラバーなのか

スペクトル無印に弾む接着剤の組み合わせ、最高でした。その頃の感覚に一番近いなと個人的には感じます。スペクトルブルーやスペクトルレッドよりも、弾きやすい、表ソフトの感覚を生かしやすいラバーです。

しっかりと噛みつくラバーでもないですし、どちらかというと滑る系のラバーです。それゆえに、自分から食い込ませる打法、早めに離す打法のメリハリが出しやすく、ドライブにもナックルスマッシュにもなる強打が魅力です。普通に打つだけでは、軽い前進回転のスマッシュが飛びますので、相手も取りやすいボールです。球離れが早く直線的に飛ぶので、表ソフトらしいボールですが、VICTASが言うような変化は大きく出ません。

しかし、かける、弾く、止める、そして意図的なナックルは非常に出しやすく、プレーヤーの意思通りにボールを出してくれるラバーです。表ソフトの引き出しが多ければ多いほど、活躍の幅が広がるでしょう。ラバー任せに「勝手にかかって」「勝手にナックル出して」という方にはおススメしません。マニュアル感覚が好きな方、スペクトルS3いいですよ。

S2とは何が違う?VO101や102との差は何か

大きな違いは感じられないS2とS3ですが、日本製の表ソフトラバー特有の、しなやかさが欲しい方はS3が向いています。

スペクトルシリーズの最大の特徴は、しなやかなシート、そして弾力が小さいもののしっかりとしたスポンジの組み合わせにより、球離れの早さを使った直線的な弾道が生まれる点です。この感覚は、スペクトルだけがもっていた特徴であり、これが日本の表ソフトでもあると思います。

近年人気の回転系表ソフトの多くは、トップシートが厚めに作られており、ボールとシートのアクセスは良いのですが、引っ掛かりが強すぎたり、球持ちが長すぎたりして、スペクトルの感覚とは、ちょっと違うラバーが多いです。

表ソフトというよりは、回転に対して鈍感になった裏ソフト的なラバーが増え、パチパチ系の表ソフトが本当に減りました。

ボールを安定して返球するために、表ソフトでも弧線を作り、球の重さが出るようなラバーが多いですね。

実際、モリストSP、インパーシャル、ヘキサーピップスフォース、ラクザPOなど、しっかりと弧線が出るラバーですね。同じVICTASでも、スペクトルS2やスピンピップスシリーズ、そしてVO101・102なども、弧線系の表ソフトになります。便宜上、これらのラバーをドイツ系表ソフトと呼ぶことにします。

台形の粒で、しっかり引っかかるラバーが多いドイツ系表ソフト、昔からクリッパなどフォア面に使用される表ソフトラバーでは人気の高いジャンルでした。

対して、シェークバック表では、意図的にナックルが出せる、日本系の表ソフトが多く好まれていました。その代表格がスペクトルです。適度に引っ掛かり適度に滑る、食い込ませることができるし、早く離すことも自在です。

ただ、プラボールの登場により、滑りやすい日本系表ソフトは少なくなりましたね。それでも往年の表ソフトユーザーからは、好まれるのがスペクトルに代表されるパチパチ日本系表ソフトです。

この感覚が、スペクトルS3には残っています。安心の日本系表ソフトです。この系統を探している方は一度使ってみてもいいかもしれません。

こういう表ソフトは、近年少ないので、ある種希少な表ソフトを復活させてくれたVICTASさんの、英断だと思います。

現代に復活する、弾む接着剤+スペクトルの組み合わせ、それがスペクトルS3なのではないでしょうか。

まとめ

流行のドイツ系表ソフトとはちょっと違う、古き良き日本の表ソフトがここに復活です。

現代の表ソフトに違和感のある方、スペクトルS3を使ってみてはいかがでしょうか。

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