カラーラバーが登場間近!ファッション以外にどんな効果があるだろう?【卓球ラバー】

卓球

2021年10月1日より、卓球のラバーが多色化できるようになります。
これまでの黒と赤に加えて、ピンク、ブルー、グリーン、バイオレットが承認されました。

※アイキャッチの青いスペクトルは、昔々のラバーです。現在発売されているカラーラバーではないので、ご注意ください。

本記事を執筆している8月25日現在、日本国内で発表されるカラーラバーは
TIBHARから、「クァンタムXプロ(ブルー・ピンク)」「グラスD,Tecs(グリーン)」
VICTASから、「V15エキストラ(ブルー)」「ヴェンタスシリーズ(ピンク)」
が発表予定となりました。

卓球界で、ファッション性を高める勢いが、高まりつつあります。

台の色(緑→青)、ユニフォーム(白→カラー)、ボール(白→オレンジ→白)と、用具や用品の色を変えてきた卓球界。このラバーカラーの追加で、またイメージが変わるのでしょうか。

今回は、カラーラバーの登場を機に、考えていきたい、「人間に与える色の効果」を解説していきます。

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色による性能差はない(はず)

現在、赤と黒が使われている卓球のラバーですが、赤いラバーと黒いラバーで、性能差はほとんどないと言われています。

実際に、同じ重量で、同じラバーの赤と黒を買ってきて、硬度や弾力などを値として測定しても、大きな差はありません。若干の違いはありますが、個体差に近いものでしょう。

でも一つ気になることが。

中国の選手は、黒い粘着ラバーをフォア面に使用しますよね。
日本人選手でも、裏ソフトをフォア面に使用する選手は、ほとんどが黒を使用します。

 

表ソフトに関しては、バック面で使用する選手が多いので、フォアが裏ソフトで黒となると、相対的に赤が増えますね。ペン表ソフトでも、田崎俊雄選手は赤を使用します。シェークフォア表の塩見真希選手も表ソフトには赤を使っていますね。筆者も、フォア表ソフトでは赤を使いたいです。

ただ、ファルク選手や劉国梁選手は、フォア表ソフトでも黒を使っています。両者に共通するのは、表ソフトの選手でも、強いドライブが打てるというところ。やはり回転の面を考えると、黒が有利なのでしょうか。

実際にラバーの性能差はなくとも、人間は色から受ける印象というものがあります。これにより、性能差がないラバーでも、回転が強く感じたり、ボールが速く感じるということがあるわけです。視差効果や色の心理的影響が、ラバーの色による性能差のように見えるんですね。

では、カラーラバーが増える今、新しい色にはどのような効果があるのか考えていきましょう。

赤は活動的、黒は硬質、ではピンクやブルー、グリーンは?

赤い色の心理的影響

  • 活動的、情熱的な印象を受ける
  • 強いエネルギーを感じる、攻撃的な印象も
  • 神経を興奮させ、心拍数を高める

攻撃的なペン表ソフトやシェークフォア表が、赤いラバーをフォアに貼りたい意味が、少しわかる気がします。自分の攻撃を軸にする面に赤を貼ってあることで、自分が興奮状態になりやすくなるということですね。ファイター系の選手は、フォアが赤でもいいのでは?
また、黒と比べてエネルギーが多く蓄えられているように感じます。柔軟性や弾力性も高く感じ、赤いラバーから打たれたボールは、速度が速く見えるという効果もあるでしょう。対して、弾力が強く感じるので、回転がかかりにくいという印象があるはずです。

黒い色の心理的影響

  • 硬質、強固といった力強いイメージがある
  • 不動のモノ、何色を混ぜても変わらないという普遍性
  • 高級感や上質さを示すことも

膨張色の赤に対して、収縮色の黒は、ラバー自体に弾みが強いというイメージがありません。弾みが少ないと感じるので、回転がかけやすく感じる、よって強い回転が生み出されるような気がするということになるでしょう。ドライブを打ってもらうと分かりますが、黒いラバーから打たれたボールは、比較的重く感じます。特に粘着ラバーの使用者はほとんどが黒色を使います。使用者側も回転がかけやすいと思っているので、より強い回転を加えることができ、結果的に重いボールが生まれる可能性が高いです。

使い手がどういう印象を受けて、どのように使うのか。この点がプレーに大きな影響を与えていることは間違いないでしょう。

回転は黒>赤、スピードは黒<赤と感じるし、使用者側ではラバー硬度が黒>赤と感じるため、硬いラバーが求められるフォア面には黒、柔らかいラバーが好まれるバック面には赤を使う選手が多いということになります。

では、新色のピンク、ブルー、グリーンはどのような心理的影響を与えるのか見ていきます

ピンク色の心理的影響

  • 幸せ、充足感などを表す色
  • 赤に近い印象だが、より柔らかく、より膨張する
  • 味覚的には甘いという印象もでてくる

赤よりも、さらに膨張度合いが強いピンクは、より柔らかく感じる色の一つです。バック面に貼ることで、これまでよりも、さらにラバーが柔らかく感じる方が多くなると思います。(実際の硬度は変わらないと思いますが)弾みも良くなったと感じるのではないでしょうか。

赤やオレンジ、ピンクや肌色などは、ラバーのスポンジ色としても多く採用される色です。弾みを持たせるスポンジが黒いと、ラバー自体の弾みが悪く感じる人もいるでしょう。XIOMなどでは、黒いスポンジを採用するケースもありますが、かなり異質な感じもしますね。

また、蛍光色のピンクとなるので、目に飛び込みやすい色となります。ラケット自体もより大きく感じやすい色です。

青い色(ブルー)の心理的影響

  • さわやか、冷静、誠実といったイメージが強い色
  • 脈拍を下げ、痛みを落ち着かせる効果がある
  • 涼しさを感じる色でもある。

黒と組み合わせることで、ラケット自体の色は、かなり暗く落ち着いたものになります。どちらも硬質なイメージを持つので、硬めの打球感を好む人に、ブルーは好かれるのではないでしょうか。

また、落ち着く色であるので、試合で緊張しやすい人、興奮して頭が真っ白になってしまう人は、ブルーのラバーを見ることで冷静に試合を進めることができるのではないでしょうか。

引き締まった印象もあるので、ラバーを貼ったラケット自体が小さく見えるのも特徴ですね。

緑色(グリーン)の心理的影響

  • 自然に近い色で、落ち着いた印象を受ける
  • 見ているだけで血圧を下げる効果も
  • リラックスしたい、刺激が少ない色の一つ

現在では粒高ラバーのグラスD,Tecsで採用されているグリーン。GRASSには「草」という意味があるので、グリーンを採用したのは、洒落が効いていて面白いですね。

リラクゼーション効果の高い緑は、ブルーと同様に心を落ち着かせる効果があります。疲れ目などにも緑は良いとされていますね。

TIBHARの契約選手である平屋選手の動画を見ましたが、受け手目線としては、カットが飛んでこないように見えました。印象としては、ボールの加速度が落ちている(ラバーに力が吸収されている)印象です。あくまで感じ方なので、実際のボールはかわらないのですが。

現状でピンク、ブルー、グリーンのカラーラバーは、全般に眩しい!!赤に対して目立ちますね。ラケットに貼ることで、相手の目線を、目立つラケットにくぎ付けにできるかもしれません。慣れてこれば別ですが、導入から1年程度は、違和感があるでしょうね。相手を惑わすのに使用するのもわるくないかもしれません。特にグラスD,Tecsの緑は、粒高の幻惑に加えて色の幻惑が増えるので、ラバーの効果が大きくなるのではないでしょうか。

心理的影響を加味した上で、ラバーの色を選んでいくのも、用具選びの方法として良いあり方の一つだと思います。色の意味や影響を、覚えてみてはいかがでしょうか。

今後、自分でも使用してみますし、様々な年代の人に使用してもらい、感じ方の差を研究していきたいと思います。

販売店を苦しめない方向で調整して欲しいカラーラバー

ファッション性の向上や、卓球の楽しみが増える中で、カラーラバーは新たな風を吹かせてくれるでしょう。個人的には、黒との組み合わせが必須とされているルールを変えてもらって、赤とピンクとか、赤と青とか、組み合わせが増えると嬉しいですね。

一つ懸念点としては、卓球ショップさんを苦しめないかなという点です。一つの商品だけで、様々な厚さがあるラバー。モノによってはシートの硬さや粒の高さが違うものなど、ショップが保有するラバー在庫は多種多様になります。

考えてみてください、例えばファスタークG1を使用している人に対応するため、ショップは赤と黒の2色、厚さは中・厚・特厚・MAXの4種類、これだけで8種類の在庫を抱えなければなりません。仮にファスタークが今回承認された4色にすべて対応したら、同じラバーで6色、厚さ4種類の24パターンの在庫を持たなければなりません。

在庫過多になり、ショップが苦しまないことを祈ります。現状でも何百種類もあるラバーを厚さや色ごとに、多くラインナップするショップが多いので、卓球ラバー販売は非常に大変な商売です。

TIBHARが先陣をきり、VICTASが追従したカラーラバー市場、これから他社がどう参入してくるのか、注目していきましょう。

発売されたら、私も使ってみます。

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