ボンバード、太陽、アポロなど、ワールドラバーマーケットさんで扱っているチャイラバには極薄や超極薄と言った、裏ソフトではあり得ない、スポンジがめちゃくちゃ薄いラバーがあります。レシーブがいい、サーブが切れる、など利点はたくさんあるようですが、決定打に乏しいのかなとも思います。
初めてアポロ5超極薄で極薄裏ソフトと出会い、その後の可能性を感じつつあります。
もともと私は中高生の時には全くと言っていいほどバックの技術が乏しい選手でした。フォア表、バック裏になったのも、フォアでスピードドライブが打てない、バックドライブを打てないという理由があります。そのため、バックも表ソフトのような角度打ちで下回転のボールは持ち上げていましたし、ツッツキとストップとブロックで勝ち上がってきたようなものです。そのため硬いラバーを好み、チャック全盛の柔らかいラバーが好まれる中、マークVの中厚で皮付を選ぶというマニアックなラバーで戦っていました。
社会人になり、バックの改造に乗り出します。柔らかいラバーを使いますが、うまくはいかず、硬いラバーを使って回転をらつけられるようにしました。ミートすると落ちてしまうくらいのチャイラバを使い、徹底的にフォームを作り直します。結果、バックドライブを使えるようになり、バック面にもファスタークG1を使うようになりました。
さらに修行のため、キョウヒョウターボオレンジを使い、フォーム矯正とミート打法から、回転をつけたハーフボレーとスイングスピードの向上を目指します。やっとミートとドライブのバランスが取れるようになったのは、剛力快速に出会ってからです。
しかし、フォアにアタック8を使っていて、あまり下がってのプレーをしないため、バックの懐が狭くなります。そこで、バックにスピードや一発を求めず、確実に入れる、ブロックすることに主眼を置いて、極薄に手を出しました。最悪、両面表ソフトや粒でもいいかなと思っていたので、粒感覚で使うと
回転もかかり、ロングのラリーができる裏ソフトでブロック確率が上がったのは素晴らしい利点です。
チキータもやりやすく、これからはリフトも覚えたいと思います。相手の回転に左右されにくいので、フリックやチキータがやりやすいのもいいところです。
ナックルブロックから伸びるブロック、サイドスピンなど多彩に広がるブロックバリエーションは、男子選手のパワードライブも止まり、チャンスをフォアで叩くというスタイルが作られました。
今までは裏は厚ければ厚いほどいいと言われていましたが、このような前陣攻守型の極薄は、ピッチの速さが重要なので理にかなっています。
ラケットでの打球感を感じ、無駄な反発力がないので、子供たちが、ボールの芯を外してドライブしたり、ブロックの角度を覚えるのにも最適です。ツッツキが下手だった子供も切る感覚を養えました。
初球から中級に上がる際、バック粒で悩んだり、裏ソフトの決定率が低い方は、極薄ラバーもありだと思います。パワーやスピードだけが卓球ではありません。
今の子供は用具が弾みすぎて、振り込んで入れる、回転を意識することが少ないので、いい練習になります。
厚さは正義ではないことを、今後も実績交えて紹介していきます。
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