残忍さは無くて残念? Metal TT Brutal(ブルータル)試打 【卓球ラバーレビュー】

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ラバー

ブログは、かなり投稿感覚が開いてしまいました。お久しぶりです、赤井福です。

性能をお伝えしたいラバーはたくさんあるのですが、なにぶん時間が取れずに延び延びとなってしまいました。

と、前置きはこの辺にしまして。今年もよろしくお願いいたします。そして2023年1発目のレビューは、Metal TTさんから登場したBrutalという粒高ラバーです。

Brutalは「残忍、残酷」という意味を持ちますが、果たして名前通りの印象となるのでしょうか。今回は、試打動画も合わせて作りました。打球感などは、動画の方が詳しくなっていますので、そちらもご覧ください。

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粒高老舗のMetal TTが新たなラバーを投入

Metal TTというあまり聞き馴染みのないメーカーですが、粒高玄人さんはよくご存じかと思います。過去にはDeathという何とも物騒な名前の粒高ラバーを展開していたメーカーです。

では、Brutalの基本情報から行きましょう。

  • 種別:粒高ラバー
  • 色:赤・黒
  • 厚さ:OX・1.0mm

となっています。この辺りからは突然変異的な要素は無く、いたって普通の粒高ラバーにしか見えません。

画像を見ていただくと分かりますが、そうなんです、この粒高「縦目」なんですよ。

粒高ラバーとしては極めて珍しい部類。スティガのバーティカル20と同じですが、ほとんどの粒高ラバーが横目を選択する中、Brutalはあえての縦目です。

シートは非常に薄いです。ペラペラ。比較対象としてですが、グラスディーテックスよりも薄いです。シートと粒を含めた厚さは0.42mm(手元の電子ノギス計測)、貼るのに一苦労するラバーでした。

ラバーカット前の重量は19.5gで、タイニーダンサー02(カットマン用ラケット程度のブレードサイズ)に貼り付けたカット後の重量は13.9gとなりました。全体硬度は39HCと粒高のコシ感としてはグラスと同等(グラス38HC)です。

粒表面には布目がありますね。粒の配列は標準的ですが、ちょっと粒が細い感じがあります。

切れないけどド安定!変化よりも安定感が武器!

試打の模様は動画でもご覧ください。

ここでは、掻い摘んで紹介していきます。

まず言いたいのが「このラバー、どうやって切るの?」っていうくらい、ブチ切れのブロックを出すのが難しい。ヘルファイアやグラスのような、オートマチックに相手の回転を受けて変化する部類のラバーではありません。

普通は粒高で切りに行くと、ボールが上に上がってくれるのですが、このラバーは表ソフトのような動き方をして、スイングした方向にボールが飛び出します。故に、切るとネットミス。相手にドライブをかけてもらうと、今度は回転をある程度受け止めてしまい、ドライブの回転量を少なくした状態で反転していくので、これも切れない。

おそらく、腕のたつ粒高の使い手なら切れるのだと思いますが、一般庶民の私には無理。粒を同じ方向に倒そうとしても、変にコシが粒にある分だけ、前方向にボールが反発してしまいます。逆に受け止めて転がそうとすると、ボールがただポワンと上にあがるだけ。これも切れません。

ただ、ブロックもプッシュも安定感は抜群。変に切ったり、スピードを出そうと押したりするのではなく、とりあえず正しい面を作って、触っておけば、低く鋭いボールが飛んでいきました。また、回転をくらいにくいのか、触っているだけの状態なら、とりあえずなんでも入ってしまいそう。自分にとって、易しい粒高なので、ミスする恐怖が無くなり、安心しながら返球できるのではないでしょうか。

また、飛距離のコントロールがしやすいのも特徴の一つ。振った方向に飛ぶ修正があるので、カットでは長短を出すことが非常に容易です。前陣でのブロックでも短めに止めることができるので、コースや長短の変化を付けて、相手を困惑させるのは一つの手法でしょう。

テンション粒高と比べて、圧倒的に飛ばない(飛距離が出ない)のが良いところでもあり、切れ味を落としている理由にもなると思います。

前向きに表現すれば、古き良き時代の良い粒高。マニュアル感が残りつつ、使い勝手のいい商品になっていると思います。フォアで下からドライブが持ち上がるのが感動でした。

おすすめとしては、台から下げられてどうしようもないと悩むペン粒の方(フォアでしっかり盛り返せます)、粒高を勧められたがどうもミスが多い、粒のバックに自信がないというシェークバック粒の方でしょうか。

粒っぽさは少し薄いのですが、切れすぎる粒が多い中で、切れない(切りにくい)、ナックルが揺れるという性能が、初対戦の相手などには効きそう。粒高も、テンションから少し時代が巻き戻る感じを受けますね。

まず、最近の粒高は飛びすぎるので、Brutalのような大人しめの粒高で修行するというのも一つの手かと。あまり硬質なラケットよりも、柔らかめの5枚合板とかの方が、相性良さそうです。

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