ついに真打登場!タイニーダンサー02 01との違いはどこにある?【卓球ラケット】

卓球

ワールドラバーマーケット(WRM)のチャパリータさんが、シェークバック粒専用ラケットとして開発した「タイニーダンサー01」、その第二弾「タイニーダンサー02」tinydancer02が2019年1月に発売されました。01の登場当初はニッタクの剛力と何が違うのかという質問が多数上がりましたが、今回の02はどうなのか。タイニーダンサー01を使い倒した筆者が、01と02を徹底比較し、検証していきます。

剛力とタイニーダンサー01の比較記事はこちらへ
タイニーダンサー 対 剛力 徹底比較 その1
タイニーダンサー 対 剛力 徹底比較 その2
タイニーダンサー 対 剛力 徹底比較 その3
タイニーダンサー 対 剛力 徹底比較 その4
剛力VSタイニーダンサー 勝つのはどっちだ

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01と02の外見はどう違う?同じ?

youtubeで動画をアップしてみたので、まずは外見と、裸のラケットでボールを打った打球音を確認ください。

タイニーダンサー01&02 外観&打球音比較

いかがでしょうか。

硬そうな02の見た目ではありますが、音としては01とさほど違いは感じられないところが驚きました。

まずは、ラケットのスペックからご紹介してきましょう。

タイニーダンサー01
ブレードサイズ160㎜×156㎜ グリップ長105㎜
重量100g±3g ヘッドバランス
7枚合板(リンバウッド) 均等合板5.6㎜±0.05㎜

タイニーダンサー02
ブレードサイズ160㎜×156㎜ グリップ長105㎜
重量110g±3g ヘッドバランス
7枚合板(ウォルナッドウッド+リンバウッド) 均等合板5.6㎜±0.05㎜

ブレードサイズは同一、特徴的なグリップも同じ大きさ同じ長さです。01と02のスペックで変更になっているのは、ラケット重量と合板の木材です。01は多くのオールラウンド系や攻撃ラケットで使われているリンバウッドを使用しているのに対し、02はリンバウッドをウォルナッドウッドで挟み込むようにして合板を作っています。表面材からウォルナッド・リンバ・ウォルナッド・リンバ・ウォルナッド・リンバ・ウォルナッドの順に合板構成されており、打球感が変わっています。

ラケット総重量も、ウォルナッドウッドを使用している02の方が10g重く設定されています。

重さが変わった、合板も変わった、ならば

それでは、さっそく打っていきます。01と02に同じラバーを貼ってスタートします。01に貼ってあるのがフレンドシップ729-563(1.2㎜)とGEWO ネクサスEL Pro50(2.1㎜)でしたので、同様の新品ラバーを貼ってスタートです。01のラケット重量は182.8g、02のラケット重量は193.8gとなりました。

打ってすぐにわかるのは、01よりもさらに球持ちが良くなっているという点です。1.2㎜の薄めのスポンジを貼っているフォアの表ソフトでも、ボールとの接地時間が長く感じられ、不用意にボールが落ちる感じが少なくなっています。ウォルナッドウッドを表材に使用しながらも、硬すぎる打球感ではなく、しっとりとしたミートの打感になります。ウォルナットに挟まれているリンバ材が硬さの中にも、しっかりとボールをつかんで運んでくれる、良い緩衝材になっているようです。

01と比べると、ラケット自体が硬くなった分、軽いタッチでの射出スピードは落ちますが、ボールの勢いを完全に殺してしまうようなラケットの作り方ではなく、合板の中にしっかりとパワーをため込み、それをボールに伝えて打ち出していくようになっているので、ボール自体の伸びや回転量は減らずに、相手に重い球が飛んでいきます。

打っている側としては安心感があり、相手にとってはタイミングをずらされて、さらに伸びのある重いボールがくるという嫌らしさもあるでしょう。

バック粒専用ラケットということで守備型ラケットのイメージがついてしまいますが、そういった感じは一切ありません。攻撃型の選手でもしっかり使える、オールラウンドからオフェンシブラケットの中間のような打感で、ある程度攻め込む強いボールを打つことを想定して作られたラケットと感じることができます。

フォアハンドを打ちながら感じたのは、打感以外にもグリップのグリップ力が高まっている点が好印象でした。01の解説の際にも書きましたが、タイニーダンサーのグリップは少々特殊です。ただし、このグリップだからこそ成し得る技術があり、バック粒専用と言わしめる理由があるのも事実です。中指をひっかけるという少し変わった持ち方をする必要がありますが、このグリップをさせるために設計されたグリップ形状ですので、ラケットのこだわりとして理解し、推奨された握り方をするべきだとも考えます。

この持ち方をする中で、01のグリップの表面加工が少々滑りやすく、ツルツルとした感覚だったのですが、表面と同じ色でシックに決まった02のグリップは、ツルツル感が少なくなり、手になじみやすくなっていました。加工はされているものと考えられますが、できるだけ天然の木材の質感を残しながら、表面加工を最小限に抑えることにより、しっくりとくる触感と、多少汗をかいてもグリップが滑りにくい質感になっています。しっかりと握るタイプのラケットであるタイニーダンサーでは、手のひらとラケットの汗問題は、想像よりもシビアだったので、02のグリップ処理は、良質な改善点としてみることができます。

バックハンドでの裏ソフトラバーを使っても、球持ちの良さは健在です。ネクサスEL50度は硬めの裏ソフトで、ミート系の技術のやりやすいラバーですが、そのやりやすさに安心感がプラスされました。トップシートからスポンジ、そしてラケットの合板一枚一枚にしっかりと力が加わっていき、グリップに対して衝撃を少し響かせながらも、ラケットブレードから力を逃がし切ることなく、反力をもった状態で、打ったボールに伝わっていきます。ラバーのスポンジ硬度が2度ほど下がったように感じられるほど、打感はマイルドになり、一瞬手元に食い込んだのちにボールが打ち出されていく感覚です。

粒高ラバーと合わせられることの多い、硬めのドイツ系ラバーでも暴れることなく、コントロール性良く飛んでいくボールは、タイニーダンサー02がドイツ系ラバーを手なずけている証でしょう。ラバーの回転性能や、スピード感は損なわずに、その力をラケットの側からコントロールし、使い手に嫌な硬さを感じさせない打感は、見事としか言いようがありません。

一枚ラバーではどうなのか

今回は同時に一枚ラバーでの打感もチェックすることができました。

以前に設計者のチャパリータさんとお話しさせていただいた中で、タイニーダンサー02はOXの使用をメインに考えているという話がありました。01と02の重量の差も、粒高ラバーのスポンジの有り無しの差、つまりは重くなった02は、粒高ラバーからスポンジをはぎ取った状態のOXを、スポンジありの状態と同じ重さにしたかったため、スポンジの分重くしたということです。

OXをで打ってみると、同じように球持ちが良い安心感がありながら、ウォルナッドウッドの効果か、ボールの弾き出しも良いです。OXがしっかりとグリップするところまでは、ボールをラケットから離さずに、素早くボールの勢いを受け止めて、すぐに放出するという感じになります。勢いを受け止めきれずにボールを離してしまうラケットや、ニッタクの剛力のようにボールの勢いをラケットのしなりで受け止めて離すラケットとは違い、受けた力と出す力の足し引きが、ラケットブレード上で簡潔に終わるので、打ち手の側としてのボールの弾きや止めるといった作業がしやすいラケットになっています。

シェーク異質、特に一枚ラバーを使用することに特化したラケットとして有名なニッタクの剛力は、ある程度の技術力とタッチの感覚が優れた選手が使用する中では、自在なボールが出せますが、ラケット自体の板厚が薄く(5.0㎜)、ブレード形状とグリップ形状が一般的なラケットと同じようになっているために、ラケットのしなりがとても大きいです。このしなりを使いこなして、強いボールを止めたり、回転を強くかけることができますが、しなりが大きすぎる分だけ、プレーヤーの意図とはズレたボールの飛び方になることもしばしばです。

特にOXではこのラケットのしなりが、打球に与える影響は大きく、スポンジという緩衝材が無い分だけ、直接的に打球の質に関係してきます。OXでブロックをする際や、プッシュで振り回すといった際のコースへのコントロールが、しなりの影響で狂ってしまい、プレーヤーの意図とは違うボールになってしまうことも多いでしょう。

このしなりの面をタイニーダンサー02では、打ち手とラケットのしなりの意思関係をできるだけ合わせ、不用意なしなりを軽減させて、素直にボールを打てるようにしていることが、一枚ラバーを貼ってみてわかった点です。前陣攻守のブロックとプッシュは、ラケットスイングに素直に反応し、不用意なしなりによる余分な力がかからないため、コースをつくボールが打ちやすい、強いドライブが止めやすいラケットです。

特に繊細なOXラバーでは、プレーヤーの感覚の部分を、そのままボールに対して伝えてくれるラケットが必要です。しなりや、グリップの振動により、力を逃がす、すなわちロスが生じるラケットでは、自分の感覚の中からラケットのロスを考慮して打ち込む必要があるので、おのずと技術は難しくなってきます。

タイニーダンサー02の板厚、形状、特殊なグリップやエラの張ったブレード形状が、いらないしなりを無くし、使い手に素直に反応する相棒として使用できるようになっています。

まとめ

タイニーダンサー02のまだ一部しか語れていませんが、今回はココで締めたいと思います。硬くなる、球離れがよくなる、でも意図せず飛び出すわけではなく安心するというタイニーダンサー02は、01の進化系というよりは、新しい名品ラケットがまた一つ出来上がったという感じを受けました。01に対する上位互換ではなく、使用環境によって使い分けるべき、別々の個性を持ったラケットです。今後も、この名品ラケットについて、詳しく紐解いていきたいと思います。

 

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