前回、試打で終わってしまった丹羽孝希ウッドですが、コーチングをする際に両面裏ソフトのラケットが必要で、最近触った中では一番裏ソフトでしっくりきたラケットだったので、自分でも使ってみようと思い、手に入れました。
丹羽孝希ウッドの標準重量は90gで、±5g程度は誤差があります。 前回試打したものが、93gのラケットで、振りながら、かなり重さを感じました。そこで、10本ほどラケットを比べて、軽量個体と重量個体の違いを見てみました。
そこでわかったことは、軽ければ軽いほど、グリップ側に重心があり、重いものほどヘッド側に重心が移動していくということです。グリップ部分の重量誤差はほとんどなく、ブレードの重量誤差が大きいので、このような結果になるのでしょう。
今回、マイラケットにしたのはこちらの個体
89.5gでほとんど標準重量ですが、ちびっと軽い。個体差が結構あり、比較的重めに誤差が出るようにしてあるようで、90gを切る個体は、10本比べてこれだけでした。他は概ね93g台で、重いものは95gというものもあり、両面裏ソフトでは重すぎます。
このラケットに貼るのは、硬いラバーが好きなので、もちろんv15エキストラのMAXです。完全に丹羽孝希選手仕様にします。
貼り付け後がこちら
191.2g
普段使っているタイニーダンサーと比べると軽く20g以上重いですけど、両面裏ソフトなら仕方ないかなと。前回の93gのラケットと違い、持った感じは重く感じるのですが、振り始めると、そこまで重くは感じません。
不思議と、他のラケットに貼った時よりv15エキストラのジャジャ馬感が減るんですよね。やはりこのラケットには硬めのラバーがしっくりきます。
板厚が薄めの純木材ラケットで、ここまでしなやかに弾むラケットはないので、やはりいいラケットだなと感じます。
前陣でのコンパクトなスイングで、しっかりとボールを持ってくれて、硬めのラバーの力で前に飛ばしてくれるので、前でのフォアドライブ、ブロック、カウンターは非常にやりやすいです。
軽量個体で、グリップ側に重心があるので、フォアバックの切り替えも早く、前に貼り付いてプレーできます。重めの物だと、少し下がった方が打ちやすかったので、丹羽孝希選手のような、前でのプレーをしたいという方には、軽量個体を是非選んでほしいです。
バックは、ブロック、ハーフボレー、弾く技術はやりやすいものの、バックドライブには、かなりの技術が必要です。前陣では非常に難しく、制御できません。相当なスイングの速さが必要です。
2万円、3万円のラケットも出てきて、性能の高いラケットは軒並み高価ですが、実売価格1万円台の前半で買える丹羽孝希ウッドは、費用対効果抜群です。
体格に恵まれなくても、世界のトップでプレーし続ける丹羽孝希選手のラケット、体が小さくて前陣に張り付くしかないプレーヤーに、是非手に取ってもらいたい一本です。
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