正しく立つためのシューズ選び

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卓球

ワールドラバーマーケットさんが初めてシューズの取り扱いを始めました。アンドロのクロスステップです。コンセプトは「正しく立つ」ことの実現で、動画を見ていると、軸がしっかりするようになっているのがわかります。特に動作を起こすための始動軸です。今回はクロスステップのシューズとして見える部分の特徴と、他のシューズと比べてどうなのか、卓球のシューズ選びの重要度を考えていきます。

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各シューズの特徴

室内スポーツはたくさんあり、卓球の他にも、フットサル、バドミントン、バレーボール、バスケなど多種多様です。それぞれに専用シューズが開発され、基本的には専用シューズを履いている人が多いですね。

卓球の体の使い方で特徴的なのは、一つ一つの動作が速くて小さい、両足を常に平行に構えて動き出す。反射で動く部分が多く、フットサルやバスケのように、一定の領域、一定の流れの中で、同じ動きを繰り返すことはない。足全体ではなく、足の裏にかかる力が非常に大きいという点です。

卓球に近い動きをするのはバドミントンとバレーボールのリベロやセッターの人で、バドミントンはカットマンに近く、リベロとセッターは前陣での攻撃型に動きが近くなります。

カットマンやバドミントン選手は、動きながらボールの落下点に間に合わせ、打つポイントに入ってから体の軸を決めてスイングするという点です。これを実現するためには、常にスイングをする直前の足の使い方や体の使い方を準備しておく必要があり、ある種のルーティーンワークのようにフットワークを使います。前後の動きが多いのも特徴です。このため、カカトの部分の盛り上がりが大きく、前側のソールは平らに作られていることが多いです。

写真は、ミズノウェーブファングの靴底です。凹凸が大きく、特にかかと側の盛り上がりが強い靴です。

卓球シューズはどうなっているかというと、全体的に薄底かつ、全体がフラットで、重心のかけどころがイマイチよくわからない。靴全体も柔らかく、はき心地がいい、反面自由度が高く、正しく立てない人が多いのです。

ウェーブドライブの底です。真っ平らで、全体的にグリップ力を高める目的が見て取れますが、足元の姿勢は安定しにくく、わたしの場合は、始動軸のかかと外側と、その力を受け止める、つま先内側が極端に減ります。どこに体重をかけでも滑らないのが特徴です。

バレーボールシューズのセッター用は、卓球シューズの凹凸ありバージョンのようなデザインです。

今私が使っている、ロイヤルフェニックスの靴裏です。足全面がつくことが考慮されていて、親指下の部分と、かかと外側で、しっかり立つ事を主眼に作っています。後ろ重心クロスのわたしには、ドンピシャのシューズでした。無理な姿勢にならず、まっすぐ綺麗に立てるシューズです。

ではクロスステップを見てみましょう比較的平らなソールですが、かかと周囲と親指付け根に凹凸と、ソールパターンの変化があり、どこで立つべきなのかを明確にしています。特に、かかと周囲のソールゴムの配置は今までの卓球シューズでは、あまり見ない形状です。この靴を履くと、自然にかかと外側から、つま先内側に重心移動が起こるでしょう。

もっとも似ているのはロイヤルフェニックスですね。バレーボールシューズです。

真っ直ぐ上にボールをトスするセッターは、正しく立たなければ、いいトスが上がりません。体の動きがそのままボールに伝わってしまうからです。そのように足の動きだけでなく、そのとき上半身に与える影響を考えていかなければならないのです。

正しく立つとは、足の裏で頭のてっぺんまでを支えること

様々なシューズを履いてきた中で、ソールが平らに近いシューズは自由度が高すぎて、姿勢の安定には繋がりません。ウェーブドライブ、ウェーブメダル、ハイパービートなどの軽量素足感覚を謳う商品は、自分で立ち方を考えて実践する必要があります。

逆に、ロイヤルフェニックスやクロスステップのように、ソールの形が凹凸していて、形が決まりかけるシューズは、同時に上半身の動きも決まってきて、動きやすくなります。バリバリ動けて、自分の形を保っている人は、薄ソールの平らでいいのですが、形のわからない選手は、クロスステップのような靴で、体の使い方が楽にできる姿勢を覚える方が先です。無駄な力、無駄な動きが少なくなり、自然な卓球を覚えられるようになります。

もう一つは、シューズの上の部分、すなわち布のアッパー部が柔らかすぎると姿勢は決まらなくなります。アッパーの動きは制限して、しっかり包み込ませないと、ソールのいいところを使えなくなります。従来の卓球シューズは、ペチャンコにできるくらいアッパーが弱かったというか柔らかかったため、上級者層で、自分の動きを知っていて自由度が高い方がいいという話がある人には良いものなのですが、形の決まらない人に自由を与えても持て余します。

この点クロスステップは、アッパーがしっかりしていて、不安がないです。

今までには少なかったシューズ

クロスステップを見たときに、結構ニッチなところに入ってきたなと感じました。3年かかって探し求めたセッター用シューズに瓜二つなので。

足の自由を少し拘束して、矯正するにはもってこいのシューズで、体の動きを覚えられます。

おそらく上級者の中では、従来の自由度が高いシューズからの履き替えだと、やれることが少なく違和感を感じてしまうでしょう。

卓球の安定は足元からです。クロスステップで改善は見込まれますし、膝や骨盤の負傷は、体の使い方の問題かもしれません。

クロスステップ履いてみてください。きっと上半身が楽になるはずです。特別なコンセプトの靴は、特別に選ばれる必要なしです。誰でも履けばわかる、ここに自分の軸が合うのかどうかの問題です。

似たり寄ったりの卓球シューズの中では、異色ですが、他のスポーツでは同じコンセプトはあります。負けずに売り切ることができるのか、動向に注目します。


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