同じビギナー用でも性格が違うぞ!本当はどちらが良い?ラピッドorクレイジーブル 【TIBHAR卓球ラバー比較】

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ラバー

ビギナー用ラバーは各社用意していますが、同じブランドでも数種類あるのが現状です。例えばVICTASのVJ07レギュラーとヴェンタスレギュラー、ヤサカのマークVとライガンなど、昔々からあるラバーと、最近出てきたビギナー~中級者用ラバーは、何が同じで何が違うのでしょうか。

今回は、YouTubeでTIBHAR契約の「わった」さんと「ユージ君」が、それぞれ初心者用ラバーとして紹介していた、RAPID(ラピッド)とCRAZY BULL(クレイジーブル)を比較していきます。両方使ってみた私には、結構大きな違いが見えました。

動画:卓球重課金者(物理)を今度こそ倒したい わった
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製品情報比較と裏スペック比較

それでは、公式発表の情報から比較していきましょう。

ラピッド(4,180円)高弾性 厚さ:1.6 1.8 2.0 MAX 硬度42.5

クレイジーブル(4,620円)回転系テンション 厚さ1.8 2.0 MAX 硬度42.5

TIBHARの指標では、スピード、コントロール、スピンの数値は、全てクレイジーブルの方が高くなっています。価格としては1枚500円程度の差があり、クレイジーブルの方が、少し上位のラバーとして位置づけられているようですが、立ち位置としては近いところにある両者です。

ラピッドには1.6mmの選択肢があるのと、さらに柔らかいラピッドソフト(スポンジ硬度35度)を選べるという、選択肢の広さがあります。

では、現物測定をした、裏スペックを比較していきましょう。

ラピッドは、曇った感じのトップシートに、白いスポンジが組み合わされています。厚さ2.0mmでは、ラバーカット前の重さは59gです。カット後の重量(157×150のラケット)で41.9g、全体硬度は48HCでした。

ちなみに1.6mmでは、ラバーカット前の重さが54.1g、カット後重量が38.9gとなっています。

クレイジーブルは、透明感のあるトップシートに、オレンジ色のスポンジが組み合わされています。厚さ2.0mmでは、ラバーカット前の重さが58gです。カット後の重量(157×150のラケット)で40.7g、全体硬度は43HCでした。

クレイジーブルについては、夢中になる使い心地 クレイジーブル crazy bullは新時代のエントリーラバー【卓球ラバーレビュー】もご覧ください。

それぞれの違いは打球感とシートの強さ

若干重め(といっても1gですが)のラピッド、軽量さと透明感がウリのクレイジーブルですが、それぞれの違いはかなり明確です。

全体硬度の違いで分かる通り、明らかに柔らかいのはクレイジーブル。同じくらいの柔らかさを得るためにはラピッドではなく、ラピッドソフトを選択する必要があるでしょう。

トップシートが薄めで柔らかく、ゴム自体の弾力が感じられるのはクレイジーブルです。ボールに対しての入力が行いやすく、小さな力で飛距離と回転が出るのが特徴となっています。ただし、シートの限界値が低く感じるのもこちらであり、回転に対する敏感さも、クレイジーブルの方が、感度が高くなっています。(初心者のうちはラバーの限界値までスイングやインパクトは出せないので、問題ありませんが)

ラピッドはしっかりと厚みのあるシートですが、表面の摩擦力を下げた感じです。厚めのシートは、しっかりと振らないとボールが飛ばないですが、スイングスピードを上げていけば、回転量もしっかりと上がっていきます。飛距離は出にくいですが、その分ラバーが受容できるインパクトの強さも持ち合わせており、中上級者でも、それなりに使えてしまうのが不思議なところ。

他社ラバーで行くと、ライガンの系統がクレイジーブル、マークVの系統がラピッドという感じです。

クレイジーブルを選ぶべき初心者、ラピッドを選ぶべき初心者

クレイジーブルは、とにかく柔らかく、回転をかけやすいのがポイントです。小さな入力でもしっかりと回転がかかり、スピードが乗るので、力の弱い小学生や、中学生女子などには、長く愛用できるラバーになるのではないでしょうか。

ボールを打つという動作に、力を入れない(入れられない)層にはピッタリです。弾き方から回転のかけ方までが覚えやすく、柔らかい打球感がラケットを通したフィードバックを濃くしてくれるため、打ちながらフォームを作っていく年代におすすめしたいラバーです。

ラピッドは、中学生男子から一般層(大人)の初心者に使ってほしいラバーです。この世代になると、力を抜くことが難しく、打球方法を覚える前から、ボールに対して力を入力しようと頑張ってしまいます。そのため、飛距離が出にくく、強い入力に対してもダルに打てるラバーがピッタリです。

個人的には、クレイジーブルよりもラピッドの方が使いやすく感じましたが、これは食い込ませたり弾いたりができる、成人男性という条件であるが故です。しっかりと裏ソフトの擦る感覚(押さない弾かない)を覚えるためには、クレイジーブルで飛ばさないように回転をかけるというのを、先に覚えるべきだと思います。

私の場合は、ボールとラケットのインパクトが強すぎて、クレイジーブルでは強打をした際にシートが負けてしまうのと(単に擦る感覚が乏しいだけかも)、ボールの放出方向が上方すぎて、イメージに合いませんでした。

一般的に言われる「落ちない」「上に持ち上がる」ラバーはクレイジーブルです。放物線も作りやすく、当てるだけの打ち方でもボールは安定するでしょう。

ラピッドは、シートの摩擦自体は自分が作らないと生まれないため、落ちる滑る感覚を持つ人も多いはず。(特にビギナーでは)力が入りすぎて、コントロールが効かないという、ブンブン振りすぎの方は、ラピッドの1.6mmくらいから始めるのもちょうどいいかもしれません。

まとめると、小学生以下男女~中学女子まではクレイジーブル、中学男子以上はラピッドで良いのではないでしょうか。どちらも、次のラバーはクァンタム(ソフト)が待っていてくれますし、インパクトが強く、ラピッドで滑り出した場合は、エボリューションシリーズに移行しても良いでしょう。

総評

メーカーとしては後発のクレイジーブルがおすすめなのかもしれませんが、ラピッドも歴史のあるラバーの中では、プラスチックボールでもしっかり機能するなと感じました。マークVやスレイバーを選ぶなら、ラピッドの方が使いやすそうですし、経験値が上がっても使い続けられるラバーだと思います。

体の出来上がり方、例えば身長がまだ小さく成長期に入っていない中学生男子などはクレイジーブルを選んでもいでしょうし、カットマンやブロック系を中心にした守備系のスタイルを目指す女子などでは、ラピッドの方が相性は良さそうです。

一口にビギナー用ラバーと言っても、結構違いがあり、使用する選手の特性を考えながら選んであげることで、成長も早められそうです。大事な初めてのラバー選びは、TIBHARにお任せしてみてはいかがでしょう。

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