さて、前回TESEを行い、精子を無事に採取できたわけで、やっとスタートラインに立ったのですが、ここから大変だったのは妻の方です。
採卵から顕微授精、そして
私のTESEの3ヶ月前に、採卵手術を終えていた妻。採卵自体もかなり辛かったようで、採卵中は痛みで意識が飛びそうになったと話していました。そんな苦痛の採卵から採取できた卵は9個。このすべてを顕微授精しました。
顕微授精は卵子一つ一つに、精子を入れていきます。なので受精率は100%です。人工授精のように卵子に対して精子をふりかけるわけではなく、人の手でカップリングをしていきます。
費用についてですが、
採卵150,000円
顕微授精50,000円
培養100,000円
と、受精卵を作るだけでこんな感じです。この時点で、これまでの治療費や私の2回の手術費合わせて100万円はかかっています。
子供を作るということは、こんなに大変なのかと改めて痛感しました。
受精卵はできるものの、育つものは少ない
受精卵は9つできましたが、培養して「胚」という移植できる卵になったのは、わずかに3つだけでした。他の受精卵は、成長できなかったり、変体してしまったりして胚にはなりませんでした。
この時点で妻はホルモン剤などを服用し、体のバランスとリズムを調整、自己注射なども行っていました。ホルモンバランスが自然ではなくなるのと、自己注射の辛さは見ていてとても辛かったです。仕事をしながらよく調整していたなと思います。
そして胚移植の日、午前中から病院に入り、移植が終わったのは13時頃。その後は自宅で安静にしていました。今度はこの日から膣座薬がはじまります。これも黄体ホルモンの補充の役割で、入浴後にボラギノールのような座薬を膣内に挿入します。
これが慣れないとかなり痛いようで、いろいろ試しました。
腰に枕を入れてみたり、薬局で潤滑ゼリーを買ってつけてみたり、体勢を変えてみたりと四苦八苦しながら妊娠判定までの2週間を過ごします。
妻にとっては、この膣座薬が一番イヤだったようで、うまく挿入できず、何度か黄体ホルモン補充の注射を打って過ごしていました。
そして、妊娠判定日
結果は「着床せず」
1回目は残念な結果になってしまいました。妻としては自分の体に起こっている変化なので薄々感じていたようですが、「残念ながら」という宣告を受けてから、待合室で泣いていました。ここまでどれだけ辛かったかが見て取れます。
1回目の移植は失敗に終わりました。
次のタイミングは、また生理周期が落ち着いた時期、大体2ヶ月ほど空けるようです。1月に移植をした私達は次は3月に向けて準備をします。
ネットで色々と調べて、葉酸のサプリを飲んだり、生活の見直しを図ったり、お金の準備をしたりと、また忙しい日々が続きます。
次回は2回目の移植手術です。
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