学生の混合ダブルス戦

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卓球

先日、中学3年、高校1年生、2年生の男女3人と、オープン大会に出てきました。学連加盟していても出られる大会ですが、30代の私はどう見ても引率の先生です。試合は混合ダブルス個人と、団体戦です。団体は女子ダブルス、男子ダブルス、混合ダブルスの2点先取方式で、おもしろい大会でした。

一般で出場しましたが、年代は10代から上は60代くらいまで様々です。学生の子供達がどこまでやれるのかも楽しみなところでした。子供達の実力は中体連、高体連の県大会でベスト16から32に入るくらい、結構しっかりやれる子供達です。

大学生くらいになると、一般の大会に出てきても、問題なくこなしてしまいますが、高校生くらいまでだと、大人のいやらしい球質のボールや飛んでこないボールの処理にだいぶ苦労するだろうなとおもっていました。

今も中学生の指導をしていますが、多くの子供達は、一発のスピードや強さを求めて、ドライブの練習を中心に攻撃的な練習をします。試合でも、中学生や高校生の試合は強いボールが多く、打ち勝つか、打ちすぎて負けるかのどちらかだと思います。今回チームを組んだ学生達も、早いボールはいくらでもブロックできるし、カウンターも可能です。しかし、一度タイミングをずらされたり、小技で崩されると弱いです。

今回は特にダブルスで、一番難しい混合ダブルスです。

ダブルスは自分が打った球の影響をパートナーが受けます。さらには混合ダブルスの場合、異性に打つ場合と同性に打つ場合で考え方が変わってきます。男性のボールは重くてパワーがあるので、なるべくフルスイングさせないことを気をつけますし、女性が前でピッチが早く攻めて来られると厄介なので、レシーブの返球場所なども考えなければなりません。

基本ペアはシェーク裏裏同士と、シェーク異質同士で組みましたが、団体戦の予選リーグが3試合あったので、個人戦では組まなかったペアも試しました。

シェーク裏裏の高校2年生男子と組んでいた、シェーク裏裏の高校1年生の女子は、個人戦で苦労していました。普段のシングルスの試合よりも速いボールが男子選手から送られて、自分のパートナーもスピードドライブをしていくので、付いていくのがやっとの状態です。その子の良さは思い切りのいいドライブと、中陣からでも返すことのできるプレー領域の広さなのですが、なにぶん時間がない状態では、思い切りよくも行けません。混合ダブルス個人戦も予選リーグで2敗していました。

団体戦の中で、そのシェーク裏裏の女の子と私が組みました。私はシェーク表裏のアタック8 使い前陣攻守型です。チャンスを私が作って、パートナーの女の子の攻撃力で決めてもらおうと考えていました。

「私がレシーブしたら、4球目は必ず浮いてくるから、フルスイングしていいよ」と事前に知って打ち合わせして、レシーブをミドル前にアタック8 でストップ。するとツッツキが甘く飛んでくるので、一撃ドライブで仕留めてくれました。本人も「入っちゃったー」と驚いていましたが、これがダブルスの面白いところだと思います。自分に攻撃力がなくとも、パートナーが攻撃出来るボールが来るようにコースと長さを考えてレシーブをすると気持ちいいように決めてくれます。自信のついた女の子はその後も行け行けドンドンで、楽勝でした。私が女性パートナーに攻めてもらおうとするときに、一番機にするのは時間です。自分が打ってからパートナーに回ってくるまでの間にいかに時間を作れるか、これが混合ダブルスの気遣いなのかなと思っています。これを自分のプレーだけの時間軸で考えると、パートナーに迷惑がかかります。

最後に、学生達は粒高や、表、一枚ラバーへの対策をしっかり取るべきです。相手がペン粒で負けたりシェークバック粒で負けたりしていました。ボールが速くても遅くても1点は1点です。台に入ればなんでもいいんです。泥臭くてもカッコ悪いかもしれないけど、粒対策、表対策をしっかりしておくべきです。

今回参加が40代から50代が多く、いやらしくコーナーワークを使ってきたり異質の長所を使ってきたりとやりにくい相手だったことは確かです。学校にはいないかもしれませんが、クラブチームに粒がいたら率先して練習してもらうことを進めます。粒相手はやればやるほど上手くなります。

卓球は時速70キロのボールを打ちこめてもなんの意味もありません。コートに入って初めて得点になるのです。10キロでも5キロでもコートインさせることがもっとも大切なことを今回学んでくれたでしょう。

私にとってもいい経験でした。またこの4人で試合したいですね。

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