一枚ラバーと極薄裏ソフトの使い道

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卓球

今はスポンジありのソフトラバー全盛の時代です。一部前陣攻守型やカットマンに一枚ラバー使いはいますが、ほとんどが裏ソフトもしくは表ソフトラバーを使います。

スポンジがあることで何がいいのか、考えたことありますか?

球持ちがいい、スピードが出る、回転がかけやすい、離れても飛距離が出るなどなど、そのため、現在ではテンションラバーの薄めのラバーでも1.8mm、昔でいう中厚からしかありません。物によっては2.0mmとMAXのみというラバーも多く、厚か特厚しか選べない事態。表ソフトには中もありますが、薄や極薄、OXの展開があるのは粒高や変化表ソフトが中心です。

攻撃をするためにはスポンジが必要なのか?スポンジがあるほうが卓球が楽なのか?と考えることもないのでしょう。ジュニア層や中学生でも平気でMAXのテンションラバーを使いますね。

私自身は生まれてこの方、MAXの厚さのラバーを使ったことがありません。試打ではありますが、「飛びすぎる」「コントロールがしにくい」というのはもちろんですが、一番は「打った感じがしない」というのが使わない理由です。

卓球において、ボールからの情報を得られるのはラケットを持っている手のひらだけです。そこに響く打球感で、力やスイングのコントロールをしていきます。

そこに対して、厚さを増したラバーは、手に伝わる情報を少なくして、同じミスを誘発するように思えます。ある程度のレベルになり、ミスの要因やこういうボールはこうやって打てばいいということが、体に染み付いてしまえば別ですが、初めから打球感無しに卓球をすることは、感覚のレベルを下げてしまうことにも繋がりかねません。

弾く感覚、擦る感覚、止める感覚、押す感覚、これらが集まって卓球のスイングが完成し、ボールの打ち合いになるので、早いうちにボールの感覚を掴んでおくことは重要です。

まずは弾く、止める、押す感覚の違いがわからない人には、表一枚ラバーを打たせます。ラケットの木材と直結する一枚ラバーは、球離れが早く、摩擦するのが難しいため、先に挙げた3つの感覚がしっかりないと、ボールを相手コートに返すこともできません。大体はネット直行です。次第に面の出し方や振り方、ボールとラケットとの当て方を覚えていき、どの程度力を入れるとどれだけボールが飛ぶのかということがわかってきます。これを体験すると、裏ソフトや表ソフトのスポンジ入りラバーが、いかに簡単なラバーかということを痛感するはずです。一枚ラバーで打てればどんなラバーでも打つことができますし、磨かれた感覚は研ぎ澄まされ、ソフトラバーでも力を発揮してくれます。

ドライブやツッツキなどで回転をかける感覚がない人には、極薄裏ソフトを打ってもらいます。極薄裏ソフトは、ボールの勢いに合わせてスイングしないと、しっかりとしたドライブを打つことはできません。ただ、目一杯スイングしても飛ばないので、スイングさせる練習にはもってこいです。弾いてしまうとすぐにラケットに達してしまうので、しっかりと擦る必要があります。ここで、ラバーの反発に邪魔されず、擦る、回転をかけるというのが感覚を身につけるのです。

実際にフォアドライブが打てない子供に、極薄裏ソフトのラケットでドライブを教え込み、その後普通の裏ソフトに戻してあげると、いとも簡単にドライブをかけます。

指導者がプレーやコーチング、言葉で伝えられないもの、それが選手の感覚です。これは体験するしかありませんし、ソフトラバーでは、感覚よりもオートマチックにボールが飛んでしまうので、感覚を磨くことが難しくなっています。

一度悩んだら一枚ラバーや極薄裏ソフトで修行して、感覚を研ぎ澄まし、また元のラバーに戻る。これがソフトラバー全盛期の現代の選手に必要なことなのではないかと感じます。

コメント

  1. つばき より:

    ペン粒+表使いです
    昔はOX使いましたがやっぱり下回転に対してどう練習しても打てない状態になっていました
    それ以前に僕は男なのでドライブがガンガン飛んで来る為にドライブ対策も施さ無いと行けないんですが
    そんな事もあってか現在は変化と回転を両立する為に0.5mmを好んで使っています
    スポンジが有る事で全般的にやりやすくなると打球感を通して感じています
    あくまでも僕の好みですが

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