剛力ジュニアを大人が使ったらどうなる?

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ラケット

バックを振っていくとわかるのは、グリップ側にあったと感じていた重心が、ラケットをスイングするとラケットヘッドが自然に返る程度にヘッド側に残っており、ミートの角度を出しておいて、スイングし始めるだけで、自然なハーフボレーが打てます。

ラケット角度は、短い全長が幸いし、手の甲が向いた方向に沿って自然に変わるので、角度も出しやすく、自分が今どんな角度でラケットを出したいのかを、手の甲で表現するだけで、寸分違わず角度が出ていきます。

手首を使ってバックドライブをする際には、長さのないラケットにより、振り始めのラケットヘッドの遅れ感がなく、手の動きにリニアに連動してラケットが出てきます。非常に手先で扱いやすく、裏ソフトを使った強い動きから、粒高のソフトタッチまで、思った通りに動かせるのが良い点です。

ブレードサイズが小さくなり、ラケット自体のしなりもかなり抑えられています。剛力の良さでもあり、使いにくさにもつながる、極度に大きなしなりがマイルドになっているので、一般層にもこの程度ならオススメできます。

こういったコンパクトラケットにありがちな重量がないが故の打ったボールが軽いということも、剛力ジュニアの素材と重量では無用な心配で、小さな動きでしっかり回転もかかり、ボールは非常に重いです。

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難点はすっぽ抜けるラケット

手が小さい人でしたら問題ないのですが、先に挙げた通り、グリップの短さが災いし、フォア強打でラケットを振っていくと、一番遠心力のかかるところで、ラケットがすっぽ抜けそうになりました。

グリップは想像以上に細く短く、ラケットを浅く握ることはできません。また、手のひらで握る方には、グリップエンドがストッパーになるほど長くないので、向かないと思います。

親指と人差し指の挟み込みで握る方なら問題ないと思いますが、このラケットは目方の数値で測れるものではありません。必ず実際のラケットを握ってスイングして確かめてください。

まとめ

子供用剛力、剛力ジュニアのレビューでした。ジュニアとなっていますが、大人が使っても問題なしです。横に広いブレードも、実際に持つと違和感はありません。しなりを抑えて、使いやすくした剛力という感じで、このサイズ感で、通常のグリップサイズのものを出してくれないものかと考えてしまいました。使いやすさをアップした剛力ジュニア、握って違和感がなければ、異質型におすすめのラケットです。


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