柔らかい、打ちやすい オートマチックな粒高 Hallmark PHOENIX 【卓球ラバーレビュー】

卓球

先日のフリクションスペシャル2に引き続き、CONTRA社に買収されたHallmark社のフェニックスをレビューしていきます。こちらも、ペン粒の雄、東北大学の鵜養選手とともに試打をしていき、ラバーの仕上がりや特徴を検証しました。

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布目があって柔らかい、貼り付けるのにはウデが必要かも

それでは、ラバー表面から見ていきましょう。

非常に薄く、柔らかいシートで、同時に試打したフリクションスペシャル2と比べると、ペナペナしているなというのが第一印象です。粒自体のコシも弱く簡単に倒れる粒高の触感になっています。

粒はもちろん横目です(縦目の粒高なんてスティガのバーティカルシリーズくらいしかないですが)。円柱形の粒が、大きな変化を繰り出してくれそうな予感です。

貼り付けの際には、ニッタクの接着シートを使用しましたが、シートが柔らかく、さらに薄くて柔らかいので綺麗に貼り付けるには相応のウデが必要になるでしょう。シートの端を誰かに引っ張ってもらえるならいいのですが、一人で貼り付けるとなると、シートがクシャクシャになってしまい、失敗する可能性も大いにありです。

粒の硬度は、硬度計で測定すると33.5HCでした。フリクションスペシャル2が新タイプで42.5HC、旧タイプで47.5HCだったため、かなりゴム質は柔らかいことがわかります。

打ってみると想像とは違った性能が

それでは、試打に移っていきます。今回は、5枚合板の反転式角ペンに貼り付けました。裏面にはしっかりと裏ソフトを貼っています。

初撃から感じるのは、トップシートの柔らかい感触です。ゴム自体は薄いのですが、粒が高くボールを包み込む感じがあるので、球離れが遅めでコントロールしやすいものになっています。球持ちがいいので、粒高が滑ったりして不意にミスをするということは少なく、相手の回転に対して素直にボールが飛んでいくので、わかりやすい粒高になっています。

ブロック系統の技術は、ボールが綺麗です。自然に回転がかかるラバーで、回転の反転性能はありますが、あまりに綺麗なボールすぎて、粒高の嫌らしさは少ないです。自分から回転をかけに行った際の、回転量の絶対値は、フリクションスペシャル2と比べると落ちます。ゴリゴリに切れたカットブロックをしたいというユーザーには物足りなさを感じるかもしれません。ボールが綺麗すぎて、いろいろと自分で変化をつけないと棒球が多くなり、粒高の不意に生まれるナックルや、揺れるボールなどは出しにくい傾向にあります。

自然なゴムの反発力は低いため、ボールが飛びにくいラバーです。プッシュにも絶対的なスピードは期待ができません。粒が倒れたまま復元するのを待たずにボールが飛び出していくので、粒の反力を使ったプレーというよりも、押し込むプレーについては一枚の柔らかい板ゴムを使っているようなイメージになります。

安定感を求めるペン粒ユーザーや、シェークバック粒のユーザーが使用すると、返球確率の高いブロックを中心に、卓球を組み立てていけると思います。

鵜養選手が使ってみると

鵜養選手にフェニックスを使ってもらったところ、以下のようなコメントが出てきました。

「自分から曲げられる球持ちのいい粒高で、ボールに対して粒は引っかかるけど飛ばない。粒は柔らかく、普通に止めたボールは綺麗で、ボールの低さはない。ボールが綺麗な動きをするので、いろいろやらないと棒球になって慣れられるのが怖いかもしれない。」

という守備系技術に対しての評価がでました。ちょっと上級層には物足りないものなのでしょう。対して、フェニックスならではの、やりやすい面もあったようで

「自分から攻撃していくのはやりやすい、対ロングボールに対してカウンターをしていくような場面では、ボールを捕まえてくるのでカウンターがしやすい印象をもちました。自分からラケットを動かしていく、サイドスピンブロックやサイドスピンプッシュなどもやりやすかった。」

とのことです。この点は、フェニックスが繰り出すボールを受けている側にも同じような感想があり、

「ロングボールは上回転でナックルにならないので取りやすい、イメージとしては薄めのスポンジの表ソフトが一生懸命打ってくる感じで、ボールが飛んでくる」

というロング系のボールに対してのボールの取りやすさもあるようです。打ち手が打ちやすいラバーは、受け手も取りやすいというのは、大方のラバーの性質ですから仕方のない部分もあります。

まとめ

変化量やスピード性能などは、フリクションスペシャル2などと比べると性能の絶対値は低いようですが、自然発生的に起こる変化は、粒高ラバーの中では優良なシリーズになると思います。当てるだけ、止めるだけ、押すだけという粒の基本技術でしっかりと返球しながら、裏ソフトで攻撃を仕掛けていくタイプや、とにかく安定して粘るというタイプにはぴったりです。使いにくさが出やすいOXでも、打ちにくさが少なく、今から粒高を始めようという人にもとっつきやすいラバーでした。粒高の中でも尖りが少なく丸いラバー、それがHallmarkのフェニックスです。

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