ついに卓球王国にもデカデカとディグニクス05の広告が出ました。テナジー05との性能差がどれほどあるのか、期待は高まるばかりです。
さて、先日テナジー05と対戦しました。
という表現をするのも、いつも稽古をつけてくださる方が、ファスタークG1を張っていたのですが、元々使っていたテナジーに戻したのです。G1からテナジーに変わって、打ち手側ではなく、受け手側の印象をレビューしていきます。
まずはボールの速さとスピン。これは速さについてはそこまで変わらないかなと思うのですが、スピン性能差が格段に違います。
サーブやツッツキが切れる、ドライブが伸びる
これはテナジーの威力でしょう。
単純にスピン性能だけなら、粘着やラザンターグリップのような高摩擦系のラバーでも出せますね。これで終わらないのがテナジーです。
もっとも変わったこと、それはボールの入ってくる深さです。
ファスタークG1では、エンドラインギリギリではなく、少し手前で失速する感じがあり、ブロックも、そうしにくい感じはなかったのですが、同じラケット、同じスイングなのに、ボールが深く入ってきます。これにより詰まってしまい攻撃に転じることができない、ブロックミスが多くなるという状態になりました。
普段からv15やスーパーヴェンタス、Q4など、各メーカーのハイテンションラバーのドライブを受けていますが、テナジーは1番取りにくい。これが高性能と呼ばれる一因だなと痛感しました。
しっかり振れる、かけられるユーザーが使った時に、テナジーでしか出せないボールがあるということです。
他社のフラッグシップラバーたちはこぞってテナジーに似せてきていますが、今一歩のところで止まってしまっています。故にテナジーとその他大勢のようになってしまい、その他大勢が似たり寄ったりなボールなんですよね。これは慣れられるなぁって感じました。
人はイメージの中で卓球をします。こんな打ち方してきたら、この辺にボールがきて、こう跳ねる、だからこう当てれば入るはず。これがボールを打てば打つほど精度が上がり、強くなるのです。
このデータを壊しにかかってくるのが表ソフトや粒高、粘着ラバーに極薄裏ソフトです。
普段受けていないボールの軌道を見た時、人は情報処理が追いつかなくなります。
もし、周囲の練習仲間が、v15、ファスターク、Q4.などなど、メジャーなポストテナジーで練習している場合、テナジーの弾道はそれらを超えて飛んでくる、バケモノのようなボールです。
打ってみれば確かにポストテナジーは似ているかもしれません。ただ、似ているレベルがどこまでなのか、これは考えないといけません。スピードや回転は腕でどうにかなりますが、深さはラバーとラケットに起因することが多いです。
より低く深く刺さるテナジーは、やはりキングオブラバーです。
これを超えるディグニクスは一体どうなってしまうのか、これ以上進化していいものなのか、一度立ち止まる必要があるんじゃないかと。
オートマチックな回転、飛び出しの力、ラバーの力で勝ち上がるという時代が来ているのでしょう。
高いのでなかなかではでませんが、金額相応の力は持っています。ディグニクスが出る直前ですが、今一度、テナジーのすごさを、打つのではなく受けてみて感じると、感服しかしません。今後、卓球がどのようなスポーツになっていくのか、それはテナジーとディグニクスの展望次第かもしれませんね。
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