タイニーダンサー 対 剛力 徹底比較 その2

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ラケット

前回から、比較検証しているニッタク剛力とタイニーダンサー。

今回は打球感の前に、体とラケットのファーストコンタクト「グリップ」を比較していきます。

シェーク異質、特にバック粒や一枚ラバーを使う戦型では、グリップが非常に重要です。

これはスポンジの厚いソフトラバーと違い、スポンジが極薄だったりスポンジのないOXでは、ラケットとボールの当たり方の関係が大切になるからです。スポンジに食い込んで、遊びの部分を作ってくれるソフトラバーでは、多少角度を間違えたり、打球中にラケット角度が変わっても、ボールを掴んで安定させるので、スイングしてしまえば、あまり影響を受けずに打つことができます。

しかし、スポンジのないOXでは、スポンジ分の掴みがないために、球離れが早く、ラケットで打球した時の角度が、そのままボールに伝わってしまうのです。

そのため、グリップの安定感や面の出しやすさは、バック粒、フォア一枚ラバーなどの戦型では、ラケット選びの大事なファクターになります。

まずは剛力から

深く握るのが多いラケットだと思いますので、深めに握っています。グリップとしては細めで、男性でも手のあまり大きくない私でも、余裕を持って握れます。

浅めに握ることもでき、グリップの自由度は高いです。フレアグリップのため、すっぽ抜ける感覚はないです。細めのグリップなので、多少、中指と薬指が遊びます。親指と人差し指で挟む力でラケットを握る人にはいいのですが、中指と薬指で支えるタイプでは、余裕がある分、力が入りやすく、力みやすいグリップとも言えるでしょう。

ラケット面のエラは張っていないので、握り込んだ時に、指がブレードにあたることはないでしょう。

切り返しはしやすいものの、面の安定には少しコツがいる印象でした。グリップが遊ぶ分、力を抜いて握った時に、ラケット面が安定しない感じがありました。いい力加減が見つけられればいいのでしょうが、手の大きな人や指の長い人には少し握りにくく、女性の方がしっくりくるグリップだと思います。

次にタイニーダンサーです。

まずファーストコンタクトは「握りにくい」の一言に尽きます。ふつうに握るとこうなります。

グリップの特徴的な横に広い楕円形と、ラケットブレードのエラが張っているので、深めに握りこむと、親指と人差し指の間にラケットが当たり、これ以上深く握り込めません。そのため、浅めの握り込みとなってしまい、違和感しかありませんでした。もう少し指の長い人だと、ふつうに握れるかもしれません。

この状態では、面の安定感はおろか、ふつうにスイングもやりにくい状態です。

ただし、ふつうに握ればという言い方をします。PF4にもありましたが、このラケットには独特の握り方があるのだと思います。それがこちら

わかりますか?中指をラケットブレードに引っ掛けます。グリップは薬指と小指で握り、中指を支えにして、親指と人差し指で挟み込みます。

この形にすることで、最も深く握ることができます。このグリップのいいところは二つ。まずバック粒面の面が安定する点です。より垂直から少し上向きにバック面を出しやすく、ブロックはもちろん、プッシュの時にも手首を捏ねることなく、真っ直ぐ押し出せます。二つ目に、力みにくいこと。ソフトタッチが求められる異質において、変な力みは命取りです。このラケットの握りにくさがいい意味で力みの防止につながります。正しく伝えると、強く握りたくても握れないラケットです。手首から先のしなりが良くなり、フォアのボールの伸びが良くなります。

グリップ側から見ると、グリップの横に広い楕円形が際立ちます。剛力と比べると明らかに手のひらとラケットの遊びがなく、手のひら全部がラケットに設置しています。裾に向けて真っ直ぐ広がっていくコニックグリップの良さも出ていて、フォアバック共に角度を出す技術がやりやすいです。

不思議と慣れてくるとこのグリップが普通になり、他のラケットを握った時に物足りなさを感じます。これにはこれの意味がしっかりあるんだなと感じました。

さて、皆さんの好みはどちらでしょう。表ソフトでパチンとフォアを打ち、バック粒でも打っていく私はタイニーダンサーの方が、攻めるためのラケット角度を作りやすく感じました。

次回はボールを打っていきます。

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