VICTAS試打祭 vol.4 ここぞというときの特殊素材 QUARTET AFC 

卓球

今回も、卓球ラウンジNOAにて行った、VICTASラケットの試打の模様をお送りします。試打ラケットはVICTASのカルテットAFCです。先に試打したVFCと、どう違うのか、比較しながらレビューしていきます。

過去のVICTAS試打祭りはこちらから
VICTAS試打祭 vol.1 木材感がしっかり残る特殊素材ラケット QUARTET VFC 

VICTAS試打祭 vol.2 ZX GEAR IN、ZX GEAR OUTを比較してみました

VICTAS試打祭り vol.3 KOJI MATSUSHITA OFFENSIVE

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QUARTET AFCとはどんなラケットなのか

カルテットVFCの際にもご紹介しましたが、カルテットシリーズは7枚合板の木材の間に、4枚の特殊素材を入れたラケットになっています。

カルテットAFCで使用されているのは、アラミドカーボンとフリースカーボンです。フリースカーボンはカルテットVFCと同じものが使われていますが、もう一つのアラミドカーボンがカルテットAFCの特徴的な素材になります。

アラミドは柔らかい繊維素材になり、これを硬い繊維素材のカーボンと組み合わせて織り込むことにより、一枚の板状のものになります。柔らかさを保ちながら、適度な反発力を持つ素材です。VFCに使用されているVカーボンよりも反発を抑え、柔らかな打球感を生み出してくれる素材です。

ラケットの概要は以下の通りです。
素材:木材5枚、アラミドカーボン2枚、フリースカーボン2枚
板厚:5.5㎜
ブレードサイズ:157㎜×150㎜
重量:91g
グリップ:FL ST 中国式
価格:16,500円(税込)

カルテットVFCと比べると、AFCの方が板厚が0.2㎜厚くなり、重量も3g重くなっています。この違いがどう出るのか、実際に打ち比べてみましょう。

芯は強いが、当たりは柔らかい

それでは、試打に移りましょう。ラケットはカルテットAFCの中国式、ラバーはフォア面にV15エキストラ、裏面にはV15スティフが貼られています。

ミート系技術

軽くフォア打ちから始めていくと、VFCと比べてかなり柔らかな打球感になっていることがわかります。VFCでみられた、オートマチックにボールが持ち上がる性能が、さらに大きくなっており、綺麗なボールの弧線が出ていました。

打感としては、柔らかめな7枚合板のラケットという感じで、合板枚数が多いことによる硬さを感じさせないラケットです。V15エキストラを貼っても、ラバーの硬さによるネガをあまり感じることなく、安心して弾いていける感触でした。

軽くミートしている時には、適度にグリップに振動が入り、ボールを捕まえた感じと、離れていくタイミングがイメージ通りに出るので、飛びすぎたり、コントロールがしにくいという印象はほとんどありません。軽打の際には5枚合板のラケットかなと思うほど、柔らかくしなやかな打感が出ています。

強く弾いていくと、印象はがらりと変わります。パチンと弾いたボールを打ちこむと、グリップへの振動は大きくならずに、ブレードがしっかりと衝撃を受け止めてくれます。さらに、特殊素材アラミドカーボンのおかげでしょうか、硬めの打球感へと変化して、ボールの離しも幾分か早く感じられました。

ミート系の技術では、インパクトが弱い場合には、しっかりとボールを受け止める柔らかさがあり、ブロックなどもしやすく、コントロールが効くラケットなのに対して、しっかりとインパクトした際には、違うラケットを持っているのではないかと思うほど、ラケットの芯がしっかりとしており、初速の速いボールが飛んでいきます。ボールからの力の入力によって、表情を変えてくれるラケットになってます。

また、91gと中程度の重さがしっかりあるため、ボールに重さが乗るのと同時に、相手からの強いボールに押され負けないという利点も感じられました。VFCでは、スイートでインパクトしなかったときのブロックで、若干の押され感が出ていたところ、AFCではある程度スイートを外したところでも、ラケットが飛ばされることが少なくも感じられました。前中陣で、安定した攻撃をしていきながら、打球点の速いブロックで振り回していく選手には、使っていて不安感が少ないラケットでしょう。

回転系技術

ラバーを使っての擦り打ちをした際には、ラケットの柔らかい側面が顔を出します。ボールの掴みが良く、下回転のボールでも持ち上げやすく、安定した弧線のドライブが打ちこめます。ミートの力が弱い場合でも、球持ちが長いため、反発が強すぎてボールを支えきれないといったことにはならずに、弧線のしっかりと出た、安定したドライブを送れるでしょう。

下回転サービスからのツッツキレシーブに対する3球目攻撃のようなパターンでは、しっかりと振り切れなくても、何とかボールは飛んでいってくれる、それも上に自然に持ち上がった状態で飛んでいくので、しっかりネットを越した3球目攻撃となります。上に持ち上げるという意識を強く持たなくても自然に持ち上がるので、対下回転に対する苦手意識があるプレーヤーには、ぴったりかもしれません。逆に、自分の力で持ち上げすぎるとオーバーミスとなることもありました。ロング打ちの状態からあまりスイングイメージを変えないで打ちこむほうが、ラケットの性能をそのまま生かし切れるでしょう。

インパクトを強くしたスピードドライブや、ドライブ同士の引き合いのような場合では、ラケットの芯の強さがしっかりと出るので、打ち負けしない強いボールを出すことができます。ラケットの重さも相まって、打ちこむドライブは重く、回転がかかったものになるので、パワーヒッターの選手の要望にも応えてくれるラケットです。

表面的な反発力は小さいので、ボールの初速は落ちるのですが、ボールを包み込みながらエネルギーロスを小さくして弾き返す感じのボールになるので、初速と終速の差が小さく、伸びるボールが打ちやすいです。

ひっかけても良し、弾いても良しのオールラウンドラケットで、強さと柔らかさを兼ね備えた良いラケットです。

個人的な感想としては、トップシートが薄い柔らかめの打感のラバーよりも、しっかりとコシのある強めのラバーとの相性の方が良いと思います。ラケット自体に柔軟性があるので、硬質でハイスペックなラバーと組み合わせることにより、硬さによるネガティブな面を感じにくく、よりパワーの乗ったボールが打ちだせると思います。

表ソフトとの組み合わせも良いラケットだと思います。特に縦目のスピード系よりも、横目でしっかりと回転のかかる、シート厚めの表ソフトがいいでしょう。スポンジ厚も中以上を使っている選手におすすめです。

薄めのラバーと組み合わせた時に、AFCの柔らかさの特徴が出にくくなるのではないかなと感じました。ボールの力をある程度ラバーが受け止めてくれることにより、AFCの柔らかい側面が出てくるので、薄めのラバーだと硬いラケットという印象しか残らないような気もします。

まとめ

カルテットAFCについてレビューしてきました。VFCよりもさらに使い手を選ばないオールラウンドラケットで、ここぞという強いボールを打ちたい時には特殊素材の良いところを発揮し、柔らかくゆっくりとしたボールを送りたい時には、特殊素材が邪魔をせず、木材ラケットのような優しさを感じられるラケットです。


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