表ソフト専用にしてはもったいない ダーカー アクアブレードα 【卓球ラケットレビュー】

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ラケット

フォアハンドの調子が悪く、ペンホルダーを使うことで改善を図るという経過の中で出会ったダーカーのアクアブレードシリーズ、ペン表としては最高の打感と表ソフトとのマッチングだったので、シェークハンドラケットも入手しました。

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ラケットの上板、合板、木目など、引き込まれるような美しさのアクアブレードαを今回はレビューしていきます。

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表ソフトとの相性抜群?アクアブレードαとは

ダーカーが「合板構造に徹底的にこだわったのが、アクアブレードシリーズです。その組み合わせによって、とくに前陣速攻型に適応のラケットが生まれました。」と語るアクアブレードは、ペン表ソフトユーザーの中では、知られた存在のラケットで、長い歴史があるラケットでもあります。

ラケット概要
素材:木材7枚、檜・シナ・桐
板厚:6.5㎜
ブレードサイズ:157㎜×150㎜
重量:公式発表無し(約90g 実測)
グリップ:FL ST
価格:14,000円(税抜き)

7枚合板の中でも、3種類の木材を使用し、ほぼ均等合板としている点は非常に珍しいラケットです。
桐と檜の香りが豊かで、上板の木目も美しく、もちろんバリなどもありません。非常に綺麗な合板と、カッティング技術により、美しく仕上がっています。

アクアブレードシリーズの中では唯一のシェークハンドで、板厚も最も薄い6.5㎜です。(中国式ペンでは7㎜でした)この辺りが、ペンとはどう変わってくるのか、試していきましょう。

柔らかな打球感と、軽快な球離れ、表ソフトも裏ソフトも最高の打感

それでは、さっそく使っていきましょう。
使用環境は、アクアブレードαに天王星とNexxus EL Pro 43を貼りました。

表ソフトとの相性

7枚合板、板厚6.5㎜とワクワクしかしてこないスペック、さらには均等合板に限りなく近い合板構成と、今まで触れてきた良いラケットの要素しか入っていないアクアブレードαは、現代に残る旧式のクリッパーウッドなのかもしれません。

打球音は非常に軽快で、乾いた音が鳴ります。表ソフトで打っているのに、しっかりとラケットに食い込む感じがわかり、ボールコントロールをしやすいラケットです。球離れはそれほど早くなく、しっかりと食い込んで、ボールを離すまでの時間が確保されています。表ソフトでの軽打は非常にしやすく、ラバーだけで飛び出していくことが少ないので、安心感があります。

対して、強く打ちこんでいくと、ラケットの様子が変わります。ラバーからラケットの中芯まですべてを使って振動させるようにして打っていくと、ラケット自体が硬くなったような印象になります。ボールのスピードや球離れの早さも、軽打時とは全く違い、力の伝わったボールが、早めに弾かれていく感じです。

柔らかい打感のラケットだと、強く当てた際にボールの力を受け止めきれずに、先に離してしまうことが多いのですが、しっかりとラケット全体で受け止めて、跳ね返すだけの余力が残っています。また、檜単盤のシェークを打った時(シェーク単板ラケット 雅)に感じた、柔らかいしなり感を感じることができました。

あまりシェークラケット、それも7枚合板で使われることが少ない檜材を使用している点が、この独特な打球感を生み出しているのでしょう。表ソフトでも食い込み感を持たせて打ちたい人や、特殊素材の使用により、ボールの飛びだしが制御できていない人が使うと、使いやすさと表ソフトとの相性の良さを感じられるのではないでしょうか。

クリッパーウッドにスペクトルスピードをフェアチャックをガンガンに塗って貼っていた時代と同じような、とにかくフォアハンドをを振り込んでいけば入るという打感に近いです。このラケットが不得意とする表ソフト、探すほうが難しいかもしれません。スピード系、回転系の表ソフトは、大体どれを貼っても満足の打感になると思います。

ラバーの力ではなくて、自分の腕の力でスピードを出せる人であれば最高です。打感を自分でコントロールできるので、変化系のボールもスピードボールも思いのままになります。ラケット自体はソフトなので、変化系表ソフトだと、少し変化幅が小さくなる可能性はあります。

往年のペン表ソフトのように、ガンガン表ソフト面で攻撃していく、それもミート系の打法をしっかり使って戦うスタイルには、試してほしい一本になっています。

裏ソフトとの相性

表ソフトとの相性の良さは、多方面で知られていますが、このアクアブレードαは裏ソフトとの相性も高いラケットです。

まず、ミート系の打法が非常に気持ちよく、ボールが良く持ち上がります。対下回転のバックドライブや、台上でのチキータなど、ボールの持ちが長いため、安心して持ち上げられます。

食い込みも良く、回転もしっかりとかかった重めのボールが飛んでいくのが特徴です。最近の特殊素材ラケットでは絶対に感じられない打感でしょう。柔らかくボールを包みながら、しっかりと受け止めて離していく、ボールの初速としてはそこまで速くないですが、弧線のしっかりと出た、回転量の多い重いボールが飛んでいきます。

ループドライブでは、持ちを長く回転を多く、スピードドライブでは弾きも確保されているので、両面裏ソフトのラケットとしても十二分に使うことができます。前陣から中陣、比較的前で戦う裏裏のドライブマンにも安心の一本になっています。

ちょっと気分は単板ペンドラのイメージで、ボールを持ち上げてしっかりと包んでくれるので、ドライブも気持ちよく打ちこめます。ラバーとしては、スポンジ硬度がそれほど高くないものの方が、ラケットの打感を壊さずに気持ちよく打てるでしょう。硬めのスポンジと合わせる際には、インパクトの強さを求められます。特殊素材ラケットよりも弾みは抑えめになっているので、しっかりとインパクトして、初速を稼いであげないと、硬いラバーに変えたとたんにボールが落ちるという感じになりますね。48度前後のスポンジ硬度までが、気持ちよく使える限界値なのではないでしょうか。それ以上を使いこなせるレベルでは、もう一段硬めのラケットを使ったほうが良いと思います。

モチモチ柔らか系のラバーと、この不思議な合板のラケットが織りなすハーモニーは絶品の一言です。90gとちょっとラケットが重めなので、両面に裏ソフトを貼ると、190g近い重さになる可能性もあります。裏ソフトドライブのラケットとして使うときには、重量の確認をしておきましょう。

まとめ

アクアブレードα、良いラケットです。ブレードサイズを小さくしたタイニーダンサーはラバーを貼って193g、アクアブレードαは同じラバーで180.2gと10g以上軽く仕上がりました。自分にとってラケットの重さも含めてどちらが良いのかは、今後の使用感を見ながら決めていきます。

表ソフトとの相性にこだわったアクアブレードαは、シェークバック粒専用として出てきたタイニーダンサーと、どこかで同じ匂いを感じます。表ソフトユーザーはもちろん、裏ソフトユーザーも試してみる価値ありのラケットです。

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